一方、梅雨前線よりも南側の場合は、前線から約100~200kmほど南に離れた所で活発な対流が起こりやすくなります。梅雨前線の構造についてはこちらの記事をご参考下さい。
この両者を合わせたのが下の図です。また、距離感を掴むために「佐渡島で何個分」に相当するかを併記しました。ここでは、佐渡島の南北の距離を約60kmとして計算しています。
今年(2019年)の5月は後半が特に暑かったように感じます。実際の所はどうだったのか、気になったので調べてみました。
まずは、新潟県内の5月の夏日の日数です。ここでは、主な地点における日最高気温が25℃以上と観測された日数を数えて、平年値と比較しています。県内各地で平年値を上回る傾向が見られ、下越と佐渡では特に顕著になっています。
続いて、新潟県内の5月の降水量です。ここでは、主な地点における月降水量と平年値と比較しています。上越・中越・下越では平年の6~7割であり、佐渡では平年の4割弱と降水量が平年より少ない傾向にありました。
5月の大気の流れの特徴として、下旬の場合を見てみると偏西風が日本付近で大きく蛇行する傾向が見られました。
日本の東で大きく盛り上がる位相(リッジ)となっており、地上付近では太平洋の高気圧も平年より顕著になりました。この結果、日本付近では南から暖かい空気が流れ込みやすくなったのが一つの要因となったようです。
今日はふとした思いつきで上越高田を散策してきました。上越訪問は、2014年10月のCAMJ(日本気象予報士会)の研修以来なので、約5年ぶりとなります。
まずは、JR信越本線で直江津まで向かいます。この道中、車窓から見える海の景色に心奪われます。柏崎を過ぎて鯨波~青海川~笠島の間で、車窓から海を見ることができます。
乗換地点の直江津駅に到着しました。これまで上越は2回ほど訪問したことがありますが(いずれもCAMJ研修)、直江津駅の外に出たのは今回が初めてです。今回はただの気まぐれな「ぶらり旅」なので、時間を気にする必要がありません。
初めて見る直江津駅は大きかった。そして、不思議な像が立っています。そして、この直江津駅で「えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン」に乗り換えます。
直江津から2駅目が目的地の「高田」です。5年ぶりに来てみると、所々リニューアルされているようです。
高田駅の特徴的な屋根は相変わらず健在です。この駅舎を見ると、上越(高田)に来たんだな・・・と前回(5年前)を思い出します。
今回の高田散策では行ってみたい場所が2つありました。一つは高田公園の高田城です。名前だけは何度も聞いていた「高田城三重櫓」を初めて、この目で見ました。黒を基調とした色彩と造形美を目の当たりにし、暫しの間、見とれていました。
城の麓の案内版には詳しい説明が紹介されています。
そして、もう一つのお目当ての場所、それは高田特別地域気象観測所です。前回は庁舎(旧・高田測候所)の解体工事が進んでいましたが、今では庁舎の跡形もなく、観測機器は草花に囲まれながら、静寂を保っていました。