◎エンカウンター・グループからレイキ、NLPまで
〔1. 悟りを目指さないセラピー(精神療法)のいろいろ〕の続き
(6)他人との交流
エンカウンター・グループ(カール・ロジャーズ-グループセラピー)
来談者中心療法(カール・ロジャーズ-Client person centered approach-カウンセリングの原点)
アドラー心理学(劣等コンプレックスをみつめる)
ロゴ・セラピー (対話での人生の意味追求-V.E.フランクル)
交流分析Transactional Analysis(エリック・バーン-自我構造の分析)
家族療法(ルードリッヒ・フォン・バータランフィなど)
ロールプレイ(役割を意識的に演じる)
サイコドラマ(ヤコブ・レビ・モレノ)
(7)霊能系
チャネリング(降霊、降神)
クリスタル・ヒーリング (アメリカで隆盛)
チベッタン・パルシング・ヒーリング(tibettan pulsing healing)
レイキ(臼井 甕男(うすい みかお))
(8)自然でのセラピー
スウェット・ロッジ(アメリカ・インディアンの癒しの儀式)
ビジョン・クエスト (アメリカ・インディアンの大自然での数日間の孤独な修行)
ネオ・シャーマニズム(シャーマニズムを応用したセラピー)
(9)セックス・セラピー
愛のヨーガ(ルドルフ・V・アーバン-)
タントラ(和尚がタントラのセックス修行を紹介しているが、他の人はもっと狭義のものを言っている場合が多い。)
(10)思考から働きかける
一般意味論(general semantics-アルフレッド・コージブスキー)
論理療法(rational theory-アルバート・エリス)
神経言語プログラミング(NLP)
エニアグラム(スーフィの口伝図)
(参照:精神療法と瞑想 心を解くセラピー&メディテーションガイダンス 宝島編集部/編 JICC出版局)
以上のようなセラピー技法の出自は、精神医学、心理学、代替医療などであり、癒しという効果を狙ってはいる。さらには、ネットにあふれるセラピー、癒しテクニックの広告宣伝から、インストラクター資格をとりましたというつぶやきまで、このようなセラピー技法を目にすることは多いのではないかと思う。
社会的には、当座の効果があり、それで問題ないかもしれないが、悟りを目指さないと言う点では、一生の最後あるいはそれ以前に食い足りないと思う人もいるのではないか。そういう人達が、悟りを目指す冥想(瞑想)を求めていくことになる。
なお、チャネリング(憑霊、降神)は、三種に分類される神仏へのアプローチ方法の一つだが、主神、大神を降ろすのは容易ではないので、ここでは、セラピーの一種に挙げられているのももっともなところがある。
また、セックス・セラピーは、邪教真言立川流を俟たずとも、洋の東西を問わずセックス・カルトにつきものなものである。だが極めて困難な道だが、真正の求道としての性愛というものがあることも承知しておくべきだろう。
本来房中術もカーマ・ヨーガも悟りのための技法である。
(続く)