◎薔薇十字団の流れは、現代でも継承されている
17世紀に勃興した薔薇十字団は、17世紀末までには消え、入れ代わるようにフリーメーソンが登場した。
フリーメーソンは、欧州全域で最初からフリーメーソンとして活動していたわけでなく(発祥は1717年イギリスとされる)、ドイツでは、イルミナティ啓明結社が中心となり、ゲーテが『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』でフリーメーソンの理想郷について触れ、モーツァルトは、『フリーメーソンのための音楽』や『魔笛』を書いた。
18世紀末ドイツのイルミナティ壊滅後は、残党はフランスに流れ込み、ロベスピエールのジャコバンクラブ結成の基盤となった。ロベスピエールの父は熱心なフリーメーソンだった。
19世紀後半に薔薇十字団はパリ中心に復活し、イギリスでは、黄金の曙と改称し、詩人のイエイツ、作曲家のエリック・サティも参加。20世紀初頭のブラヴァツキー夫人、ルドルフ・シュタイナー、アレイスター・クロウリーなどの流れにつながっていく。
種村季弘によれば、現代におけるフリーメーソンの最大の遺産は、アメリカとロシアである。曰く、『野田茂著 世界的秘密結社の検討(昭和17年栄養の日本社刊)』では、アメリカの歴代大統領34名中20名がフリーメーソンで、ロシア革命委員会のメンバーの大半がユダヤ人即フリーメーソンだったことを検討している由。
(参照:黒い錬金術/種村季弘P257-267)
わたしの見るところ、第二次世界大戦は、フリーメーソンの世界構想の最初のテストだった。
戦後約80年、世界の戦争は何だか米国民主党政権の時に起き、いつのまにか日本は政治家も官僚もマスコミも親方日の丸ならぬ親方米国民主党みたいになっていて、かつまたアメリカの支援で作られた支那のご機嫌をうかがっているのも、大きなフリーメーソンの流れなのだろうか。
以前と違って、コロナ・パンデミック以降は、実質的に人間を生きづらくさせる政策や人口削減策の形で人類絶滅政策というのがあることが半ば公然と語られるのは恐ろしい変化といえる。
ダンテス・ダイジは、こうした巨大な悪だくみについて、時代が進むにつれてどんどん露見していくと予言している。それを聞いて、私はあまりそちら方面には力を注がず求道方面メインに書いているわけである。
日々冥想を。