アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

主食として芋を食べる話

2024-09-17 06:08:19 | 時代にFace it

◎飢饉の予言

 

キリスト到来以前は、世界にパンはなかった。ドイツ人も最初じゃがいもを食べなかった。

フィリポによる福音書から。

『キリストが到来する以前には、世界にパンは存在しなかった。アダムがいた楽園と同じように、そこ(世界)にはたくさんの木々があったが、動物たちの食べ物としてであった。そこには人間の食べ物としての小麦は存在しなかった。人間は動物たちと同じようにして自分たちを養っていたのである。

だが、キリスト、とはすなわち完全なる人間が到来したとき、彼は天からパンをもたらした。それは人間が人間のための食物によって自らを養うためであった。』

 (ナグ・ハマディ文書 2 福音書/荒井献/〔ほか〕訳/岩波書店P60から引用)

 

これは単純に主食の変化による肉体の変化を言っているのだろうが、イエスキリスト在世当時の人に理解できたのだろうか。

 

さらに、じゃがいも食べ始め。

18世紀プロイセンの領主の1人であるフリードリヒ2 世は、パンが足りなくなったときに炭水化物の代用品があれば、飢餓の恐れが減ると考え、じゃがいもを領民に食べさせようとした。

ところが領民は、じゃがいもは聖書に載っていないからと異議を唱えたり、犬も食わないものをなぜ人間が食べなければならないのかと抗議したり、一向にじゃがいもを食べなかった。

そこでフリードリヒ2 世は、宮殿の敷地内に王室のじゃがいも畑を作り、これは王室用の野菜で、王室の一員 か、王室が許可を与えた者しか食べられないと宣言した。さらにじゃがいもを守るためにじゃがいも畑のまわりに 衛兵を配備したが、警備をゆるくして、わざと領民がじゃがいもを盗めるようにした。

こうしてドイツでは、じゃがいもが無意識のうちに、人気の穀物として定着した。フリードリヒ2 世のじゃがいもブランド化戦略が成功したのである。

(参照:欲望の錬金術/ローリー・サザーランド/東洋経済新報社P205-208)

 

エミー賞作品賞『SHOGUN 将軍』でも按針が、イギリスは6年に1回の飢饉があるという発言があってぎょっとした。だから海外に出たのですね。冷涼な欧州中北部では、飢餓対策は、近代に至っても課題だったのだ。それでも主食を変えるのは容易ではない。

17世紀ドイツで薔薇十字団ができたのも主食の不安が解消する以前だったが、冥想は食べるのに不安のない階層から起こるが、本当に打ち込めば働くことができなくなる段階もある。

 

昔ダンテス・ダイジは、日本でも飢饉によりゴルフ場に芋を植える時期があると予言。それは、『中国で大規模な飢餓が発生し、それをきっかけに中国が世界戦争に打って出る』(『「笹目秀和」と二人の神仙/宮崎貞行/ヒカルランド』)という予言とも連動し、気になることである。

 

人類の苦難は、大地震、巨大台風、洪水だけでなく、大飢饉、疫病(パンデミック)、全面核戦争がある。風水火と飢病戦。

今日も冥想を

コメント
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