アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

鳥に餌をまいても逃げられる人

2024-12-10 06:03:55 | 吉凶禍福、占い、癒し

◎私に殺す心があるからです

禅の食事作法では、生飯といって餓鬼に施すため米飯数粒を膳のわきにのけて、係が全員の生飯を集めて野鳥に供する。

 

ある日、院主が鳥に生飯をやろうとしているのに、なぜか鳥が皆飛んで逃げる。

趙州「鳥はあなたを見て、どうして鳥が飛んで逃げるのですか?」

院主「私がこわいからです。」

趙州「なんということを言っているのだ。」

趙州は、院主に代わって言った「私に殺す心があるからです。」

 

現代人は、何はさておきメリット・デメリット、タイパ、コスパと他人を出し抜いて一円でも儲かってやろうという気持ちの人が多い。幼少時から、敵をせん滅することを繰り返すモバゲーで成長してきたせいか他人を殺し続けるのはお手のもの。

 

だが四六時中そればっかりでは、一日のうちにどうしても安らぐ時間を求めることになる。

冥想、瞑想は、本来そんなリラックスのための道具ではないが、半ば精神病の人が正気とされる現代では、まずだんだん呼吸を落としリラックスから冥想を始めるのも致し方ないことだと思う。

 

内心で鳥を殺そうとしている院主の心は、ともすれば現代人の心であって、意馬心猿。

自分の癒しのためにペットを飼い始め、諸事情で殺処分のために市役所に持参したり、捨て犬・捨て猫をしたりということもあるのだろうが、殺す心がなければそういうことにはなるまい。

キリスト教は愛の宗教、只管打坐でも愛・慈悲を知る時節がある。愛や癒しを求めても、他人やペットを殺す心が心の奥底に残っていては、野鳥にも覚られようというもの。

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ダンテス・ダイジの8チャクラ説-3

2024-12-10 03:28:27 | チャクラと七つの身体neo

◎八番目のチャクラならざるチャクラ

(2019-04-12)

 

「八つのチャクラが、人間の絶対性の基本的ポイント」とダンテス・ダイジは、云う。

 

人間の絶対性とは、人間を外的な部分・社会と内的な部分・個人とに自分というものを区分して認識し、個々人が分かれていながら、同時に神・絶対者から個々人が流れ出ているものであって、今ここしかない今しかないが、過去現在があるものとして時間の流れを想定してしまう認識形態とでも言おうか。

 

個と全体の並立・共存と七つの次元に亘りながら、今ここという一つながりのものの不断の変容を現実と認識する一方で、それが夢幻でもあることをよく承知することもできる。

 

その意味で、芭蕉がその庵を幻住庵と名付けたのは至高のネーミングだと思う。

 

ダンテス・ダイジの『戯れに冥想を』から以下引用の続き。

 『だが、アメンティーの教えでは、無限絶対それ自身を、生きているあいだに体験できるとされている。

 

そして、無限者・絶対者そのものから、直接、地球人として生誕した私は、当然、アメンティー・タントリストとなった。

 

 私は、八番目のチャクラならざるチャクラを地球人として生き味わわずに、ニルヴァーナそのもの、つまり、いかなる顕現をともなわぬ非存在そのものとして、神の仮現としてではなく、神そのもの無限に帰郷することとして選んだ。

 

 したがって、今、私は神自身である。』

 

『無限者・絶対者そのものから、直接、地球人として生誕した私』、これについては、ダンテス・ダイジがどこかで言及しているが、前世を遡って幻視していったら、個なる人間が彼の転生の始まりではないことを、確認したみたいなことを書いていることを思い出す。

 

要するに、我ら俗物連と同じではないやんごとなき人なのだ。

 

この文の前段で、『クリヤ・ヨーガの宇宙では一般に、すべてのすべてである究極のニルヴァーナは、死んでからしか自覚できないとされている。』とするのに対し、私は、死ぬことなく、生きながら究極のニルヴァーナ、大涅槃を生きていると宣言している。

 

死とニルヴァーナ突入そして再生という定番ルートの他にルートがあるかのように語っているわけだ。

 

ここは、二律背反なことを述べている可能性があるので、ここに書いていることは嘘かもしれないなどと別のどこかで書いていることを思い出させる。

 

だが8チャクラ説というのは、チャクラというも愚かな世界そのものの転変と人間の採る世界の見方についてのごくストレートな見方でもある。だが、誤解や偏見を最も排することのできる厳格な世界観でもある。

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