前の教室で一緒だったダンス仲間に用があった。
ダンス以外にも趣味がいろいろあって忙しい人なので、夜まで待って電話をした。
10回鳴らして出ないので、留守だろうと電話を切って、お風呂に入った。
その間に向こうからかかってきたら、また後でかければいいわ。
少しして、夫がお風呂のドア越しに声をかけてきた。
「○○さんから電話が来たよ」
それを聞いた私、一瞬プッツンした。
なぜかといえば、以前彼女から電話が着たとき、
何を思ったか、夫がそれに出てしまった。
そして、携帯を持って来て、シャンプーをしていた私に電話にでるように言う。
何を考えているのよ!
シャンプーで泡だらけになったままどうやって電話にでるのだ!
「ちょっと、出られるわけないでしょ、後でかけるって言って」
「とにかくちょっと出て」
しばらく押し問答、
そのやり取りは、電話の向こうの彼女の耳にばっちり届いていた。
あとでかけ直した時、彼女に、ごめんなさいと謝られて、
恐縮してしまった。
そもそも、どこのお宅もそうだろうけれど、お互いの携帯への電話には出ない。
唯一出ても良いことになっているのは、家族からだけ。
後で聞くと、その時も、確かめもせずに娘からの電話かと勘違いして出てしまった。
ところが、出てみたら相手が違う人、
その時点ですっかり動揺してしまって、お風呂場まで携帯を持ってきてしまったのだそうだ。
その時と相手も同じ、記憶が蘇り、てっきり、またか!と思ったのだ。
「出たの?」
「いや、出てない」
「それじゃあいいから、ほうっておいてよ」
かなりきつい口調で言ってしまった。
今お風呂だから後でかけなおすように言っておいてといえば良かった。
お風呂から出て、多少反省しながら夫に声をかけると、
完全に怒っている。
「せっかくおしえに言ったのに、あんな言い方ないだろう、ありがとうと言えないのか」
だけど~、そんなこと言いに来る?お風呂場まで、普通言いに来ないよ
心の中でぶつくさ言いながらも
「ごめんなさい、でもこの前のことをお思い出して、またかと思ったんだもの」
私が言うと、今回は家の電話だと言って、黙ってしまった。
まあ、確かに、持ち運びはできないわ。
その後、険悪なムードが漂った中、彼女に電話をかけたが、
かけ終わった後も、その険悪ムードは漂ったまま。
お互い無言で就寝。
二人で家にいると、つまらないことでの言い争いが増える。
頭も年々固くなる一方、悪いのは相手。
たまに自分が悪いと思っても、謝るのも面倒くさい。
やれやれ、これからが思いやられるわ・・・。