最近、映画づいている。
「マリーゴールドホテル幸せへの第2章」「長めの良い部屋売ります」
「ミスター・ホームズ」に続いて、「キャロル」を観てきた。
「太陽がいっぱい」の原作者パトリシア・ハイスミスが、
別名で書いた小説の映画化だとか。
「太陽がいっぱい」は、主演のアラン・ドロン の絶世の美男ぶり、
ニノ・ロータの情感溢れるテーマ曲、哀れを誘うラストシーンで
乙女の涙をふり絞ったのよね。
最近、といっても10年以上前だけど、「リプリー」というタイトルでリメイクされた。
主演はマット・ディモン。
こちらのほうが原作に近いそうだけれど、マット・ディモンでは、
とてもアランドロンに太刀打ちできない。
マット・ディモンが悪いわけじゃないのよ、アラン・ドロンの心に刺さるような美貌には
誰もかなわない。
映画の完成度でも、必要なことだけでストーリーを作った「太陽がいっぱい」の勝ちだと思う。
あら、横道にそれてしまったわ。
とにかく、パトリシア・ハイスミスの原作だというので、俄然観たくなったわけ。
時は、多分1950年代の辺りか。
キャロルは、夫も子もある人妻だが、実はレズビアン。
自分を偽って送る結婚生活に疲れ果て、離婚を望んでいる。
しかし、キャロルを理解できず世間体を気にする夫は、承諾しない。
子供を盾に家庭生活を続けることを求める。
そんな時、キャロルはデパートの玩具売り場で、カメラマン志望の若いデパートガール出会う。
彼女も又、恋人から気の進まない結婚を迫られていた。
二人は一目で魅かれ合う。
レスビアンであることを隠し、夫のお飾りとして生きてきたキャロル、
自分らしく自立した人間として生きたい。
でも、そのためには子供を手放さなければならない。
子供を取るか、自分自身を取るか、決断を迫られるキャロル。
とまあ、こんなストーリーだけれど、「めぐりあう時間たち」を思い出した。
ハッピーエンドと言ってもいい終わり方だと思うけれど、
将来も幸せになっていてほしいと願うわ。
キャロルはケイト・ブランシェット。
美しいのよね~。
デパートガールはルーニー・マーラという若い女優さん。
前髪のせいかな、ちょっとした瞬間、
ローマの休日のオードリーヘップバーンに似ている。