少し古い話だけれど、母を頭痛外来へ連れて行った次の日の夕方、園から電話がかかってきた。
園からの電話が良いことだったためしはない。
やれやれ今度は何かしら・・・と、受話器を取った。
「〇〇さんの下の入れ歯がないんですけど・・・昨日病院へ行ったとき、
車の中かどこかに置き忘れていないかと思いまして」と、
職員さんが言いにくそうに言う。
声が、恐れ恐れという感じだ。
えええー!
良い話じゃないと予想していたとはいえ、あまりに思いがけない。
「え、昨日はしていたと思いますけど」と答えたが、一応車の中を見に行った。
やはり、ない。
どう思い出しても、私が一緒にいる間は、入れ歯を外したことはなかった。
でも、そういえば、帰りに食べたラーメンをほとんど残していたっけ。
「もういいの?」と聞くと、ウンと、頷いていたけれど、
実は下の歯が無くて上手く食べられなかったのかも知れない。
無くなったのは下の歯だけなので、上の歯は入れている。
そうすると、見ただけでは下の入れ歯がないことに気づかない。
いつ失くしたの?とか、どこで失くしたの?とか、本人に訊いても無駄だ。
ないことにも気づいていなかったかもしれない。
職員さんたちが部屋の隅から隅まで捜してくださったけれど、どこにもなかったそうだ。
多分、外してテーブルの上に置いたのが、下にあったゴミ箱に落ちて、
お掃除した人が、そのまま気づかず捨ててしまったのだと思う。
それしか考えられない。
園の方も当然そう思っているだろうけれど、そうは言わない。
私も言わない。言ったところで仕方がない。
気まずくなるだけだ。
次回からごみを捨てるときは、少し気を使ってくれるだろうと期待するしかない。
とにかく早急に新しい入れ歯を作らなければならない。
間の悪いことに、私たちの旅行が近づいている。
その後でというわけにはいかないだろう。
完成までには何度も通うだろうから、一度でも二度でも行っておかなければ。
翌日は土曜日、幸い園の近くに土曜日もやっている歯医者さんを見つけて連れて行った。
残っている上の歯も、作ったのは20年以上前だ。
やはり上下とも新しくしたほうが良いでしょうということになった。
年齢も年齢だし、腰を痛めている。
あの椅子に仰向けに寝ているのは辛いだろう。
でも、仕方がない、失くした本人なのだもの。
入れ歯を失くすなんて、冗談話だと思っていたけれど、現実にあるのね。
職場の同僚に、母ったらね、入れ歯を失くしちゃったのよ~とこぼしたら
「うちのおじいちゃんも失くしたよ、それも上下」そんなの普通よという感じで言う。
やはり、出てこなかったそうだ。
こんなドジ、母だけだと思ったけれど、結構あるのね~。
補聴器を買わなくて良かったわ。
あんな小さな物、三日もしないうちに失くしただろうな。
さて、今日は2回目に行って来た。
次は弟が行ってくれる。
クルーズから帰って来てからの4回目5回目も予約してきた。
上手くいけばそれで終わって、5月中に入れ歯完成だ。
新しい入れ歯が、ぴったり合ってくれれば良いんだけど。
歯が無いと不便だと思うので、
ぴったりの入れ歯が早くできあがるといいですね
リンゴだったかなんだったか忘れましたが、
食べた後、入れ歯を外して、リンゴの皮といっしょに
チラシに包んで家の前の川に川に捨てたことが~。
川にゴミを捨てたことが家族にバレると怒られると思って
ごまかそうとしてたことがありました。
お母さま、歯がないと不自由でしょうね~。
珊瑚さんの出発前に、対処できでよかったです。
もう少しスピーディに出来上がるといいのにね~。
驚くやら、あきれるやらです。
新しい入れ歯、早く出来上がってほしいですが、ぴったりというのが、なかなか・・・。
やっぱり珍しいことではないんですね~
ちょっとホッとします。
それにしても、川にごみを捨てたのがバレたら怒られるから、内緒にしていたなんて可愛いですね。
実は母も、職員さんが私に電話をしたことを怒っていたんですよ。
やっぱり内緒にしていたかったようです。
そんな事が有るんですね
父も入れ歯だから失くさないように
気を付けよっと
でも、順調に出来上がるようで良かったですね
母はもう完全に認知症ですけど、お父様は頭はしっかりしてらっしゃるようですから、まだまだ大丈夫ですよ。
でも、気を付けるに越したことはないですよね。
早く出来上がってくれないと、栄養面が心配です