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アマチュア無線やBCLが好きな60代オヤジの日報

「徹底する」ところだけに意義がある

2009-10-17 17:28:17 | 品質保証・品質管理
よく、問題解決などのための方策に「○○の徹底」とか、「××を徹底します」とか「徹底」という言葉をよく使います。(例えば「現場巡視の徹底」「条件チェックの徹底」など)
期初の計画書にこんな曖昧な方策が書かれているテーマでは、期末にはあまり成果が期待できない。やること自体はそれほど目新しいことではなく、ただ、徹底しますとしか言っていないから。じゃあ、どれくらい徹底すればいいのか、その辺を明らかにしないとダメなのかもしれません。

ちょっと面白い文章がありましたので、紹介します。
「トヨタ式未然防止手法GD3―いかに問題を未然に防ぐか」(吉村 達彦) という書籍からの引用です。
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「徹底調査」は「徹底」だけに価値がある
・・・・・大きな成果を収めたものもあるし、2度、3度と「徹底調査」を繰り返しても成果が上がらないものもありました。その違いは、多くの場合、徹底の度合いにありました。
「徹底調査」という掛け声から、すぐに徹底がとれてしまい、さらに、「やれる範囲で調査」になり、「重点のものだけ、やれる範囲で調査」となって、主旨から外れていってしまうのです。「徹底調査」を指示したら、最後まで「徹底」になるように、指示した本人(できなければ誰か1人に指示して)が最後まですべてに付き合って徹底的に見直す気概が無ければ決して成功しないのです。なぜなら「徹底見直し」には「徹底」というところにだけ従来と違う価値があるのですから。
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「徹底」というところにだけ従来と違う価値がある

というところにハッとした次第です。これを意識して「徹底」という言葉を使いたいと思います。

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