ネットの通信販売を利用されている方は多いと思います。
でも十分ご注意ください。
先日の新聞に次のような記事で注意を呼び掛けていました。
「百貨店をかたる偽サイトに注意」
記事によれば、「高島屋」など「大手百貨店を語る偽の通信販売サイトで偽物を買わされるというトラブルが相次いでいるとして、国民生活センターが注意喚起を呼び掛けています。
国民生活センターよれば、百貨店の偽通販サイトを巡る相談は今年4月~9月の半年間で、全国で約800件寄せられているそうです。
そこで今日は、その事例と対策について調べました。
【事例1】
大手百貨店をかたった偽通販サイトに注文してしまい、後日、偽物が届いたという事例です。
80歳代の男性は、免税店の閉店に当たり高級腕時計を格安で在庫処分するとのインターネット広告から、百貨店を語るサイトに接続しました。
100万円以上の価格が2万9千円に値引きされていたので「高級腕時計」を注文し、代金引き換えで受け取ったのですが、時計は動かず偽物だったそうです。
【事例2】
大幅な割引価格のブランド品を「代金引換」で注文したが偽通販サイトだったという事例です。
スマートフォンで SNS を見ていたところ、「大手百貨店の免税店が6カ月前に閉店し在庫を倉庫に預けていたが、倉庫の期限が切れるので格安でセールをする」との広告を見つけた。
広告をタップして通販サイトにアクセスしたところ、定価約 28 万円の海外の有名ブランドのバッグが約2万円で売られていた。
通販サイトには大手百貨店のロゴマークが表示されていたので信用して、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを入力して注文した。
支払い方法は代金引換しか選択できなかった。7日以内であれば返品可能と記載されていた気がする。
注文後に、注文完了メールが届かなかったため不審に思い、大手百貨店のホームページを確認したところ、偽通販サイトについて注意喚起されていた。
インターネットで検索すると、同様の偽通販サイトのトラブルの情報が見つかった。
どうしたらよいか。
「相談事例から見る特徴と問題点」
・偽通販サイトには百貨店のロゴマークや名称が掲載されている。
・百貨店の支店等が閉店することを理由に高級ブランド品を大幅な割引価格で販売するとうたう広告がきっかけになっている。
・偽通販サイトで注文したら偽物の商品が届いたケースがある。
「消費者へのアドバイス」
・百貨店が通販サイトで高級ブランドのバッグや腕時計を 80~90%OFF などの大幅な割引価格で販売することは通常ありません。
このような場合は百貨店の名称をかたった広告や偽通販サイトの可能性が高い。
・百貨店のロゴマークや名称が掲載された通販サイトでも偽通販サイトの可能性があります。
商品を注文する前に販売サイトを隅々まで確認しましょう。
・広告や偽通販サイトには、百貨店の支店や免税店が閉店することを理由に大幅に値引きする旨が掲載されている場合があります。
百貨店が支店や免税店を閉店することは事実でも、それを口実に消費者を信じ込ませようとする手口の可能性が高い。
・広告や偽通販サイトの表示に惑わされず、あやしい広告はタップ(クリック)しない、あやしい通販サイトには注文しないようにしましょう。
・代金引換で宅配業者に代金を支払って商品を受け取ってしまうと、後で商品が偽物だとわかっても宅配業者からの返金は困難です。
・不安に思った場合や、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談してください。
「相談窓口」
・消費者ホットライン「188(いやや!)」です。
(これは市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。)
・お住いの市区町村の消費生活センターにご相談ください。
悪質業者は次々と新しい手口を考えて大事な財産を騙し取ろうとしています。
普通に考えて極端に安価な商品などは慎重の上にも慎重に検討してください。
そして、悪質業者に大事な財産を騙し取られないように十分注意していただきたいと思います。