「箍(タガ)が緩む」という慣用句があります。
「箍(たが)」とは、桶や樽などの周りにはめて締め固める竹や金属で作られた輪のことで、これが緩めば桶はガタガタになって水が漏れたり、外れると桶や樽がばらばらに壊れてしまいます。
このようなことから、緊張が緩むことや、年を取って鈍くなることを例えて「タガが緩む」などと使用されます。
・これが箍(たが)です。緩めば水が漏れるし、外れれば桶が壊れます。(ネットより)
大阪ではコロナの新たな感染者数が2月15日から100人を割り込んだことから、2回目の緊急事態宣言は2月末に解除されました。
解除後も、感染者数は2桁で推移していましたが、3月17日に100人を超えてからは増加の一途をたどり、昨日は新たに878人の感染が確認されました。
この数字は1日の感染者数としては過去最多であり、9日連続で東京都を上回りました。
正に、今日のタイトル「箍が緩んだ大阪」の通り、水(新たな感染者数)がどんどん漏れている状態です。
大阪で急増しているのは変異株の感染が大きな要因のようです。
変異ウイルスは1.7倍ほどの感染力があると言われていますが、3月21日から27日までの1週間の大阪での新規感染者の66.5%が変異ウイルスの感染者であり、この比率は毎週増加していることから、今後さらに感染者の増加が予想されるということです。
折しも昨日は1回目の緊急事態宣言が発令されて1年となった日でした。
一時期“大阪モデル”で脚光を浴びた吉村知事には「蔓延防止法等重点措置」や「医療緊急事態宣言」、場合によっては再度の「緊急事態宣言」など、可能な法令を駆使して感染の増加を抑え込んでいただきたい。
そして、私たち府民も不要不急の外出自粛、三蜜の回避、手洗いうがいの徹底など、感染予防の基本遵守して、箍が緩まないようなしっかりした桶を作り直そうではありませんか。