先日、畑へ通じているあぜ道でタンポポが咲いているのを見つけました。
このタンポポは、車を止めている場所から畑までの僅か50㍍ほどのあぜ道の3か所に一輪ずつ咲いていたのです。
タンポポと言えば春の代表的な花であり、春から夏にかけてよく見かけるお馴染の花です。
そのタンポポが11月に入った晩秋に咲くのか?
今年は気温が高く、晩秋になっても25度以上の夏日があることから、タンポポも季節を勘違いして狂い咲きしたのか? と思い、調べてみました。
・あぜ道に咲いているタンポポです。
「タンポポが咲く時期」
前記したように、タンポポと言えば春に咲く花としてよく知られています。
ネットにもニホンタンポポは春にしか発芽・開花しないと書かれていました。
ところが、セイヨウタンポポは一年中どこでも発芽し、開花するのだそうです。
という事は、私が見つけた3か所で咲いていたタンポポはセイヨウタンポポという事になります。
セイヨウタンポポが晩秋のこの時期に咲いていたのです。
私が見つけたタンポポは、狂い咲きでも季節を勘違いしたのでもなかったようです。
「セイヨウたんぽぽ」
日本にあるタンポポの8割はセイヨウタンポポか在来種との雑種なんだそうです。
そして、在来種のタンポポは春にしか発芽・開花せず、セイヨウタンポポは年中、発芽・開花します。
セイヨウタンポポの原産地はヨーロッパで、日本へは明治時代初期、札幌農学校の教師をしていたアメリカ人が、野菜用として持ち込んだものが野生化したのだそうです。
「セイヨウたんぽぽとの違い」
日本にはカントウタンポポなど、在来種が10種類ほどありましたが、明治時代にセイヨウタンポポの種子が持ち込まれたことをきっかけにどんどん繁殖し、今では都市近辺で見られるのはほとんどがセイヨウタンポポだそうです。
日本のタンポポと西洋タンポポの違いは、花のすぐ真下の部分、総苞(そうほう)と呼ばれる花びらをまとめる部分に違いがあります。
下の画像のように花のすぐ真下の総苞(そうほう)と呼ばれる花びらをまとめる部分が、
・西洋たんぽぽは反り返っていますが
・日本タンポポは閉じています。
・赤く囲んだ部分が反り返っているのがセイヨウたんぽぽです。
セイヨウたんぽぽの区別が分かったところで、私が見つけたタンポポ(上の画像)を確認したところ、矢張りセイヨウタンポポでした。