月見草は5月~9月頃に主に白い花を咲かせる植物で、夜に咲くことから「月見草」という名前になったようです。
草丈は30㎝~60㎝程、花びらは4枚、中心に雌しべが一本あり、まわりに雄しべが8本あります。
花は一夜花で夕暮れから夜に花を咲かせます。
咲き始めは白色をしていますが朝を迎える頃にはピンク色になり翌朝には萎んでしまいます。
「野村克也と月見草」
このようにきれいな花でありながら多くの人の目につきにくいのが「月見草」です。
昔、プロ野球・南海ホークスの三冠王で名捕手の野村克也選手が月見草について名言を残していることから、月見草は野村克也の代名詞とも言われています。
その名言とは、彼が南海ホークスの兼任監督時代の1975年(昭和50年)5月13日に、史上初の通算2500本安打を達成した後のインタビューで、人気球団の巨人に対抗して、
『王、長島が太陽の下で咲くヒマワリなら、俺はひっそりと日本海に咲く月見草』と言ったのです。
この言葉は、彼が貧乏だった少年時代に、野良仕事の行き返りに誰も見ていない夜に美しく咲く月見草を、人気のないパリーグの南海球団で活躍する自身に例えたものといわれています。
野村克也の代名詞「月見草」はひっそりと夜に咲く花ですが、昼に咲く月見草もあります。
その花は名前の通り、「昼咲月見草」です。
この花は他の種と同じように夕方から咲きますが、朝に枯れることなく咲き続けます。
そこで、大阪南部の熊取・長池公園に咲いている「昼咲月見草」をご紹介します。
・ピンク色がきれいな「ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)」です。
「昼咲月見草」
「昼咲月見草」は、アカバナ(赤花)科、マツヨイグサ属に属する多年草です。
原産地は北アメリカ中南部で、日本には大正末期に観賞用として渡来したようです。
月見草やマツヨイグサの仲間ですが、昼間に開花することからこの名前がつきました。
・下に長く十字形をしているものが雌しべです。
「昼咲月見草」の花は、初めは白色で後に桃色になりますが、初めから桃色に咲く品種のものを「昼咲き桃色月見草」と言い、栽培される多くはこの品種のようです。
草丈は30~45cm、葉は鋸歯の披針形で互生し、5月~7月頃に、花径4~5㎝の白色または淡いピンク色の花を上向につけ、花弁は4枚で、8本の雄しべと十字形をした雌しべがあります。
・互生している披針形の葉です。
野村克也が活躍していた50年ほど前のプロ野球は「人気のセリーグ、実力のパリーグ」と言われていた時代でした。
野村は人気のないパリーグの球団に属していたことから、『俺はひっそりと日本海に咲く月見草』と言った彼のその気持ちがよく分かります。
翻って、現在のプロ野球、セ・パの実力はどうでしょうか?
今年の交流戦を見る限りでは、セリーグの実力がパリーグを上回っているように思えますが、如何でしょうか?
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「富士には月見草がよく似合う」と太宰治が小説『富嶽百景』に描いてます。
いまいちピンとこないですが夜目に月に照らされる富士も風情かもしれません。
オーメンは「兆し」という意味だそうです。
映画「オーメン」を見て聖書の数字 「666は獣の数字」を知ったのですが、オカルト映画ながらカラッとした印象でした。
よく見かける花です。
可憐な花ですが名前を知りませんでした。
一つ勉強になりました。