の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ター・カー水上マーケット

2016年03月04日 | サムットソンクラーム
「ター・カー水上マーケット」で午前8時45分になりました。水路巡りの小舟が客待ちをしていますが、誰も近づきません。
時間も早いので、乗船することにします。

行き交う小舟を避けて出発です。





水上マーケットの外へ出ました。

ヤシの実を積んだ舟が集まっています。

ヤシの実を売りに来た舟です。男性が川岸から先端に金具がついた竹竿で、舟に積まれたヤシの実に突き刺し、手際よく釣り上げていきます。



一帯は幅の違う水路が縦横に走っています。道路が未発達で、小舟が移動手段になっているようです。水上マーケットも住民の大切な商取引の場です。



小舟がたどり着いたのはヤシ砂糖を作っている工場です。



ヤシの花序から採取した樹液を煮詰めて、水分を蒸発させ砂糖を作る家内工場です。
爺ちゃんはヤシの木に登り樹液を採取、婆ちゃんは煮詰めた樹液の番、そして父ちゃんが窯焚きです。枯れたヤシの葉を焚付けますから、すぐに燃え尽き、次から次へとヤシの枯葉を投入しなければならず、焚口から離れられません。火を使う熱くて体力のいる仕事です。
母ちゃんは舟に乗って砂糖を売りに出かけたのでしょうか・・・。



鍋に立てた竹を編んだ筒は、煮詰めて噴き出す泡を溢さないためです。

爺ちゃんが容器に採取した樹液を持ち帰ってきました。腰に差した鉈はヤシの花序の先端を切るためです。

集めた樹液を濾して一つにまとめます。樹液は半日以上経つと自然発酵してヤシ酒になり始めるそうです。





樹液を採るヤシの木です。一本竹の梯子が架かっています。
ミャンマーやカンボジアで見たヤシ砂糖はオウギヤシの花序から採取する樹液から造られていましたが、ここではココヤシ(ヤシの実ができる木)の花序から採った樹液が原料です。
ココヤシは1年を通じて花が咲き、実をつけます。花序を切れば結実しませんが、多少、実を犠牲にしても問題ないようです。

舟を漕いでいた船頭さんです。ヤシ畑を案内してくれます。

ヤシの木に登り、花序の切断です。

花序の先端に樹液を受けるアルミ製の容器を差し込みます。半日で2リットルほど採れるようです。



初めて見る木の実です。食べられるそうですが・・・。

出来上がったヤシ砂糖を100バーツで購入して帰路につきます。



角材を渡しただけの橋です。



狭い水路で対向の舟が来ました。



ゴン、ゴンと接触しながら行き交います。

次は小さな舟で、当たれば転覆させそうです。



午前9時55分、ター・カー水上マーケットへ戻ってきました。
結局、巧みに舟を漕ぐ老婆には、たくさん出会いましたが、「クルンテープ」の表紙に載っていた若い女性は一人もいませんでした。





午前9時56分、ターカー水上マーケットを後にし、メー・クローン市場に向かいます。
午前11時20分に鉄道線路沿いの市場を列車がメー・クローン駅に着きます。


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