「ワット・タ・パー・カオ・ハイ」の山門です。この寺院の裏手、ナーン川沿いに15世紀のタ・パー・チャオ・ハイ(タオ・ハイ)窯跡があります。
寺院の屋根飾りです。
寺院裏のナーン川です。
2012年4月16日、シー・サチャナライでソンクラーンを過ごした帰り道に寄りました。
2011年はタイ中部一帯が大洪水、アユタヤの工業団地が冠水して日本の工業生産にも影響を及ぼし、日本のニュースでも報道された年ですが、ピサヌロークでもまだ洪水の爪痕か残っています。
楕円形をした煉瓦製黄焔式地上窯ですが、窯内部にも洪水で持ち込まれた泥が堆積しており、焚口がどちらかよく分かりません。
ナーン川の下流方向です。
ナーン川上流を見ます。
青花の破片も落ちています。
*****
2012年6月2日、シー・サチャナライへ遊びに行く途中で寄ります。
窯を覆屋するための支柱が撃ち込まれています。
幅3.5m、長さ7.5mの楕円形をしています。
写真の下方向が焚口でしょうが、窯床に堆積した泥が全部取り除かれておらず、火床と製品置き場の段差がありません。
楕円窯の長手方向(煙道側)に接してもう一つ窯が築かれていたようです。窯壁に一部が露呈しています。
煉瓦の積み重ね部の拡大です。
よく見ると支柱を建てるために掘られた穴が窯壁を崩しているのが分かります。
積まれた煉瓦を拡大します。
中ほどにも重なった煉瓦を認めます。
写真では見分けにくいですが、ここでも窯跡を寸断しています。
ここにも窯の痕跡があります。
この一帯にはおよそ80基の窯が築かれていたようですが、1基だけを保存するという、実に乱暴な作業が行われているようです。
***
窯近くの川淵の土手からたくさんの陶片が露出しています。
土手を削れば、投棄された陶片が出土します。
*****
2012年9月2日の訪問です。展示屋根がかなり出来上がっています。
保存建屋の図面です。
完成予想図です。
***
川淵に下りて、めぼしい陶片を採取して帰ります。
壺底部分の張り出しは、スパンブリーのバン・プーン窯の形状と共通点があります。シー・サチャナライではあまり見かけない形状です。
*****
そして完成したのが写真です。展示場の回りもきれいに整備され、物原も埋められています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます