***突然ボクシングネタへワープです。
ま、競馬に続き寺山修二つながりということで。***
「蝶が舞い、蜂が刺す」とは、カシアス・クレイことモハメド・アリが自分のボクシングを形容しての言葉だったと思う。私は彼のボクシングを見たことがないので、彼のボクシングがそんなに華麗だったのか、或いはほら吹きクレイの異名通り誇張に過ぎないのかは知らない。
ただ、”チャコフ・ユーリ”の愛称でかつてのボクシングファンに親しまれたユーリ・アルバチャコフのボクシングの動きの美しさには息を呑んだ。あれは、何年前のことだったろう。ボクシングへの認識も、変わった。
それは美を表現するためのものでなく、勝つために磨きぬかれた技ゆえに、それをあっさり「美しい」「芸術のようだ」と形容していいのか憚られた。
極限まで鍛え抜かれた体だけが繰り出せる無駄のない機敏な動き。不謹慎ながら極上のモダンバレエのようだと心が呟いた。
オリンピックでも競馬でも、めったにお目にかかれない、剣の切っ先に立ったような研ぎ澄まされた美しさは、勝負にかけるユーリの気迫とともに、長く心に残った。
ま、競馬に続き寺山修二つながりということで。***
「蝶が舞い、蜂が刺す」とは、カシアス・クレイことモハメド・アリが自分のボクシングを形容しての言葉だったと思う。私は彼のボクシングを見たことがないので、彼のボクシングがそんなに華麗だったのか、或いはほら吹きクレイの異名通り誇張に過ぎないのかは知らない。
ただ、”チャコフ・ユーリ”の愛称でかつてのボクシングファンに親しまれたユーリ・アルバチャコフのボクシングの動きの美しさには息を呑んだ。あれは、何年前のことだったろう。ボクシングへの認識も、変わった。
それは美を表現するためのものでなく、勝つために磨きぬかれた技ゆえに、それをあっさり「美しい」「芸術のようだ」と形容していいのか憚られた。
極限まで鍛え抜かれた体だけが繰り出せる無駄のない機敏な動き。不謹慎ながら極上のモダンバレエのようだと心が呟いた。
オリンピックでも競馬でも、めったにお目にかかれない、剣の切っ先に立ったような研ぎ澄まされた美しさは、勝負にかけるユーリの気迫とともに、長く心に残った。