懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

バビロンベルリン シーズン3、最終回、今夜放送

2021-01-08 03:12:21 | Weblog
BSトゥエルビで、金曜19時~放送中の、好評海外ドラマ「バビロンベルリン シーズン3」。

今週で終わり。

謎が謎を呼ぶ展開で、今回の「シーズン3」の終了で、一応の決着がつくのか?それとも、シーズン4とかまで行っちゃうのか???

気を揉む所。

自分的には、ヒットラー台頭前夜のドイツ近現代史の部分が、とても興味深い。
(以下、ネタバレ注意)

・例えば政治的側面:どうも、このドラマのドイツの右翼は、一枚岩ではないらしい。とか。(フィクションだけでなく、ヒットラー台頭の背景には、私らのあずかり知らないややこしい状況があるみたいで、その辺が自分的には、興味を引く。
(と言っても、ドラマは人間模様や、当時の風俗、色んなものを描いているので、これだけの話でもないんだけど。
映像的には、好みは分れるかもしれないけど、自分には、「武則天 THE EMPRESS」以来の大ヒット海外ドラマ。

放送してくれた、BSトゥエルビさんに、感謝。)

・経済的には・・・
事業家で、右翼の協力者?のアルフレット・ニッセン。

投機に、1億600万ライヒスマルク?!だか、そんな単位のお金を作ろうとして法外な金をかけ、
金持ちの一族のトップのママに、息子のニッセンは、出来が悪い息子扱いされて、「権限をはく奪する」と言われてた。

でも、この時期って、歴史的には、もうすぐ株式市場が大暴落して、ニッセンの予言が現実になるという事態があるはず?と思ったんだけど・・・・ニッセンは、ママにも、右翼の陰謀家のヴェント行政長官にも、現状バカにされてるドラマ展開なんだけど。

もう少し時間を置くと、ニッセンの目論見の空売りは、功を奏するかもしれない??と思うと、ここでニッセンが会社役員の権限をなくされちゃうと、せっかくの投資計画が、おじゃんになるだけ?

いつ下がるのか?株?

その辺は、凄く興味。(ニッセンは、しょせんはボンボンで、お人好しでバカにされるタイプなんだろうけど、株はそのうち、暴落する、はず・・・・?)

リアルな描写は好みが別れる所。

ナチスの青年団(突撃隊とか呼ばれてる)の三人も、三者三様。

特にリヒャルト・ペヒトマンと、相棒のホースト・ケスナーは、緊密な関係である反面、女性との付き合いでは対照的な青年像であるところなど、益々面白かった。

ペヒトマンは、フリッツという偽名を使い、メイドのグレータと付き合って、彼女を騙して、進歩的な前行政長官・ベンダ氏を爆死させるテロを、グレータに決行させた。(シーズン1,2)

けれど、ほんとは、ペヒトマンには、妻と生後6か月の赤ちゃんがいた!(シーズン3で、それが分る展開)

逮捕され、死刑囚になってるグレータが可哀そうすぎるけど、見てる自分も、彼は独身と思ってたから、ショックだった。

(シーズン1,2を見た視聴者は、皆、彼は独身で、グレータと恋仲になって青春してると思って、騙されてたと思う。シーズン3まで見ないと、ペヒトマンは、所帯持ちに見えなかった。やな男)

それで、自分的には、ペヒトマンは、たぶん、そこそこ女たらしの男性なんではないかなと思った。1審の判決を呑み、処刑されるはずだったグレータは、正義の味方の弁護士の接見で、ペヒトマンが妻子持ちと知って、翻意し、控訴。

おまけに、ペヒトマンは、ベンダ殺しの重要参考人として(?)警察に連行されたことで、その後、ヴェント行政長官に会いに行き、その件で、黒幕のヴェント氏をゆすって、逆にヴェント氏に銃殺されてしまった。

一連の経緯から、ナチスの突撃隊とはいっても、ペヒトマンについては、自分主観では、しょせんは町のチンピラって印象が強かった。(偏見)

それに対し、ペヒトマンの相棒のケスナーは、瞳に狂気が宿る、狂信的な純情青年。

娼婦のアーナ・ハインリヒを身請けして婚約者だと紹介したり、相棒とは対照的に、女性にはうぶな人。

って言うような、右翼団体の多様な人間像、・・・このドラマを見ないと、考えなかったような事を、このホーストとアーナの話では、ちょっとだけ考えさせられた。

一方、メンタル不安定なモーリツ少年。ナチスに入りそうになってる。
(ママの男性関係が安定しなくて、もっと大人のまともな人が、話をきいてあげたほうが良さそうに見える子)、ついでに、ホースト・ケスラーは、このモーリツには、一定の指導的な事ができてたし。しょせんはヒトラーユーゲントでしかないケスラーだけど、相棒のペヒトマンのような、いい加減な男とは、人種が違うように見えなくもなかった。

陰謀家の行政長官の指令で、部下の男が、娼婦アーナの元情夫のアリに金と銃を渡し、ホースト・ケスナーはアーナの目の前で銃殺された。

ついでに言うと、その時、アーナは元情夫に銃を突きつけられてて、二重三重に、ショックだったのでは、と思って。(弾がなくなって、アリはアーナを殺せなかったけど)

今迄、彼女を争って二人の男がやり合う場面って、アーナの人生経験上、多少はあったかな?とも思うので、立ち直って、また元の世界に戻って、生きていくのかな?)

ヴェント長官は、結局、本能で生きてる人なんだと思った。

(それにしても、ヴェント長官は、ベンダ前長官を、ナチス突撃隊を使って殺害したけれど、その後はほころびが色々出てきて、これじゃ、火曜サスペンス劇場なのでは?とも思う展開に、転落しつつあるけど。最初の殺人をごまかずために、つぎから次へと口封じで人を殺してる。)

そして、ヴェント長官が年寄り呼ばわりしている右翼の大物のゼーガーズ氏の娘、マリー・ルイーゼこと、通称マル。
父とは思想性が相当違い、行動も大胆。

(父が大物の娘にはありがちな、恐いもの知らずなでっかい態度がとれる女性像である所には、リアリティがあるけれど。父を頼らず、他の男と暮らすと言ってたのに、その後、その男に追い出されたと、ヴェントに話して、その男を「頼れない男だわ」と言ってたり、気は強く頭はいいけど、その辺は、やっぱり名門のお嬢さんっぽい。彼女の大胆不敵さは、今の所は、守られてるお嬢様特有のものに見える。そのうち、リッテンとの関わりやら、カデルバッハらとの関わりによって、変わってくるのかもしれないけど。)

マルは、赤色弁護士の秘書をボランティアでしてたり、まして、記者のカデルバッハに味方して、影の軍隊の秘密、機密文書を内緒で写真撮って盗み出そうとしている所で、前回の放送が終わっていた。
名門のお嬢さんなのに、父親と敵対する記者に利する文書を取る為に、命がけみたいな行動していて、ハラハラしましたですね。

マルとヴェント長官が、お互いに気がありそう(???)なのが、一番不思議な関係だった。右翼の黒幕の陰謀家と、恐いもの知らずの古参右翼の大物の娘で、しかもなぜか、父とは思想的には相いれない赤色弁護士の手伝いをしてる、利発で自信家の法学部の女子大生。

一方、前行政長官ベンダ殺害事件、恋人のフリッツことペヒトマンに、騙されて利用され、共犯になってた、ベンダ家のメイド、グレータ嬢の裁判の再審請求。

この件で、グレータの友人のシャルロッテが頼った、リッテン弁護士。
無償で弁護するとか、正義の味方で、ヒロインのシャルロッテ・リッターから見たら、地獄に仏。この方は、メガネかけてた方が、よりかっこよく見えるかな。理想家肌の弁護士氏と、世慣れたシャルロッテの組み合わせは、かなり現実的な対応の出来るいいコンビに見えた。

ベンダを殺す為、グレータと恋愛、青春ぶりっこしてたペヒトマンなのに、奥さんは、普通な感じで、なかなか良さげなドイツ美人かな?、まだ生後6か月の赤ちゃんがいたのが、マジ許せない感じの前回放送でした。

支離滅裂感想、ご容赦。どうなることやら、シーズン3の最終回。
とりあえず、BS12の19時放送を楽しみにしている。

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