住職の独り言

~ご縁に触れて~

川の流れのように

2009年06月12日 | Weblog
美空ひばりさんお歌に、
「川の流れのように」という歌がある。

知らず知らず 歩いてきた
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷(ふるさと)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
ああ 川の流れのように ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように とめどなく
空が黄昏(たそがれ)に 染まるだけ…

この歌を聴いていると、
川に浮かぶ木の葉が流れに身を任せ
海へと流れるさまを思い浮かべる。

親鸞聖人は「海」を、
阿弥陀如来の本願を教えや徳を海に喩えて、
一乗海とか功徳宝海…阿弥陀如来のおさとりの世界に喩えられる。

まさに阿弥陀如来のご本願に乗託し、
川の流れのように、おさとりの世界へと導かれ、
「臨終一念の夕、大般涅槃を超証す」
と示される。自然のはたらきを想う。

…でも、自身の身も心も阿弥陀さまに乗託(おまかせ)することの
何と難しいことか…

~教行信証(二種深信)~
「疑いなく慮りなく、かの願力に乗じて、さだめて往生を得と信ず。」
コメント
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