気の向くまま足の向くまま

できうるかぎり人のためになることを発信していきたいと思っています。

イギリス人議員の意見

2022-03-09 08:14:56 | 日記

Brexit leader Farage blames NATO for 'poking' Russia

 

 例によってまたユーチューブを見ていたら、ナイジェル・ファラージュというイギリスの議員(Brexitで中心的な役割を果たした)のインタビューがあり、彼の言っていることに我が意を得たり、と思った。

「この30年間、ベルリンの壁の崩壊以降ずっと考えていたのですが、EUとNATOの絶え間ない拡大は地政学的な誤りであるということです。われわれはロシアという熊を棒でつついてしまったのです。そうすることでプーチンはロシアは西側に包囲されていると考えるようになり、彼に国家主義的な大義を与えてしまったのです。」

 と述べている。
 どの報道を見ても、おそらくアメリカの顔色をうかがってだろうと思うが、このことを指摘するものは少ないというのが僕の印象だったが、こういう人もいる、しかも、イギリスの有力議員の中にである。
 これからはロシア軍の残虐さというものが前面に出て、この本質的な核心部分について述べる人の意見は影が薄くなっていくだろう。

 また、このインタビューアーが最後に、バイデン政権はこの戦争を止めるための努力を十分したと思うか?と聞いているが、その聞き方から察するに、していないだろう、という意志を感じる。
 それに対するファラージュの答えは、すこしあいまいに聞こえるが、このインタビューアーが持っている疑念を共有しているように聞こえる。

 バイデン政権はこの戦争を「本気で」止める気はなかった。ロシアとまじめに交渉することすらしなかった。NATO拡張の「大義」を優先して、事実上ウクライナを見捨てたといっていい行動をとった。むしろこの侵攻を利用してロシアの残虐性を批判しているかのように見えたが、逆に今はウクライナから直接介入しないことをアメリカの弱さだと非難されるようになっている。完全にアメリカの傍観的な態度はbackfireしている。


 ファラージュ氏は今後、プーチンがエストニアやポーランドなどに仮に侵攻することがあれば、アメリカやNATOはどうするのかと述べ…それはBig moment 「非常に試練の時」だと答えている。
 僕はそこまで(アメリカがNATOを守らないかもしれない)は疑っていないが、この戦争で一つだけはっきりと白日の下にさらされたのは、アメリカは同盟国以外の国が、他の核保有大国に侵略されても軍事援助はしても、軍事的介入は絶対しないということだ。もちろん、核戦争を恐れてである。

 この冷厳なる事実には、いまウクライナはもちろん、だれよりも台湾が直面している事だろう。一切の甘い期待はもうないはずである。
僕は台湾はそう遠くない将来、核武装すると思う。それいがいに生き延びる道はないからだ。

 バイデン政権は、本気でこの戦争を止めなかったことで、アメリカの弱さを世界に露呈することになってしまった。頭のいい人たちが集まっているアメリカが、そこまで読めなかったのか?という思いがある。
 
 みるところ、世界はベルリンの壁崩壊以前の状態(冷戦時代)に戻りつつあるようだ。これから各国は軍事費をかなりな程度上げていかなければならないだろう。それはもちろん、経済、国民生活を圧迫する。そして日本だが、いままではどちらかというと対中国に専念していればよかったが、これからはロシアと中国という2大大国に隣接する国として、非常に難しいかじ取りを迫られていくだろう。
 

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己の影と戦う人間

2022-02-28 07:53:05 | 日記

 ついに始まってしまった。
毎日主にユーチューブでニュースを見ているが、あまりにも生々しい。
 僕も結構長く生きているが、今までの戦争は発展途上国同士か、どちらかが先進国でどちらかが発展途上国だった。が、今回は僕の人生で初めて報道で見る先進国同士の戦争である。

 吉川英治の作品で「宮本武蔵」というものがあった。そのなかで武蔵が確か(記憶があいまいなので間違っているかもしれない)槍で有名な宝蔵院に腕試しに入っていくシーンがあった。彼が宝蔵院?の境内を通っていく途中で畑で野良仕事をしている僧侶がいて、武蔵はその僧侶からものすごい殺気を感じさっと身構えるシーンがあった。
 それに気づいたその僧侶がなぜそんなに身構えるのかと武蔵に言うと、武蔵があなたから強い殺気を感じたからだと答えた。それに対してその僧侶は、それは私の殺気ではない、あなた自身の殺気が私に投影されて見えたのだ、あなたは自分自身の影におびえたのだ、と答えたシーンである。

 

 この一連のロシアと欧米のやり取りを見ていて僕はこのシーンのことをほぼ反射的に思い出した。
われわれ、いや少なくとも僕から見れば、たとえウクライナがNATOに加盟したとしてもNATO側から巨大な核保有国であるロシアに攻撃を仕掛けるなんてことは起こりえない、と考える。

 一方、欧米側だが、いまやイデオロギーの対立は終わり、また、通常戦力ではロシアに対して相当程度優位性を持つ欧米側(NATO側)にたいして、何の理由もなくロシアの側から攻撃してくる(つまり負けるとわかっている戦いを仕掛けるということ)ということは極めて起こりにくいと考える。それにもかかわらず、欧米側は軍事同盟であるNATOをこれでもかこれでもかとばかりに拡大し続けた。

 さらにこれらの推測を補強することとして、いま両者が保有する核兵器はこの地球を何度だか具体的な数字は忘れたが、破壊してもあまりある量であるという事実があり、それがさらに双方が自分の側から相手に直接戦争を仕掛けるということが極めて、極めて起こりにくいという現実をつくっている。つまり、直接戦争を開始したら、どちらにも勝者はなくこの世はほぼ石器時代に近いような状態に戻り、しかもきわめて強力かつ広範囲に放射能で自然環境は汚染され、そこで生育した食物を体内に入れざるを得ない生き残った人々はやがて癌などの病で死んでいく……という未来しかないということはわかっている。

 誰だか忘れたが、核戦争後に生き残った人類は生き残ったことを後悔するようになるだろう、というようなことを言っていたが、まさにそういう世界が現出するだろう。

 つまり、論理的に考えれば極めて起こりにくいことをロシアも欧米側も恐れ、「それに備えて」行動してきたわけだ。
もちろん「万が一」ということはある、あるからの軍備であり、核の保有であるというのはわかる。しかし、NATOの急速な拡大にしても、ロシアの今回のウクライナに対する侵攻にしても、あきらかにオーバーリアクションだろうというのが僕の率直な感想である。

 ここには論理や理性を越えた、おそらく人間の本質、本性にかかわる要素がかかわっている。
僕が心の底から欧米とロシア双方に失望したのは、そこを把握せずにただただ自らの影におびえて闘犬の犬のように吠え続けることしかしなかったことだ。僕が前回の記事でバイデンは狂ったのかと書いたのはそのことを言っている。唯一そのことに気づき絡んだ糸を解きほぐそうとしたのはフランスのマクロン大統領だけだった。しかし彼の努力も徒労に終わった……

 
 僕の想像通り、今回の侵攻を最も注視しているのは台湾と中国だった。特に台湾の感じている恐怖は僕らの想像を超えたものがあるのではないか。それと台湾だけでなく、韓国も同様の恐怖を感じているはずだと僕は想像する。今回の戦争から読み取れる教訓は、独裁的な体制を持つ好戦的な大国が近隣にあり、大国との軍事同盟を持たない中小国はウクライナと同じ運命をたどる危険性を持っているということだ。

 もしそれを回避しようと思ったら、直ちに大国と軍事同盟を結ぶか、それが不可能であれば核武装に踏み切るほかはないということである。それがわかっているからこそ北朝鮮やイスラエル、パキスタンは核武装したのであり、イランなども核武装を切望している。イランは大国と隣接してはいないが、隣のイラクやアフガニスタンがどうなったかを見れば、彼らが感じる恐怖というのも当然のごとく理解可能である。

 僕はこの戦争を機に、世界で核兵器の所有へ舵を切る国が増えるのではないかと危惧している。
僕がなぜアメリカが、この戦争が始まる前に真剣にロシアを思いとどまらせる努力をしなかったのかと考えた理由はここにもある。にもかかわらず、ただただ双方は闘犬場の犬のように吠え続けただけだった、唯一冷静だったマクロン大統領をのぞいて。


 今はまだウクライナ軍が英雄的な奮戦を見せて都市部をコントロールしているが、いったんそれが破られた場合、今度は凄惨極まりない市街戦が始まるだろう。市民も武装している以上、市民と軍人の区別のつかない状況ではその凄惨さは想像を超える……そうなるまえに停戦の合意ができることを願うばかりだ。

 こうなるまえにどうにかならなかったのか…と身がよじれるような思いでいる。

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気持ちの悪い危うさ

2022-02-01 09:14:11 | 日記

 

 

 

 

 遅まきながらあけましておめでとうございます。
新年早々ヨーロッパ(ウクライナ)では物騒な事態となっている。7年前ロシアがクリミアを併合した時にも書いたが、やはりNATOは拡大を急ぎすぎたと思う。NATOというのは軍事同盟だから、それを拡大するということはロシアを心理的に威圧し、追い詰めることになるということはだれでもわかる理屈である。

 窮鼠猫を噛むというが、そんな単純な理屈を理解もせずに、ソ連崩壊後の弱体化したロシアの隙をついてここぞとばかりにNATOを拡大した。拡大自体が悪いことだとは言わない、しかしそれをやるならそれと並行して、欧米はロシアとの親和感を高めなければいけなかった。その努力をほぼすることなく、ただ何とかの一つ覚えのように自らの軍事同盟だけを拡大していった。

 今、窮鼠猫を噛むと書いたが、ロシアはネズミではない。ソ連崩壊後弱体化したとはいえ、いまだにヨーロッパ最強の軍事力を持ち、その保有している核兵器の破壊力はすさまじい、おそらくこの地球の文明国を何度破壊してもあまりあるだけの核兵器を持っているだろう。それだけの力を持ったロシアを欧米はまるでチェスゲームのように心理的に追い詰めていった。

 

 チェスであれば勝てばそれでいい、相手は頭を掻いて「まいった」といって終わりである。
ところが現実の国家間ではそうはいかない。人間でもそうだが、心理的に徐々に追い詰めていった場合、ちょっとしたきっかけでぶちぎれて暴発し取り返しのつかない事態に発展することがある。国家を動かしているのも人間である。個人間で起こる心理は国家間でも同じように起こる。そしてそれが起こった場合…下手をすると人類滅亡という事態にならないとも限らない。国際社会関係でおこることの結果はチェスゲームで起こる結果とは全然違うのだ。
 

 

 それではプーチンでなくとも、心理的に追い詰められ過剰反応をするだろう。
ましてや、プーチンは目的のためには手段を択ばない冷血なマキャベリストである。現代の国際的な法秩序を無視するくらいのことは平気でやるだろう。
 しかも、僕が驚いたのは欧米はロシアとの交渉でロシアのあらゆる要求をすべて蹴ってしまったことだ。プーチン自身の言葉にあるように、西側はロシアの安全保障上の懸念をすべて無視したわけである。

 これはほとんど最後通牒に近い意味を持つ。やれるもんならやってみろ、とロシアに言ったようなものである。
ぼくは正直言って、バイデンは狂ったのかと思った。この紛争はウクライナ一国の紛争にとどまらない可能性がある。まかり間違えば、NATO(米国も含む)とロシアの直接戦闘になる可能性もある。

 ウクライナにNATOが入っていかなければたしかに戦争は拡大しないだろう。しかし、問題はそんなに単純ではない。黒海にはロシア海軍と西側の海軍の両方が存在している。今までも小さないさかいは起こってきているのに、ウクライナに侵攻となれば両方の海軍艦船がちょっとしたきっかけで直接戦闘状態に入る危険性がある。そうなれば、自国海軍を守るという名目で双方は空軍戦力も投入するだろうし、それは黒海領域にとどまらずウクライナやベラルーシ上空、さらには東ヨーロッパ全域に広がる可能性がある。そうなれば…World War IIIである。

 
 プーチンはこのまま軍を引けば、自国内で対面を失う。そしてそれは彼の政治力の低下と最悪の場合、失脚につながる。
 キューバ危機でも今回と同じようなことが起こったが、フルシチョフは引き下がった。引き下がらなければ核戦争は必至だったからだ。キューバに核兵器を配備することをあきらめさえすれば核戦争を避けられるのであれば、引き下がるだろう。

 ところが今回、逆の立場にある欧米は引き下がらないという道を選んだ。少なくとも今の段階では。
たしかに、ウクライナ一国がかりにロシアに占領されてもそれが直接は全面戦争にはつながらないかもしれない。上述したような偶発的な戦闘さえ起らないと仮定すれば。しかし、現実では何が起こってもおかしくない。欧米はそれだけの自制力を持っているという自信があるのだろうか。

 ウクライナは見捨てられた、というのが僕の印象だ。
プーチンの侵攻を止めさえすれば、たとえNATO加盟の可能性はつぶれても、欧米と共通の価値観を持つ民主主義国であるウクライナは残る。ところがロシアに占領されれば、ベラルーシのようなロシアの傀儡国家ができるだろう。欧米はNATO拡大のためにそんな未来を選ぶのか?それこそプーチンの思うつぼではないだろうか。


 戦略ゲームならロシアをつぶせばそれでゲームオーバーだ。
しかし、現実にはそれはできない。現代戦では核戦争に発展した段階で、「人類の」ゲームオーバーだからだ。この現実の真の目的は、戦争を起こすことなく、NATO対ロシアの対立関係そのものを終わらせることだ。それはロシアをチェスゲームのように追い詰めるやり方では絶対に達成できない。


 欧米がプーチンのすべての要求をけったことで、プーチンは引くに引けない状況に追い込まれた。
プーチンを引かせるにはなにがしかの譲歩を与える必要があるのではないか。なぜこんな状況になってもバイデンは自国にとどまって悠然と構えているのか。なぜ、ウクライナやロシアにいき直接説得しようとしないのか…彼は本当に大統領としての責任能力を持っているのか…とさえ思ってしまう。

 ここはウクライナにNATO加盟をあきらめさせる必要がある。永遠にとは言わない、何らかの期限付きでもいい。とにかく、プーチンに軍を引く口実を与えて、彼の体面をある程度保たせる必要があるのではないか。もちろん、これからそういう交渉に入っていく可能性はあるが。
 欧米は自分たちの通常戦力における優位性の上に過剰にあぐらをかいているのではないか。その通常戦力の優位性そのものがロシアを心理的に圧迫しているということに気づいているのだろうか。

 

 欧米は非常に危険な綱渡りをしている、と僕の目には映る。
日本ではコロナの話題が主流だが、ウクライナで起こっていることは他人事ではない。もし、ウクライナが簡単にロシアに占領されるということになれば、中国の台湾侵攻を心理的に誘発することになるだろう。対岸の火事ではないのだ。なぜ日本政府はウクライナに非常用の食料や難民化した場合の仮設テントなどを送らないのか。この点で、ウクライナに軍事援助を拒んでいるドイツに対しても苛立ちを感じる。ドイツのエネルギー事情を考慮したとしてもだ。

 

 プーチンはもとKGB(旧ソ連の諜報組織)出身者らしく、陰謀謀略にはたけていて、いままではそれらの策略が功を奏してきた。
しかし、今回は間違ったと思う。彼がもし優れた謀略家、戦術家であれば、有無を言わさずウクライナに侵攻していただろう。自国の軍の戦力や位置を相手に知らしめてから攻めるというのは愚策である。欧米は虚を突かれてウクライナが併合されたという既成事実を認めざるを得なかったはずだ。

 
 しかし、たぶん今回彼は見通しを誤ったように思う。
ウクライナ国境に軍事力を集めて、ウクライナや欧米に圧力をかけてNATO加盟をあきらめさせようとしたのだろう。が、彼自身もまさか欧米がこれほど強硬な態度をとるとは思っていなかった。それによって進むにも引くにもそうとうのリスクを負うことになってしまった。

 たとえ今から侵攻したとしても、すでにウクライナには欧米からの大量の軍事物資が届いていて、ロシア側にも相当の損害が出るだろう。楽勝とはいかないと思う。
彼は今後の交渉で欧米から妥協案を引き出せるのか、引き出せなければ…


 しかしながら、僕は正直言って、プーチンよりもバイデンの方に危うさを感じる、かれが本当に今回の事態の深刻さ危険性を正確に認識しているのか?という危うさだ。

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赤い森

2021-12-13 23:38:04 | 日記

 

 

 

 

 以前の職場で知り合った同僚と飲んできた。
久しぶりに胸襟を開いて笑いあった。普段はなにかでガードしてあまりしゃべらない人が、酒を飲ませるとそのガードの向こう側にあるものを見せてくれる、こちらのからかいに対して思わず表情を崩すその瞬間は仕事中は絶対に見ることはできない、酒だけができる業だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は僕はその人とは仕事中の考え方の相違から、大声を出しあった事もあり、(仕事に対する考え方が)どうしても受け入れられず、そこからその人の人間性まで否定しかかったこともある。ただ今回幸いにもその人の普段は見えない内側を見て、この人はこの人なりの「道」を通ってきたんだなと感じ、それにたいして一定の敬意というのだろうかそういうものを持つようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまでこれたのはもちろん酒だけの力ではない、その人にある一定の懐の深さがなかったら無理だっただろう。
もし器量の小さな人であれば、僕と一緒に酒宴に同席することさえ拒むだろうからだ。
  ただこの飲み会で人のすすめるままに、楽しかったことも手伝って、深酔いしてしまい、ほんとうにひさしぶりにへべれけになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 そこから家につくまでが地獄だった。
意識的に見える視界が狭まり、足元も危うかった。面白いのは、それにもかかわらずこの電車に乗れば乗り換えるときにホームを変えずに済むとか、そんな計算はちゃんとして歩いていたことだ。

 

 実は次の休みは、また別の酒宴がある。
小学生時代から高校までずっと一緒だった友と、さらにもう一人高校卒業以来ずっとあっていない級友と会う。
 昨日もその話をその友と電話でしたのだが、あってもお互いに分からないんじゃないかといって笑いあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 その小学校からずっと同じ学校にかよった友とはやはり何かしらので結ばれているような気がする。
ずっと交流が続いていたわけではなく、途中数年間はまったく連絡を取り合ってなかったっ時期が2度ほどもある。
 ところが、普通ならおたがいに忘却してそれっきりになってしまうような状況になっても、あるとき何年振りかでふっとメールがきたり、電話が来る。どちらからともなくだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 不思議なえにしがあると思うのはそれだけではなく、彼が結婚した女性は僕と同郷で、大学時代僕の祖父が教えたことがあり、祖父のことをおぼえていたという。それで何年振りかで僕のことを想いだし連絡する気になったということもあった。それ以来、なんどか帰省した時に会うことになった。
 しかし、その彼女とも数年前に離婚したという…何十年も連れ添ったあとの別れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 離婚といえば、僕のいとこもいま別居中で先日電話で話したときには、離婚の危機にあるということだった。
二人とも人間性温厚かつ品行方正で、仕事もまじめにずっとこなしてきた人である。それがどうして…と思うのは僕に結婚の経験がないからだろうか。
ただ結婚の経験はなくとも、どんなに相思相愛な関係でも人と人の関係を長期にわたって維持していくことの難しさは僕にもわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不思議なことに、いや、むしろそれだからこそなのかもしれないが、二人とも電話の向こうから聞こえてくる声はなにか吹っ切れたようにさわやかなのだ。
 無論そこまでに至るまでには他人には想像もつかない地獄の道のりだっただろうと思う。しかし、彼らの声を聴いていると、たぶんもう「峠」は越えたのではないかと感じる。
 

 

 

 

 


 

 

 

 


 世間はもう浮かれ騒ぎのクリスマスシーズンである。
それに惑わされず、しかし時にはそれに便乗して(笑)のりこえて(さらに笑)行きたい。
 今度の月曜日にはベートーベンの第9交響曲を生で聴きに行く。考えてみればこの尊敬してやまない大作曲家の交響曲を生で聴くのは生まれて初めてである。何ともったいないことをしてきたのかと思う。

 数年前、友とはじめてモーツァルトの交響曲を生で聴いたときに、はずかしながらようやくこの作曲家の天才といわれ続けてきたそのわけを心底から思い知った。なんでもっとまえから気付けなかったのだろうと思った。

 こんどはあのベートーベンである。期待は正直半端ない。

 

 




 

 

 

 


 ちなみにここにのせた写真の一部は、紅葉スポットで有名な鎌倉の獅子舞というところでとったものである。
そこにいた人がいままでみた獅子舞の紅葉の中では最高の紅葉だといっていた。はじめてきてそんな紅葉をみれた僕は本当にラッキーである。
 上を見上げればまるで森全体が燃えているかのように真っ赤に染まっていた。

 

 

 

 

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コロナ 若者は安全、ではないようだ

2021-07-21 02:30:08 | 日記

 イギリスのBBCの記事でとても興味深いものを見つけた。
とりあえずGoogleの翻訳ではあるが翻訳文を載せてみたい。字数の関係で途中省略、下線と太字は僕がつけた、また、不自然な個所は僕が修正した。

 

『Covidで入院した若い成人は、50歳以上の成人とほぼ同じくらい合併症に苦しむ可能性が高いことが、1つの研究で明らかになった。

19歳から49歳の10人に4人が治療中に腎臓、肺、その他の臓器に問題を発症した。

 

 この研究では、2020年にCovidの第1波で、英国の302の病院で全年齢の成人73,197人を調査しました。

「メッセージは、これは単なる高齢者や虚弱な人々の病気ではないということです」と、この研究を主導したカルム・センプル教授は述べています。

「このデータは、Covidがインフルエンザではないという事実を補強し、若い成人でさえ重大な合併症に苦しんでいるのを見ていますが、そのうちのいくつかは、将来的にさらなる監視と潜在的にさらなる治療を必要とします。

この研究は、英国の7つの大学、保健社会福祉公衆衛生省、公衆衛生イングランドの研究者によって行われ、臓器特異的な医学的診断として定義されたCovid-19の病院治療を必要とする人々の「合併症」の数を調べた。



 全体として、成人患者の約半数が入院中に少なくとも1つの合併症を患った。最も一般的なのは腎臓の傷害であり、次いで肺および心臓損傷であった。

最も高い率は50歳以上で、51%が少なくとも1つの問題を報告しました。しかし、合併症発症率はまた、若い年齢層で非常に多く見られました。30~39歳の約37%40~49歳の44%が、この研究に関与した看護師や医学生によって少なくとも1つの合併症を記録していた。

 重度のCovidがどのように臓器損傷を引き起こすのかまだわかっていませんが、場合によっては身体自身の免疫系が炎症反応を引き起こし、健康な組織を傷つける可能性があると考えられています。

 

 調査によると、Covidで入院した19~29歳の13%30~39歳の17%が退院時に一人で行動できず、友人や家族に頼らなければならなかった。

高齢者や脆弱な人口の予防接種率が高いということは、この病気で入院した人の平均年齢が下がっていることを意味します。

74日までの週には、25歳から44歳までの478人に対し、85歳以上の人でCovidで入院した人はわずか17人でした。

 

 研究は、ワクチンが入手可能で、ウイルスの新しい変異体が検出される前の2020117日から84日の間にパンデミックの第一波で行われました。

著者らは、このデータは、入院時により重篤なCovid症状を有する人々が深刻な健康上の問題に苦しむ可能性が高いことを示唆していると述べた。

 この研究は、入院中の短期的な合併症を調べるように計画、実施されただけであったが、Covidによって発症したいくつかの臓器損傷が長期にわたって持続するいわゆる「Long Covid」と呼ばれるCovidの一形態が存在する証拠が見つかっている。

 

「私たちは、腎臓や心臓に関するこのような問題が長期的な合併症に発展する可能性があることを他の感染症から知っています」と、エディンバラ大学の上級臨床講師で集中治療医学のコンサルタントであるアンネマリー・ドッチャーティ博士は述べています。

Covid-19でも同様のことが起こると考えるのが妥当だと思います。』

 

 これを読んで僕は正直ぞっとした。
コロナは単なるインフルエンザの一種ではないとこの記事の中でも述べられているが、本当にそうなのだなと改めて思い直した。

 このデーターはコロナの第一波でイギリスの302の病院に入院した73197人を対象に行われている。なのでサンプルとしては十分な数だし、また調査した組織もイギリスの7つの大学、保健社会福祉公衆衛生省、Pabulic health Englandが行ったということで信頼性という点でも十分だ。

 それによれば、合併症発生率は50代以上の患者と同様に、若い世代でもvery common、非常に一般的で、30~39歳の約37%40~49歳の44%が、この研究に関与した看護師や医学生によって少なくとも1つの合併症を記録していた。
ということはつまり、若い世代でもほぼほぼ半数は合併症を発症していたということである。

 その合併症とは腎臓、肺やその他の臓器へのダメージであるという。
そして注目すべきなのは専門家によるこの発言である。

『「私たちは、腎臓や心臓に関するこのような問題が長期的な合併症に発展する可能性があることを他の感染症から知っています」と、エディンバラ大学の上級臨床講師で集中治療医学のコンサルタントであるアンネマリー・ドッチャーティ博士は述べています。Covid19 でも同様のことが起きると考えるのが妥当だと思います。』

 つまり、おそらくコロナで合併症を併発すると下手をすると一生その合併症と付き合っていかなけばならない…かもしれないと述べている。

 仕事で街へ出ることがあるのだが、その際に居酒屋などをのぞくと満員大盛況の店が多い。その客の大半は若い世代である。たぶん、自分たちは若いからコロナにかかりにくいしかかっても風邪のような症状で終わるだろうと思っているからだと思うが、実際は上の調査結果からも明らかなように、若くても安全ではない、ということがはっきりと表れている。

 

 また、ワクチンの接種率が高いイギリスでは74日までの週には、25歳から44歳までの478人に対し、85歳以上の人でCovidで入院した人はわずか17人だったことからもあきらかなように、ワクチンの有効性もはっきりと数字として表れている。入院時の症状が重い人であればあるほど合併症の発症率が高いことを考えると、ワクチンに対して懐疑的な向きもある中で、やはり打っておくほうが安全だということも間違いなさそうである。

 ただし、今のワクチンをたとえ打っていても、デルタ株には約60%程度の予防率しかないという調査結果も欧米のどこかの研究機関が発表していた。つまり、ワクチンを打っていても10人に4人は変異株には感染するかもしれないということになる。

 東京の感染者も不気味に増加している。オリンピック関係者もおそらくはほぼ自由に街を歩いているのではないか、取材陣は言うまでもないだろう。海外からの選手の感染報告も次々と報道されている。おそらくオリンピックが終わるころには最悪1万という数を越えてくるのではないかと予想する。
 そこへもってきてワクチンの供給不足である!オリンピックをやること自体が論外だが、どうしてもやるのであれば、もうすでに今頃は国民の大多数がワクチンの接種を終わっていなければならない。

 いったいこの国は大丈夫なのか?

 ちなみに僕は今日やっと1回目のワクチンを打ってきた。とにもかくにもオリンピックが終わるまでには2回目までを打っておきたい。 
 ただし、デルタ株には6割の効力しかないらしいが……

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