KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

1カ月*6か月

2011-06-25 | KOFUKU日記

《新しい家の庭に咲く紫陽花》


ご無沙汰してました。
すっかり梅雨の時期を迎え、猛暑の日々も始まりましたね。
しばらく風邪をひいてダウンしてしまいました。


さて先月の引越し日から丁度今日で1カ月が経ちました。
時間が経つのは本当に早いです。

1週間前の19日は相方さんの7回目の月命日でした。
相方さんが天国に戻って5月19日で半年を迎えました。
その半年目に引越しをしたのです。
6月は半年目の月でした。
本当に嘘の様に時間が流れていることに驚きます。
とは言え、自分はまだまだ同じところに居る様な気がしていますが(;^ω^)

実は引っ越してから、お水の配管などの取り換えがあったりして
生活するのに不便さもあったこともあり、
また昨今の地震や原発の不安、いろいろなことが重なりました。
新たな生活を始めるに当たって、考えることも多くありました。

そうしていたら、相方さんのご両親や私の家族
そして親し友人たちが手を差し伸べてくださって、
この帰天半年の節目に、相方さんのお墓参りや
両実家への里帰り、友人訪問を企画してくれて、
6月の2週目から今週初めまで旅の空の下で過ごしていました。

ひたすら相方さんとの演劇人生に捧げていたので
母が倒れてから5,6年、実家には戻っていませんでしたから
本当に懐かしい帰郷になりました。

ぴーちゃんやピピちゃんの体力面を考え、飛行機ではなく電車移動で九州へ、
新しい九州新幹線にものせてもらえて嬉しかったです。
鹿児島はいつ帰っても変わらない感じがしました。


鹿児島はいま花の季節です。
サルビアやマリーゴールド、紫陽花の花などが道端にたくさん咲いています。

夾竹桃やデイゴ、ブーゲンビリアの花が咲き、
もうすぐ夏の花、芙蓉も咲きはじめます。

放射能の影響を特に大きく受ける子犬のピピちゃんは
この鹿児島で初めて公園デビューを果たし、大地や砂浜の上を駆け回りました。



実家では甥っ子の弟、チワワのまろくんとちびたち初対面。

ご覧の通り、ジャニーズ系のイケメンチワワです。
性格はちょっぴりシャイで天真爛漫。キュートなおチビさんです。
チビさん達3人は思ったよりもすぐに仲良しになりました。
出あった日から、こうやって並んでお昼寝です。


私の実家の家族は相方さんと同じくらい動物が好きです。
幼いころはそれで引き取った動物が100匹くらいいました。
多分、普通の人は引くくらいの動物好きです(;^ω^)
そんな家族のもと、ちびたちは非常に楽しく過ごしたらしいです(*≧∀≦)
父はピピさん達になめられ噛まれまくって非常に幸せそうでした。
その様子を傍目から見ていると、ちょっと危ないくらいです…(´-∀-`;)
甥っ子のちびくんも動物大好き。
すぐにちびたちのおにいちゃんになってくれました。

 

地震や放射能汚染のまだまだ心配のすくない九州で
ちびたちは毎日毎日商売に走る父の車に乗って長距離ドライブをし
まろちゃんと朝に晩にと1日2回はお散歩をして
お家の中では追いかけっこをしてとっても楽しくて幸せそうでした。
車の中でも3匹で寄り添って仲良く過ごしていました。

そうそう、この旅のおかげでちび姉妹の距離も縮まって
2日目にはこうやって寄り添い、抱き合って眠るまでになりました。
ありがたい事です。


《お姉ちゃんのしっぽを抱いて眠るピピ》

私自信も311以降、初めてパジャマを着て貴重品をはずして寝ました。
寝たきりの母にも会う事が出来て、とても嬉しかったです。
幼い頃に通った親しい父のご友人にも会う事が出来ました。

これも奈良のお父さんお母さんの心使い、
快く迎えてくれた家族のおかげです。
皆様、本当にありがとうございました。


帰り道は東大阪の相方さんのお墓に行ってお参りしました。
お墓のお掃除なんかも出来て善かった。(綺麗でしたけどね)
相方さんと高台から大阪の素敵な景色が見られて嬉しかったです。

相方さんの実家はお庭に樹木がいっぱいなのですが、
夏に向けてそれはそれは美しい緑に囲まれていました。
窓から見ると綺麗なグリーンの中にいるようで気持ち良かったです。
ピピちゃんも初めての奈良の実家ではしゃいでいました。
お母さんの心つくしの美味しい御食事を頂いてお父さんの車で関東へ。

途中、私たち二人がお世話になった方の所に寄れるだけ寄りました。
いろいろ予定が変更して会えなくなった方も多かったのですが
それでも私たち二人を付き合い始める前から知っている親友二人に
奈良のお父さんを紹介することができて嬉しかったです。

奈良から親友リッキーの住む浜松に寄って、
横浜に一度戻り、カンナ嬢を拾って、
それからお父さんが長野まで連れて行ってくれました。

長野には親友が居ます。
そして相方さんとの思い出深いところで
皆で思い出の地である黒姫高原に行きました。


あいにくの雨でしたが、合間を縫ってチビさん達もお散歩できました。
ぴーちゃんは何度も相方さんと散歩した道を覚えていて
雨の中、どうしてもそっちに行くと聞かないのです。
降ろしたら、やっぱり相方さんを探している様子で
ちょっぴり切なくなりました。

親友にも本当に久しぶりの再会でした。
親友の住む牟礼村はとてもいいところです。


《親友の家の前の通りでカンナ嬢とちびたち》

親友は「観音寺」という古寺を改装したシュタイナー幼稚園で先生をしています。
名前や風情から相方さんとのご縁を深く感じました。
親友は相方さんとも仲良しで二人で何回も泊まりにゆきました。
今回はこれから長いお付き合いになるであろう、
親友の相方さんとの新しい出会いもあって本当に嬉しかったです。

東から南、そして北とバタバタと駈け廻って戻ってきました。
久しぶりの風邪ダウンも手伝ってか今はまだ夢の中にいるようです(笑)
やっぱり田舎は、自然は善いですね。
何も無くても深く癒されます。
また機会が巡ったら、帰りたいと思います。


今回はもちろん、相方さんと一緒に帰ったのですが、
相方さんが生きて一緒にいるんじゃないかと言う様な
不思議な事がたくさんありました。
どこに行っても相方さんに関わることが出てきて嬉しかったです。

実家に帰ったら、父も妹も甥っ子も、貰ってもらった相方さんのお古の洋服を着てました。
父は靴まで相方さんの物で、なんだか彼が迎えてくれているようで嬉しかったです。
長野に行ったら親友の婚約者さんもお引き受け下さった相方さんのお洋服を着ていて。
どこに行っても、一緒に居てくれているようでした。

特に鹿児島では相方さんがいつもちびたちと一緒に
自然の中を駈けまわっている気がしました。
ちびたちが駆け回るたびに相方さんが
「ぴーちゃんたちが風になった」
と言って笑ってる気がしました。

長野からの帰り道も偶然相方さんが大好きな林道や
山などの風景の見える場所を通ることになり、
そして東京についてからも道を間違え、
原宿の劇場のすぐ近くに出ることになって、
相方さんと毎日車で通った道を走りました。
もう2度と車で通ることもあるまいと思っていただけに不思議でした。

丁度、帰って来た日は母のお誕生日で、相方さんの月命日の日でした。
懐かしい道を走りながら、こうして見えなくなって月日がたっても
相方さんはこうやって傍に居てくれているんだなぁって思いました。

天国の生活も楽しみながら、これからもこうやって
私たちとの生活も楽しんでくれてたらいいなと思います。


こちら横浜の庭では紫陽花が盛りを過ぎようとしています。
まだまだ世の中は落ち着きそうにないけれど
ホンの少しだけ穏やかな気持ちになれた6月でした。
この贈り物に心から感謝したいです。


とりあえず、片付けはやっと表面だけは終了。
目の前から段ボールはなくなったので
(押入れにはいっぱい入ってますが;^ω^)
これからまた新しい生活がしていけるように
ゆっくりと努力して行きたいと思っています。