KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

春はきぬ

2015-02-04 | KOFUKU日記


立春大吉!吉祥来福! 
全てのものに福よ来い来い、福よ来い!
昨日までの福に感謝を込めてありがとうございます。
今日からの福にまた感謝。
小さな小さな福に気づき幸せ生み出せるまいにちでありますように


皆様、昨日は冬の最後の一日でございましたね。
豆まきはなさいましたか?

えー、ボンびぃな我が家ではお豆は貴重品ゆえまかずに食べることにいたしまして(笑)
恵方巻きも作れなかったんですが、代わりに食パンでジャムロール恵方巻きもどきを作りました。
もちろん、恵方を向いてもぐもぐ。世界平和を祈りました。

特に豆まきはしなくてもいいかなって。鬼にも幸せになって欲しいし。
不幸せを生きてる人にこそ、幸せになって欲しいから、払うのもなんだかねぇ、って思って。
もちろん、たとえというのはわかっているんだけれども(笑)

それにうちには元より、ワン福とニャン福が11匹と実家にもたくさんいてくれますからね。
悪い人のおうちには犬猫は寄り付かないのだそうで、父や母は「犬入り、猫入り」と言って
家に来てくれる動物を邪険にすることはありませんでした。
それ自体が福なのだからって、ね。

確かに、ものはなくても、貧しくても、
寄り添って暮らせる喜びや、小さい方と分かち合える喜び
彼らの愛らしさに癒される毎日こそが福だなぁとつくづく思います。
皆が幸せでいてくれますようにと願います。



《日差しが春の光になってきました》




春はきぬ
春はきぬ
初音(はつね)やさしきうぐいすよ
こぞに別離(わかれ)を告げよかし
谷間に残る白雪よ
葬(ほうむ)りかくせ去歳(こぞ)の冬

春はきぬ
春はきぬ
さみしくさむくことばなく
まづしくくらくひかりなく
みにくくおもくちからなく
かなしき冬よ行(い)きねかし

春はきぬ
春はきぬ
浅みどりなる新草(にいぐさ)よ
とおき野面(のもせ)を画(えが)けかし
さきては紅(あか)き春花(はるばな)よ
樹々の梢(こずえ)を染めよかし



春はきぬ
春はきぬ
霞(かすみ)よ雲よ動(ゆる)ぎいで
氷(こお)れる空をあた々めよ
花の香(か)おくる春風よ
眠れる山を吹きさませ

春はきぬ
春はきぬ
春をよせくる朝汐よ
蘆の枯葉を洗ひ去れ
霞に酔へる雛鶴(ひなづる)よ
若きあしたの空に飛べ



春はきぬ
春はきぬ
うれひの芹の根は絶えて
氷れるなみだ今いづこ
つもれる雪の消えうせて
けふの若菜と萌えよかし

by島崎藤村