KOFUKUの家から

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Les Miserables ~追記*生活保護問題

2012-06-03 | KOFUKU日記
曇り空の南国です。

さて、今日は動画を一つご紹介。
もうすぐ、日本でもミュージカル版の映画
「レ・ミゼラブル」が公開されます。

やっと公開されたPV。
ファンティーヌの歌う「夢破れて」をテーマに作られています。
日本版ミュージカルの歌詞と共にどうぞご覧ください。


Les Miserables - Official Trailer (HD)




『夢やぶれて I Dreamed a Dream』
オリジナル歌詞 アラン・ブーブリル
作曲 クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞 ハーバート・クレッツマー
訳詞 岩谷時子


ファンティーヌ:

夢を見ていたわ 望み高く生きて
愛がすべてだと 神は許し給うと

若く勇気あふれ 夢は輝いてた
自由にはばたき 喜び追いかけた

夢は悪夢に 狼の牙が
望み引き裂き 夢喰いちぎり

夏 あの人来て 喜びに あふれた
私抱いたけど 秋にはもういない
待ち続けてるわ あの人の帰りを
愚かな幻 木枯らしが吹き消し
夢見た人生 今 地獄に落ちて
二度と私には 夢は かえらない


********************************

私はこの映像だけで涙が止まりません。

「レ・ミゼラブル」

文豪ヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」
日本では「ああ無情」「ジャン・ヴァルジャン物語」として知られています。
でも、本当の主人公は「ミゼラブル」名もなき人々なのです。

私にとっての「レ・ミ」、レ・ミゼラブルはミュージカルです。
私は1999~2005年にかけてこのミュージカルにお世話になりました。
エコールから言えば、(公演までの準備期間に行われるレッスンの事。
ミス・サイゴンならサイゴンスクールと言います)
オーディションのあった1997年から長きにわたります。

途中、ソウルメイトの死があり、ブランクもありましたが、
プロデューサーから演出家、俳優さん達、楽屋のおばちゃま方にまで
レミカンパニーの皆様には本当に善くして頂きました。

沢山の仲間が出来ました。沢山の思い出が出来ました。
長い間にレミカンパニーからはソウルメイトの鎧君、
いつも舞台奥の袖で話しをしてた本田美奈子さんと
大切なパトーナーと仲間を二人、天国に見送りました。
今でもあのころのレミカンパニーの仲間たちは
心でつながっている特別な存在です。


私には自分の中に特別に感じるミュージカルや映画、音楽や文学や絵画があります。
どれも魂を入れ替えるようなパワーがあるものです。
深く魂に触れる作品です。

そしてレミはその特別な作品の一つです。
演じる側も観るものの身も心も、そっくりその世界に持って行ってしまう、すごい作品です。

それは何よりも作品の持つテーマがすごいから。
人間の悲喜こもごも、すべてがそこに凝縮されています。
だから、誰が観ても、演じても、そこに自分を感じられるのです。

さらにこの作品は楽曲も演出もとても素晴らしいのです。
ミュージカルなんて、と言わず、ぜひ機会があれば観に行って頂きたい作品です。
東宝のキャッチフレーズ通り「人生を変えるミュージカル」なのです。
必ず、何かを感じて頂ける作品と確信します。


レ・ミゼラブル、名もなき人々、みじめな人々の意味です。
最近、生活保護問題が取り上げられていますね。
発端となった芸人さんの時、国会で名指しでした。
生活保護は個人情報保護のもとに行われている事なのに。
いくら芸能人は公人であると言っても、ご家族の事は守られるべきなのに。
自分たちの政治利益の為なら、保護法なんてないも同じなんですね。

それよりも、東電問題や北関東、東北の被災地の方々
皆さんの保証も定かでないのに、生保もらう人、叩いてどうするの?
本当に生保が必要な人はどうするの?被災地の人も多いんだよ?
家族が居てもいろんな事情もあるだろうに…
本当に死ぬ人が沢山出ますよ。このままじゃ。

本当に困ってる人の立場になったら、
一部の馬鹿な不正してる人、叩いて、
他まで追い込んでる場合じゃないって解るだろうに。
乗せられて、熱くなっちゃう人もおろかだと思います。

叩くなら、本当に悪い人だけにしてよね。
何も悪くない人から奪ったら、本当に死ぬんだよ?
貧しさの経験も苦しみもわからない人間が
適当に勝手なこと言ってちゃだめだよ。

大体、自分たちの財源が困ったからって、
とられても物言えぬ弱い立場のものから取るのはおかしいでしょ?

毎年原発に税金から4500億円。
事故後東電に2兆円、国からお金が渡ってんですよ?
関東の10%値上げも、社員のボーナスがちゃっかり計上されてるんです。
未だに平均月収700万だよ?

ものを言うなら、そっちからでしょ?
世の中、おかしいよ。

議員さん、東電さん、貧しい人々を叩くなら、
まずは、自分たちの議員社宅や施設とか売ってくださいよ。
貧しい人が自転車操業してでも生きるように、
ご自身の稼ぎから、自分たちの活動も回してみたらいかが?
生保で働かない人がいる、と言うならば
まず官公庁の空いている職、臨時職員などは
そういう人たちにまず回してくださいよ。
天下りとかする前に、そういう人たちつかってよ。

福島にいる友人は言っています。
国はいまだに何もしてくれない、と。
そういう人が、その様な制度を使っているのじゃないですか?
どうしたって困るから、その制度を使ってるんじゃないですか?
大体、生保って調べてからしか許可は下りないのにね。
不正って言うけど、きちんと調査せず、おろした方にも責任があるでしょ?
まず正すべきは、その調査の方法ではないのですか?
それなのに削減とか首を絞めるようなまねはやめてください。
本当に人を殺しますよ。

同じように、政府や一部の権力者から
過去の虐げられた人々を描いたのがレ・ミゼラブルです。
ミュージカルに「カルーセル」というナンバーがあります。
学生の革命で散った若者たちを見ながら、
「貧しいものは、ただ悲しみを繰り返すだけ、何も変わらない」
と民衆が歌う悲しいシーン。
今の時代、そうであってはならない、そう思います。

今、未来に向かって変えるべきは、
まずは人の心、私はそう思います。

私も間違いなく、その一人かもしれないけれど、
貧困の中に居る人がちゃんと歩ける道が守られますように。
ココロから祈りたいと思います。



さて、もうそろそろ九州も梅雨入りで、雨の降る日々になるのだけど、
ココロが一足早く梅雨入りしてるレミメンバーの心友がおります。
おんなじように梅雨空の心にある方に…
そして、延々、雨の日の中にいる私自身に…
レ・ミゼラブルの中からこのナンバーを贈りたいと思います。



世に苦しみの炎消えないが
どんな闇夜もやがて朝が――


愛はとこしえに生き
誰かを愛することは
神様のおそばにいることだ

ジャン・ヴァルジャン




「民衆の歌」

戦う者の歌が聴こえるか
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い生命が始まる
明日が来たとき
そうさ明日が

列に入れよ われらの味方に
砦の向こうに世界はある
戦え それが自由への道

戦う者の歌が聞こえるか
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い生命が始まる
明日が来た時
そうさ明日が

悔いはしないな例え倒れても
流す血潮が潤す祖国を
屍越えて拓け明日のフランス!

戦う者の歌が聞こえるか
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い生命が始まる
明日が来た時
そうさ明日が



『エピローグ Epilogue』



ファンティーヌ:

行きましょう自由なところへ
悩み洗い流され 神恵み与え給う


ヴァルジャン:

罪深き我が身 貴方のもとに


エポニーヌ・ファンティーヌ:

神よ 救いの世界へ 愛はとこしえに生き


ヴァルジャン・エポニーヌ・ファンティーヌ:

誰かを愛することは
神様のおそばにいることだ


コーラス:

若者たちの歌が聴こえるか
光り求め高まる歌の声が
世に苦しみの炎消えないが
どんな闇夜もやがて朝が

彼ら主の国で 自由に生きる
鋤や鍬を取り 剣を捨てる
鎖は切れてみな救われる


全員:

列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに 憧れの世界
みな聴こえるか ドラムの響きが
彼ら夢見た 明日が来るよ
列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに 憧れの世界
みな聴こえるか ドラムの響きが
彼ら夢見た 明日が来るよ

ああ 明日は






《まっすぐな瞳の向こうに明日がある》


革命というものを理解しようと思えば、それを「進歩」と呼べばいい。
進歩というものを理解しようと思えば、それを「明日」と呼べばいい。

文学「レ・ミゼラブル」より 
ヴィクトル・ユーゴ―

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