KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

咲ちゃん~夏へのレクイエム

2009-08-04 | KOFUKU日記
もうすぐ日本では夏の忘れられない日がやって来る。
いや、もう忘れられようとしてる日かもしれない。

私の大大おばさんは長崎の原爆の語り部でした。
そして良く教科書に載っている石の階段に焼きついた人の影は
当時6歳と7歳だった私の大おじさんと大おばさんです。

私の本籍は鹿児島県にある知覧町。
南日本最大の特攻隊の飛行場があったところ。
映画「ホタル」の舞台になった場所です。

祖父はシベリアに抑留され、終戦からずいぶん経って
囚われた部隊の中で、たった一人戻ってきました。

黄色い「特攻花」の咲く土地で私は生れ、
そしていつもあの日々がありました。

だから私は私の作る全ての脚本やお話を実話をベースに創作します。
「戦争」や「苦しみ」という時代の中に生きていた
「愛」を描くことだけを考えます。

それが私のもう一つのライフワークです。


原宿で店をやっていた時、実はスタッフの他に小さな女の子が一緒にいました。
姿は見えません。見えない女の子です。
名前は咲ちゃん。
戦争で死んでしまった6歳くらいの女の子です。

私たちが仕事を始めて、子どもたちが通ってくれるようになってからのこと
お店で不思議なことが起こり始めました。
ものが無くなったり、音がしたり、突然ものが現れたり。
そして、スタッフが「おかっぱの女の子がいる!」とか
「あれ、今、誰か通った?」とか言い出しまして。
そして私もしょっちゅう声を聞くようになりました。
隣のお店の人までも「昨日、前を通ったら女の子が遊んでました」って(^^;)

怖いですか?

ところが私たち、誰も怖くありませんでした。
悪い感じは全くしなかったんです。

そしたらある日、スピリチュアリストさんがいらして、
その方、用事はすんだのにおにぎりを持ったまま、なかなか帰られない。

そのうち、「あのお、こんなことを申し上げていいかどうか・・・」と。
何でしょうか?と聞きましたら

「あそこに女の子がいるんです。
おなかがすいたと言ってるからおにぎりをあげてもいいですか?」

って、おっしゃる。

「ああ~。いますよ~。どうぞどうぞ。」って(^^;)

そして私たちは「咲ちゃん」と仲良くなりました。

たぶん、常連の方はお店の片隅に置いてある
お菓子や飲み物に気がついてた方もいるかも。

私は実家に2人もスピリチュアリストがおりますので、
あまりそう言うのに驚きません。
怖いものは怖いですが~(ホラー映画はダメっす^^;)

でもお陰で、そう言った意識に開放的で受け入れられるし、
逆にそう言った魂にお祈りできる事が幸せだと思っています。


咲ちゃんはどうやら、私の戦争で亡くなった方とご縁があったよう。
もう少しでお母さんのところに行けるようです。
今度はおいしいお菓子をたくさん食べれるところに帰って来て欲しいです。

8月の、そしてすべての戦争で亡くなられた方にお祈りします。

元ちとせさんが歌う、「死んだ女の子」知ってますか?
どうぞ彼女のサイトでフルバージョンを聞いてください。

歌詞は違いますが、原曲の詩をご紹介します。



死んだ女の子

【 作曲者名 】木下航二
【 作詞者名 】ナームズ・ヒクメット
【 訳詞者名 】飯塚 広

扉をたたくのはあたし あなたの胸に響くでしょう
小さな声が聞こえるでしょう
あたしの姿は見えないの

十年前の夏の朝 私は広島で死んだ
そのまま六つの女の子
いつまでたっても六つなの

あたしの髪に火がついて 目と手が焼けてしまったの
あたしは冷たい灰になり
風で遠くへ飛び散った

あたしは何にもいらないの 誰にも抱いてもらえないの
紙切れのように燃えた子は
おいしいお菓子も食べられない

扉をたたくのはあたし みんなが笑って暮らせるよう
おいしいお菓子を食べられるよう
署名をどうぞして下さい


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