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妖精ヴィッリ(Le Villi)は、プッチーニの第1作目のオペラです。2幕上演時間約1時間強の短いオペラで、あまり上演されることの多くない作品です。
でも、ホセ・クーラは、このオペラになかなか縁があります。クーラのキャリアのなかで、初めてのCDがこのヴィッリのライブ録音でした(1994年)。
2006年には、ウィーン国立歌劇場に同じプッチーニの蝶々夫人で指揮者として出演した際に、交互にこのヴィッリのロベルトで歌手として出演するということもありました。またウィーン国立歌劇場におけるクーラ唯一のプルミエ作品(2005/06)がこのヴィッリということです。
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その2006年のウィーン国立歌劇場出演の時のインタビューで、ヴィッリについてつぎのように語っていました。
Q、プッチーニの最初のオペラ妖精ヴィッリから蝶々夫人への発展は?
A、途方もないものだ。ヴィッリのオーケストレーションは単純で、ハーモニーはナイーブだ。他の作曲家が30年間必要とした開発を、彼は短期間でやった。
プッチーニが26歳の時に初演された第1作目のオペラであり、それ以降の数々の作品と比べるなら、まだまだシンプルな作品ということでしょうか。
一方でクーラは、ヴィッリについて、「とても情熱的な内容で、発想の豊かさがうかがえる。初期の作品でありながら、成熟した作品。1つおいてマノン・レスコーを作曲した。質の高さは明らかだ」(1997年BBC作成グレートコンポーザーシリーズ)と高く評価しています。
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短いけれど、あまり上演されないけれど、クーラの言葉どおり、情熱的で、発想が豊か、本当に美しく、情感豊かなメロディがたくさんです。第1作からして、プッチーニらしさあふれる作品といえるのではないでしょうか。
クーラとチェドリンスがコンサート形式で歌った、2007年ジェノヴァの舞台から、主な場面(音声のみ)を紹介します。
美しい声が響きあう、魅力的な録音です。
オテロなどの作品では、あえて暗く重く、くぐもった声で歌っているクーラですが、ここでは、のびやかに美しい歌声を味わえるのではないでしょうか。
第1幕 遺産をもらうために旅立つロベルトが、アンナにすぐ戻ると慰めるシーン。
Jose Cura Le Villi 2007 Duo
第1幕 ロベルトの旅たちを見送るシーン。アンナと父グリエルモ、ロベルトの3重唱と合唱
Jose Cura 2007 "Padre mio, benediteci!" Le Villi
第2幕 都会で誘惑され暮らしていた女性に捨てられ、帰ってきたロベルトが、アンナとの幸せな暮らしを思って歌う。有名なアリア
Jose Cura 2007 "Torna ai felici dì" Le Villi
第2幕 自分を待ちこがれて死んだアンナのことを知り、罪を悔い、許しをこうロベルト
Jose Cura 2007 "O sommo Iddio" Le Villi
第2幕 最後のアンナとロベルトの二重唱
Jose Cura 2007 Le Villi last duet
ウィーン国立歌劇場でのヴィッリの紹介動画
Jose Cura 2005 Le Villi
最後に、ウィーンでのクーラの"Torna ai felici dì"を。
Jose Cura "Torna ai felici dì" Le Villi
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