長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

やっと来ました『ぬらりひょんの孫』 ~ぬらりひょんサーガ 第30回~

2011年12月07日 14時07分28秒 | ゲゲゲの鬼太郎その愛
《ついに、この時が……!》
 30回もかかっちゃったよ。
 いやはや、妖怪ぬらりひょんの偉大なる歩みをたどるのに2ヶ月もの時間を要するとはねェ~。
 もともとは、今回やる『ぬらりひょんの孫』にもの申したいって感じでなんとなく始まったのに、完っ全に『ぬらりひょんの孫』そっちのけの巨大企画になってしまった!
 その、『ぬらりひょんの孫』に言いたいこともざーっと前半でまとめて言っちゃったしさぁ……どうこの企画をシメたらいいのかねぇ。
 しかも、「ぬらりひょんサーガ」の最新トピックである『ぬらりひょんの孫』を語るにあたって、現在の状況のそうだいには重大な欠陥があったのだ!!


 あの~。アニメをじぇんじぇんチェックできてないんですね。
 関東圏で視聴できる東京MX テレビなんか観たこともないし、しかもあたくしは、

テレビそのものが観られない!! ってか、ブルーレイどころかDVD さえも観られねぇ!

 ほんとだよ~。うちのテレビ(テレビデオ!)は地デジ化直前の昨年夏にぶっこわれ、それ以来、私の家にはテレビがありません。
 しかも私が現在、こうやって我が『長岡京エイリアン』を更新しているパソコンは「ウィンドウズMe 」。
 なんちゅうか、その……いかだよね。いかだでネットサーフィン(死語)ね。
 DVD 視聴機能なんかあるべくもねぇし、動画サイトもけっこうな確率で視聴不能 or 観られてもカクカクだし。

 ケータイもワンセグじゃないしね。とにかく、現在は本腰を入れて現在進行形の人気アニメをチェックする手段がないんですね。
 昔のアニメとか、音楽PV みたいな短い時間の映像だったらなんとかなるんですけど、30分のアニメ作品を2~30話全チェックなんて、とてもとても!

 思えば10年近く前、大学の卒業論文のためにワープロから乗りかえて購入したこのMe ちゃんでしたが……もう、ここらでよか。

 貯金がどうにかこうにかたまってきたんでねぇ、ついに今月! 「自分へのクリスマスプレゼント」というさみしすぎる企画として、私はパソコンを買いかえる予定です。
 これでなんとか、DVD と動画サイトくらいは観られるようになるかと。

 Me ちゃん、今まで本当にありがとう。君がいなければ、この『長岡京エイリアン』の誕生もありえなかったのだ。
 あの「ざっくりすぎるアイドルグループ史」で、夜明けごろに8割方できあがってた「AKB48 の回」がフリーズして一からうち直しになったの、きいたぜ……愛情表現として受けとめます。


 まぁ、そんなわけでしてね。今現在は、『週刊少年ジャンプ』の人気マンガ『ぬらりひょんの孫』が、果たしてアニメ化されるにあたってどんなアレンジが加えられているのかまったく関知していないという大きな欠陥はあるのですが、今回は原作マンガに限定した「ぬらりひょん NOW」をつづってみたいと思いま~す。


『ぬらりひょんの孫』(2008年4月~ 作・椎橋寛)

 『週刊少年ジャンプ』での週刊連載が始まった時期は、アニメ第5期『ゲゲゲの鬼太郎』の放送も2年目に入り、その時点で1年以上続いていた『週刊ヤングジャンプ』連載の『GANTZ 大阪編』も阿鼻叫喚の地獄絵図をぬけて最強ぬらりひょん星人大暴れの佳境をむかえていた頃でした。もう日本全国のぬらりひょんファンにとって、2007~08年は「青野ぬらりひょんの復活」に「マッチョぬらりひょん道頓堀に現る」、そしてこの「少年マンガのタイトルに大抜擢!」と、たまらない蜜あふるるシーズンとなっていたんですね。もう失禁ものですよ。

 とはいえ、『ぬらりひょんの孫』という作品自体は、決してそれらの先行ぬらりひょん作品の人気に触発されて「それじゃあ俺も。」と遅れて創作されたのではなく、作者の椎橋先生はすでに2006年4月に『季刊赤マルジャンプ』、2007年9月に『週刊少年ジャンプ』で読み切り版『ぬらりひょんの孫』を発表していました。読み切り版2作は、大筋は現行の連載版と同じ世界観のものなのですが、そういった原点が2006年春に掲載されていたということは、やっぱり椎橋先生も『仮面ライダー響鬼』や映画『妖怪大戦争』に妖怪のヒントを得たのでしょうか。

 年齢でいうと私そうだいとほぼ同じ、現在30代に入ったくらいの若き妖怪マンガ界のホープ・椎橋寛先生は、大学在学中の2002年からマンガ家としてプロデビューしていましたが、連載作品はなんとこの『ぬらりひょんの孫』が初めて!
 それにも関わらず、実質的なメジャーデビュー作となる『ぬらりひょんの孫』は、連載継続中の2011年12月現在でコミックス19巻の累計部数が1000万部を超える大ヒット作品となっているのです。しょっぱなから大変なお化けタイトルになっちゃいましたね~。

 天下の『ジャンプ』で人気を獲得しているということからもおわかりのように、椎橋先生のタッチは、おどろおどろしさのただよう妖怪マンガでありながらも、登場人物のほとんどが人間・妖怪の差別なく美形に描かれています。まさか、気持ち悪いかゴツいだけだと思っていた「毛倡妓(けじょうろう)」や「狒狒(ひひ)」のジュニアがあんな感じになっているとは……アニメ第5期『ゲゲゲの鬼太郎』の「アマビエ」もびっくりのアレンジっぷりです。
 全然関係ありませんが、私個人は「天邪鬼(あまのじゃく)」のキャラクターがいちばん好きだなぁ。あの、ショートカットのよく似合う強気なつり目に弱いのよねェ~!! 性別の設定もたまりませんねぇ。もう、「何んま1/2」だって話ですよ。

 こういった、見た目にはえる面々が妖怪ならではの超絶バトルを繰り広げるというストーリーラインがアニメ化に向かないわけがなく、連載開始2年後の2010年7~12月にアニメ第1シリーズ(関東地方では東京MXテレビ毎週火曜23時から 全25話)、2011年7月からアニメ第2シリーズ『千年魔京』が放送中(関東地方では東京MXテレビ毎週日曜17時30分から)となっているわけなんですなぁ。『千年魔京』は、あと3話くらいでおしまいなんでしょ? うう~、早く観たい。
 
 冒頭に言ったような事情のため私はアニメ版『ぬらりひょんの孫』をいっさい観ていないわけなのですが、いちおう、物語の主人公となる「ぬらりひょん一族」の担当声優のみなさんを見ておきましょう。


奴良リクオ(物語の主人公・妖怪総大将ぬらりひょんの血を1/4 受け継いでいる人間とぬらりひょんのクォーター・13歳の中学1年生)
 ……福山潤(31歳)『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズの「ルルーシュ=ランペルージ」役、『XXXHOLiC』の「四月一日君尋」役など
  ※個人の写真集、ブログ本、ソロCD もリリースしている人気声優

奴良鯉伴(ぬら りはん リクオの父・人間とぬらりひょんのハーフ・故人)
 ……藤原啓治(45歳)『クレヨンしんちゃん』の「野原ひろし」役、『銀魂』の「服部全蔵」役、『ダークナイト』の「ジョーカー」役など

妖怪総大将ぬらりひょん(リクオの祖父・鯉伴の父)
 ……大塚周夫(ちかお 81歳)アニメ第1・2期『ゲゲゲの鬼太郎』『墓場鬼太郎』の「ねずみ男」役、『忍たま乱太郎』の「山田先生」役、『美味しんぼ』の「海原雄山」役など

若き日のぬらりひょん(戦国時代に奴良組を創設し、京の羽衣狐とタイマンをはる)
 ……遊佐浩二(41歳)『BLEACH』の「市丸ギン」役、『仮面ライダー電王』の「ウラタロス」役、『銀魂』の「東城歩」役など


 いや~かっこいいですねぇ、栄光のぬらりひょん一族。
 妖怪総大将は現在の日本声優界の至宝ともいえる大御所・周夫サマ、2代目はダンディ啓治、そして3代目はピッチピチの福山さん! いいじゃないっすかぁ。

 みなさまの演技がまだ聴けていないのが本当に残念でしかたないのですが、なんと言っても80代を越えた周夫サマがかくしゃくと妖怪総大将を演じているというのは素晴らしいことです。もともと、水木しげる先生の「鬼太郎サーガ」でも、ぬらりひょんとねずみ男は思考法に共通点の多い不思議な相似キャラでしたからね! ま、それゆえの同族嫌悪があるのか、最終的には相性は最悪なんですけど。
 しっかし、70代の青野武老師や緒形拳さんがぬらりひょんを大変な思いをして演じておられたというのに、それ以上の高齢である80代の周夫サマがこんなに軽々とやっておられるとは!
 驚くべき驚異の周夫パワー!! 息子の明夫もビックリよ。

 あと、声優さんの話題でいきますと、私は「2代目ハーフぬらりひょん」を演じておられる藤原啓治さんに特に注目したいですね。
 「野原ひろし」に「服部全蔵」という名前が出てくると、どうにもコミカルでまぬけな印象が目立ってしまうのですが、これは「圧倒的にカッコイイ男がちょっとくたびれてきたところから生まれるおかしさ」といった超高度なレベルからくる藤原さんならではの味わいなのであると私は声を大にして叫びたい!
 とにかく藤原さんは、「軽さがキザにならずに、色気がしっかりと身体の芯から薫ってきている希代の声」を持っていると思うんですよね。もう大好き!

 それから、ぬらりひょんファンとして絶対に見逃せないのは、かつてあの青野武老師が持ち役にしていた、「アメコミ界の悪のプリンス」こと『バットマン』シリーズの日本語吹き替え版「ジョーカー」役を、最新作の『ダークナイト』で藤原さんがしっかりと継承していたということです!!
 これだッ! きたるべき2010年代におけるアニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』の「ぬらりひょん」役は藤原啓治で、き・ま・り!! まさに「悪の華」。
 いや、ただ単に私が好きなだけなんですけどね……


 さてさて、この『ぬらりひょんの孫』の世界では、妖怪ぬらりひょんは室町時代後期生まれの500歳。日本の中で、おもに関東地方の妖怪を統率する「奴良組(ぬらぐみ)」の初代組長として若いころはブイブイ言わせていました。
 物語のメイン舞台となる孫のリクオ君が中学生となった21世紀現在では、世間一般のイメージに準拠した「小柄な老人」「常に和服」「後頭部が異様に長いはげ頭」という風貌をしてのんびり生きているのですが、これには『ぬらりひょんの孫』オリジナルの設定があり、もともとは人間の成人男性に近いか、より体格のいいイケメンとして長生きできる体質の妖怪だったものの、1615年に歴史上の「大坂夏の陣」のどさくさにまぎれて展開した近畿地方の大妖怪・羽衣狐(はごろもぎつね 九尾の狐)との決戦の際に重大な負傷をおってしまい、そのために老化が早くなって現在の姿になっているのだそうです。

 そんなわけなので、戦国~江戸時代のぬらりひょんも息子の鯉伴も孫のリクオ君も、「妖怪ぬらりひょん」としての能力をフルに発揮している時にはかなりカッコイイお兄さんの姿をしており、決して「はげた爺ちゃんスタイル」が妖怪としての真の姿であるわけではないのです。まぁ、少年マンガの主人公ですから当たり前ですか。でも、後頭部は長い……のかしら? 髪の毛がフサフサなのでしかとは判別できません。

 ちなみに主人公のリクオ君は、人間態の時はメガネをかけたきわめてまっとうな中学生なりたての少年なのですが、妖怪ぬらりひょんとしての能力を発揮すると身長175cm ほどのいかにもワルそうなイケイケ青年の姿となり(もちろんメガネはいらない)、人格も「妖怪総大将」の後継者らしい剛胆で気っぷのいいアグレッシブなものに豹変します。「人間と妖怪のクォーター」といっても、血はまじらずにかなりきっちりしたシフト制で分かれているんですなぁ。


 まぁこういった妖怪総大将ぬらりひょん一家の大活躍する『ぬらりひょんの孫』なわけですが、彼らの率いる関東妖怪組織「奴良組」の驚くべき全容と、それを取り巻く日本全国の妖怪組織の陣容については、またしても字数がかさんできましたので、次回に紹介させていただきま~っす。
 『ぬらりひょんの孫』で展開される未曽有のスケールの妖怪世界。先行する「鬼太郎サーガ」などの偉大なる先達のどこを継承し、どこを新たに創出しているのか!?

 はだかマッチョのアベちゃんはいいから、にっくき鬼太郎を出せ!! 鬼太郎を~!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする