どうもこんにちは~。そうだいでございます。
もう暮れよ! クリスマスなんか終わっちゃいましたよ!?
なんだかんだで私も大忙しになってきてますんで、この第10使徒サハクィエルくんだりもチャッチャとまとめてしまいしょう。
と言いつつもこのサハクィエルは、実はそうとうな実力派だったりしまして、そう簡単に片付けるわけにはいかない強豪使徒となっております。ていうか、もしかしてここまでの時点では歴代最強!?
サハクィエルの手ごわさを語る上ではいくつかのポイントがありますね。
まずは、でかい!!
はっきりしたデータはないので大雑把な推測しか言えないのですが、エヴァンゲリオン3機との決戦時の対比から見ると、エヴァンゲリオンの身長を「基本的な大きさ(画面によって多少の変化がある)」である40メートルとするのならば、軽く3キロを超えるでかさなのではないかと!! キロメートル!?
今までの使徒のみなさんは、だいたいはエヴァンゲリオンと同じ「数十メートルサイズ」か、大きくても第5・6使徒のように「数百メートルサイズ」にとどまっていたのに、サハクィエルさんは数キロサイズなんでございますよ。う~ん、規格外。
規格外というのならば、他のポイントもおしなべて規格外。
お次は、ヘンな形!!
その姿は、簡単に言ってしまえば「眼科の看板みたいな目玉ひとつの左右に、手袋ひとつずつ」。目と手のひらしかねぇ! そして、それぞれの大きさが1キロずつある感じなんだからとんでもねぇ。
そして、全身めちゃくちゃ目立つ真オレンジ色……まぁ、一度見たらなかなか忘れられないプロポーションですよね。
目と手以外には、胴体も顔もないという表情のまったくうかがえない使徒。キャラクターというよりは前衛美術のオブジェか宇宙船のようです。
そして次のポイントは、史上初の宇宙出身!!
それまでの使徒は、セカンドインパクトの発生した南極付近の海域から日本の第3新東京市を目指してやって来るか、でどころはハッキリしていなくても地球上のどこかからパッと出現するというルールはありました。
ところが、サハクィエルが発見されたのは地球の「衛星軌道上」。つまりは、地上からおよそ3万6千キロも離れた宇宙空間なのです。遠い!
他の使徒と同じく「第3新東京市に到達してサードインパクトを起こす」という最終目的があるはずのサハクィエルが、なじょしてそんなに遠いところに現れてしまったのか?
その理由こそが、サハクィエル最後のびっくりポイントに関係してくるのです。
それはすなはち、攻撃法がケタ違い!!
TV本編で見られるかぎり、サハクィエルのとった人類側への攻撃法は2種類ありましたが、どっちもすごいんだなぁ。
ひとつは、強力な電波を発信して地球上の通信施設・機器を使い物にならなくさせてしまうジャミング攻撃。
そしてもうひとつは、自分の身体を分離させて地上に落下させ、それ自体を「巨大な爆弾」にしてしまうという、文字通りの自腹攻撃! おのれの身を切って武器となすとは……It's サムライ。ケン・ワタナビィ。
サハクィエルの2つの攻撃には、どちらにも自身のATフィールドが大いに関係しており、地上の電波ジャミングも、衛星軌道上に現れたサハクィエルの姿を補足した2機のサーチ衛星を触れずにして握りつぶすように破壊したのも、どうやらATフィールドを拡散して地上に広げたり、逆に集中させてある一点にまとめたりする応用によるものらしいんです。
さらにもっとスゴいATフィールドの使い方がなされているのがサハクィエル自慢の「自分爆弾攻撃」で、なんと彼は、ただ単に自分のかけらを地球に落とすというだけなのではなく、かけら自身に墜落の瞬間までATフィールドを発生させているらしいのです!
つまり、サハクィエルの分離した一部は、大気圏の高熱から自分をATフィールドで守っておのれの体積をすり減らすことのないまま地上に落下し、落下する瞬間はそのATフィールドの力によって、単にその大きさの隕石が墜落したスケール以上の爆発力を巻き起こしているというんですよ。
これはひどい……たいてい、地球に降ってくる隕石や彗星というものは大気圏の高熱によって地上に到達する前に摩滅してしまうことがほとんどなのですが、それでもその熱をくぐり抜けて墜落してくるものの破壊力はとんでもないものがあります。
調べてみると、現在の地球では「数メートル級」の落下物が、宇宙から1年に2~3コの割合で地上に到達しているらしいのですが、それでもひとたび落ちれば、ミサイルくらいの破壊被害をもたらしているというのです。
うむむ。画面から推測するかぎり、サハクィエルさんはその本体の大きさと比較して、およそ「100メートル」くらいのかけらを4発はなっていますねぇ。
「100メートル級の彗星が到達したんじゃないか?」という説のある、オカルトファンには有名な実在の大爆発事故「ツングースカ大爆発」(1908年6月30日発生)では、ロシア帝国領シベリアのツングースカ川上流で広島の原子爆弾なみのエネルギーが炸裂し、60キロ範囲の地域が炎上して2000キロ範囲の樹木がなぎ倒されたというんでございますよ。ところがこれは、大気圏の熱によって爆発の瞬間のブツ自体は数メートル~70メートルくらいに小さくなっていたとも推測されています。
ということは……ツングースカ大爆発以上の被害を、サハクィエルの「かけら」4発が4回ももたらしていたことは想像に難くないんですねぇ。
とんでもねぇジェノサイド野郎だ! それまでの使徒で、自分を攻撃する軍隊か第3新東京市に居合わせてしまった一般市民を攻撃することはありましたが、ここまで無差別な仕打ちはしなかったような。とにかくサハクィエルのやり方はなりふり構っていません。
全身オレンジにぱっちりおめめでポップな印象もあるんですが……やっぱり、見た目の通りに頭のおかしいヤツなんだな。
「え~っ、クリスマスとっくに終わっちゃったの? まぁあいいや。みなさ~ん、ハッピーニューイヤー、アンド、ダーイ!! えへへ。」
前回の第9使徒マトリエルの襲来&瞬殺や原因不明のネルフ本部大停電事件からしばらく(1週間くらい?)経過し、ネルフの司令と副司令が南極に出張したタイミングで第10使徒サハクィエルは出現しました。
突如として地上3万6千キロ、宇宙空間の衛星軌道上に現れたサハクィエルは、地球の自転にあわせて太平洋の位置に陣どり、例の自分のかけら爆弾を2時間ごとに投下しながら、じょじょに日本の第3新東京市に自らの位置を修正させるかのように移動していきました。
これはつまり、最終的には3キロ級の自分自身を第3新東京市に墜落させ、箱根全体を吹き飛ばす超爆発のどさくさにまぎれて地下8~9キロの深さにあるという「アダム」と融合して、悲願の「サードインパクト」を起こそうとしているんじゃなかろうかと。
今までは、「目からビーム」「掘削ドリル」「ドロドロ溶解液」といったさまざまな武器でみみっちく地上に穴をあけて地下に行く手段しか選べなかった使徒のみなさんでしたが、サハクィエルの着眼点はとてつもないねぇ。
まさしく、「第3新東京市やネルフ本部が邪魔で地下に行けないんだったら、ぜ~んぶえぐって地下をむき出しにしちゃえばいいんじゃなくって?」なんですねぇ。恐いですね~!
ちなみに、大きさ3キロ級のサハクィエルがATフィールド全開で地上に到達したらどうなってしまうのか?
泣きぼくろのあやしいネルフのエヴァンゲリオン計画技術主任は「第3新東京市はもちろん吹き飛び、太平洋と富士五湖がつながる。」とさらっと言っていましたが、サードインパクトが発生してしまえば人類自体が滅亡して地球はサハクィエルの星となります。まぁ、なると言われています。結局は使徒の誰もが人類に勝つことができなかったのでなんとも言えないのですが(『新劇場版Q』はわかりませんけど!)、『新世紀エヴァンゲリオン』における「人類と使徒との闘い」は、どうやらそういった「勝ち抜き☆地球の居住権争奪戦」らしいんですね。
ちなみにちなみに、かつてあの恐竜滅亡の原因のひとつになったという、今から6550万年前に地球に衝突した大隕石「チクリューシブ・クレーター」(メキシコのユカタン半島)の大きさは「10~15キロメートル級」だったそうです。破壊力は「広島の原子爆弾の10億倍」! おく!?
まぁそれほどじゃないにしても、サハクィエルの地上墜落はなんとしても食い止めなければいかんわけですよ。
ちなみにちなみにちあきなおみに、最近の研究では、必ずしも「大隕石の衝突」だけが恐竜滅亡の原因ではなかったのではないかという、火山の大噴火といった地殻変動などとの複合説が主流となっているようです。ある日突然にパッと絶滅してしまったということじゃないらしいんですね。
話をでっかいところから戻しまして、サハクィエルの出現と自分爆弾の連続投下にたいして、国連軍はすかさず、エヴァンゲリオンをのぞけば人類側の最強武器と言える「N2 航空爆雷」を10発以上サハクィエルにぶつけますが、哀しすぎることにまったく効き目がないまま、サハクィエルは強力な電波を発生させて地上の通信施設をジャミングし、地上からサハクィエルの正確な位置が捕捉できない状態にしてしまいます。
いや~、見事に役に立たなくなっちゃいましたね、「N2 兵器」。
かつては、一時的にとはいえ第3使徒サキエルと第7使徒イスラフェルに大きなダメージをあたえて行動不能におとしいれることができたN2 兵器だったものの、このサハクィエル戦によって、「使徒によってはぜんぜん頼りにならない。」というシビアな現実が明らかとなってしまいました。つらいな~!
ただしですね、国連軍の攻撃を受けた直後に、サハクィエルがジャミング攻撃を発し姿を消したということは、見方によっては「これ以上の人類側の攻撃を受けることを不利と見て行方をくらました。」ということになるんですからね。多少はN2 兵器も通用したということだったのでしょうか?
それとも、サハクィエルにとっては、N2 兵器以上に恐い「なにか」があったということになるのでしょうか……エヴァンゲリオンは宇宙には行けませんから、ということは、サハクィエルは「あの槍」のことを意識していた!?
ともかく、全面的にこれまでにない規格外なスケールをもって現れてしまった驚異の「宇宙使徒サハクィエル」!
いったんは姿を消してしまいましたが、行動の経緯から見ても、彼が日本の第3新東京市(の地下)を目指していることは間違いありません。そして、その墜落タイミングが一体いつになるのかが電波ジャミングのせいでつかめない! 通信機器がダメだからネルフ本部は南極の司令と副司令とも連絡がとれない!
こういった混乱はあったものの、ネルフ本部を守る三佐になったばかりの作戦指揮官の采配は迅速で、前回にもあげたような第3新東京市・都市部周辺の住民避難態勢を徹底させ、「敗北」の可能性も充分すぎるほどにかんがみながら、持ち駒のエヴァンゲリオン3機で空からのサハクィエルの襲来を待つこととなりました。
これまた正確な時間関係はつかめないのですが、そういったもろもろの体勢をととのえたところにサハクィエルがやってきたという本編の様子から察するに、おそらく国連軍の攻撃直後の失踪から本体の第3新東京市墜落までのタイムラグは「3日間」ほどあったのではないでしょうか。迎撃当日のソツのなさから見ても、少なくとも丸1日は、エヴァンゲリオン3機には無人の市街地でランニングする練習時間が必要だったはずです。
「ハイっ、休んでないで高圧電線のハードル10本! ピーッ。」
「ええぇ~!?」
みたいな。とにかく人類の存亡がかかってるんでねぇ。
まぁ、こんな感じで、当日のサハクィエルとエヴァンゲリオン3機との「墜落させてよ!」「いや、させない!!」のがっぷり激突対決のもようはまた次ですな。今回はいろいろ寄り道しちゃったから。
でもたぶん、次回は別の話題だ年末だのごたごたでサハクィエルの話題はやれないから、この『長岡京エイリアン』はサハクィエルのお話で2011年と2012年をまたぐことになるかと……
もう、むちゃくちゃ。
もう暮れよ! クリスマスなんか終わっちゃいましたよ!?
なんだかんだで私も大忙しになってきてますんで、この第10使徒サハクィエルくんだりもチャッチャとまとめてしまいしょう。
と言いつつもこのサハクィエルは、実はそうとうな実力派だったりしまして、そう簡単に片付けるわけにはいかない強豪使徒となっております。ていうか、もしかしてここまでの時点では歴代最強!?
サハクィエルの手ごわさを語る上ではいくつかのポイントがありますね。
まずは、でかい!!
はっきりしたデータはないので大雑把な推測しか言えないのですが、エヴァンゲリオン3機との決戦時の対比から見ると、エヴァンゲリオンの身長を「基本的な大きさ(画面によって多少の変化がある)」である40メートルとするのならば、軽く3キロを超えるでかさなのではないかと!! キロメートル!?
今までの使徒のみなさんは、だいたいはエヴァンゲリオンと同じ「数十メートルサイズ」か、大きくても第5・6使徒のように「数百メートルサイズ」にとどまっていたのに、サハクィエルさんは数キロサイズなんでございますよ。う~ん、規格外。
規格外というのならば、他のポイントもおしなべて規格外。
お次は、ヘンな形!!
その姿は、簡単に言ってしまえば「眼科の看板みたいな目玉ひとつの左右に、手袋ひとつずつ」。目と手のひらしかねぇ! そして、それぞれの大きさが1キロずつある感じなんだからとんでもねぇ。
そして、全身めちゃくちゃ目立つ真オレンジ色……まぁ、一度見たらなかなか忘れられないプロポーションですよね。
目と手以外には、胴体も顔もないという表情のまったくうかがえない使徒。キャラクターというよりは前衛美術のオブジェか宇宙船のようです。
そして次のポイントは、史上初の宇宙出身!!
それまでの使徒は、セカンドインパクトの発生した南極付近の海域から日本の第3新東京市を目指してやって来るか、でどころはハッキリしていなくても地球上のどこかからパッと出現するというルールはありました。
ところが、サハクィエルが発見されたのは地球の「衛星軌道上」。つまりは、地上からおよそ3万6千キロも離れた宇宙空間なのです。遠い!
他の使徒と同じく「第3新東京市に到達してサードインパクトを起こす」という最終目的があるはずのサハクィエルが、なじょしてそんなに遠いところに現れてしまったのか?
その理由こそが、サハクィエル最後のびっくりポイントに関係してくるのです。
それはすなはち、攻撃法がケタ違い!!
TV本編で見られるかぎり、サハクィエルのとった人類側への攻撃法は2種類ありましたが、どっちもすごいんだなぁ。
ひとつは、強力な電波を発信して地球上の通信施設・機器を使い物にならなくさせてしまうジャミング攻撃。
そしてもうひとつは、自分の身体を分離させて地上に落下させ、それ自体を「巨大な爆弾」にしてしまうという、文字通りの自腹攻撃! おのれの身を切って武器となすとは……It's サムライ。ケン・ワタナビィ。
サハクィエルの2つの攻撃には、どちらにも自身のATフィールドが大いに関係しており、地上の電波ジャミングも、衛星軌道上に現れたサハクィエルの姿を補足した2機のサーチ衛星を触れずにして握りつぶすように破壊したのも、どうやらATフィールドを拡散して地上に広げたり、逆に集中させてある一点にまとめたりする応用によるものらしいんです。
さらにもっとスゴいATフィールドの使い方がなされているのがサハクィエル自慢の「自分爆弾攻撃」で、なんと彼は、ただ単に自分のかけらを地球に落とすというだけなのではなく、かけら自身に墜落の瞬間までATフィールドを発生させているらしいのです!
つまり、サハクィエルの分離した一部は、大気圏の高熱から自分をATフィールドで守っておのれの体積をすり減らすことのないまま地上に落下し、落下する瞬間はそのATフィールドの力によって、単にその大きさの隕石が墜落したスケール以上の爆発力を巻き起こしているというんですよ。
これはひどい……たいてい、地球に降ってくる隕石や彗星というものは大気圏の高熱によって地上に到達する前に摩滅してしまうことがほとんどなのですが、それでもその熱をくぐり抜けて墜落してくるものの破壊力はとんでもないものがあります。
調べてみると、現在の地球では「数メートル級」の落下物が、宇宙から1年に2~3コの割合で地上に到達しているらしいのですが、それでもひとたび落ちれば、ミサイルくらいの破壊被害をもたらしているというのです。
うむむ。画面から推測するかぎり、サハクィエルさんはその本体の大きさと比較して、およそ「100メートル」くらいのかけらを4発はなっていますねぇ。
「100メートル級の彗星が到達したんじゃないか?」という説のある、オカルトファンには有名な実在の大爆発事故「ツングースカ大爆発」(1908年6月30日発生)では、ロシア帝国領シベリアのツングースカ川上流で広島の原子爆弾なみのエネルギーが炸裂し、60キロ範囲の地域が炎上して2000キロ範囲の樹木がなぎ倒されたというんでございますよ。ところがこれは、大気圏の熱によって爆発の瞬間のブツ自体は数メートル~70メートルくらいに小さくなっていたとも推測されています。
ということは……ツングースカ大爆発以上の被害を、サハクィエルの「かけら」4発が4回ももたらしていたことは想像に難くないんですねぇ。
とんでもねぇジェノサイド野郎だ! それまでの使徒で、自分を攻撃する軍隊か第3新東京市に居合わせてしまった一般市民を攻撃することはありましたが、ここまで無差別な仕打ちはしなかったような。とにかくサハクィエルのやり方はなりふり構っていません。
全身オレンジにぱっちりおめめでポップな印象もあるんですが……やっぱり、見た目の通りに頭のおかしいヤツなんだな。
「え~っ、クリスマスとっくに終わっちゃったの? まぁあいいや。みなさ~ん、ハッピーニューイヤー、アンド、ダーイ!! えへへ。」
前回の第9使徒マトリエルの襲来&瞬殺や原因不明のネルフ本部大停電事件からしばらく(1週間くらい?)経過し、ネルフの司令と副司令が南極に出張したタイミングで第10使徒サハクィエルは出現しました。
突如として地上3万6千キロ、宇宙空間の衛星軌道上に現れたサハクィエルは、地球の自転にあわせて太平洋の位置に陣どり、例の自分のかけら爆弾を2時間ごとに投下しながら、じょじょに日本の第3新東京市に自らの位置を修正させるかのように移動していきました。
これはつまり、最終的には3キロ級の自分自身を第3新東京市に墜落させ、箱根全体を吹き飛ばす超爆発のどさくさにまぎれて地下8~9キロの深さにあるという「アダム」と融合して、悲願の「サードインパクト」を起こそうとしているんじゃなかろうかと。
今までは、「目からビーム」「掘削ドリル」「ドロドロ溶解液」といったさまざまな武器でみみっちく地上に穴をあけて地下に行く手段しか選べなかった使徒のみなさんでしたが、サハクィエルの着眼点はとてつもないねぇ。
まさしく、「第3新東京市やネルフ本部が邪魔で地下に行けないんだったら、ぜ~んぶえぐって地下をむき出しにしちゃえばいいんじゃなくって?」なんですねぇ。恐いですね~!
ちなみに、大きさ3キロ級のサハクィエルがATフィールド全開で地上に到達したらどうなってしまうのか?
泣きぼくろのあやしいネルフのエヴァンゲリオン計画技術主任は「第3新東京市はもちろん吹き飛び、太平洋と富士五湖がつながる。」とさらっと言っていましたが、サードインパクトが発生してしまえば人類自体が滅亡して地球はサハクィエルの星となります。まぁ、なると言われています。結局は使徒の誰もが人類に勝つことができなかったのでなんとも言えないのですが(『新劇場版Q』はわかりませんけど!)、『新世紀エヴァンゲリオン』における「人類と使徒との闘い」は、どうやらそういった「勝ち抜き☆地球の居住権争奪戦」らしいんですね。
ちなみにちなみに、かつてあの恐竜滅亡の原因のひとつになったという、今から6550万年前に地球に衝突した大隕石「チクリューシブ・クレーター」(メキシコのユカタン半島)の大きさは「10~15キロメートル級」だったそうです。破壊力は「広島の原子爆弾の10億倍」! おく!?
まぁそれほどじゃないにしても、サハクィエルの地上墜落はなんとしても食い止めなければいかんわけですよ。
ちなみにちなみにちあきなおみに、最近の研究では、必ずしも「大隕石の衝突」だけが恐竜滅亡の原因ではなかったのではないかという、火山の大噴火といった地殻変動などとの複合説が主流となっているようです。ある日突然にパッと絶滅してしまったということじゃないらしいんですね。
話をでっかいところから戻しまして、サハクィエルの出現と自分爆弾の連続投下にたいして、国連軍はすかさず、エヴァンゲリオンをのぞけば人類側の最強武器と言える「N2 航空爆雷」を10発以上サハクィエルにぶつけますが、哀しすぎることにまったく効き目がないまま、サハクィエルは強力な電波を発生させて地上の通信施設をジャミングし、地上からサハクィエルの正確な位置が捕捉できない状態にしてしまいます。
いや~、見事に役に立たなくなっちゃいましたね、「N2 兵器」。
かつては、一時的にとはいえ第3使徒サキエルと第7使徒イスラフェルに大きなダメージをあたえて行動不能におとしいれることができたN2 兵器だったものの、このサハクィエル戦によって、「使徒によってはぜんぜん頼りにならない。」というシビアな現実が明らかとなってしまいました。つらいな~!
ただしですね、国連軍の攻撃を受けた直後に、サハクィエルがジャミング攻撃を発し姿を消したということは、見方によっては「これ以上の人類側の攻撃を受けることを不利と見て行方をくらました。」ということになるんですからね。多少はN2 兵器も通用したということだったのでしょうか?
それとも、サハクィエルにとっては、N2 兵器以上に恐い「なにか」があったということになるのでしょうか……エヴァンゲリオンは宇宙には行けませんから、ということは、サハクィエルは「あの槍」のことを意識していた!?
ともかく、全面的にこれまでにない規格外なスケールをもって現れてしまった驚異の「宇宙使徒サハクィエル」!
いったんは姿を消してしまいましたが、行動の経緯から見ても、彼が日本の第3新東京市(の地下)を目指していることは間違いありません。そして、その墜落タイミングが一体いつになるのかが電波ジャミングのせいでつかめない! 通信機器がダメだからネルフ本部は南極の司令と副司令とも連絡がとれない!
こういった混乱はあったものの、ネルフ本部を守る三佐になったばかりの作戦指揮官の采配は迅速で、前回にもあげたような第3新東京市・都市部周辺の住民避難態勢を徹底させ、「敗北」の可能性も充分すぎるほどにかんがみながら、持ち駒のエヴァンゲリオン3機で空からのサハクィエルの襲来を待つこととなりました。
これまた正確な時間関係はつかめないのですが、そういったもろもろの体勢をととのえたところにサハクィエルがやってきたという本編の様子から察するに、おそらく国連軍の攻撃直後の失踪から本体の第3新東京市墜落までのタイムラグは「3日間」ほどあったのではないでしょうか。迎撃当日のソツのなさから見ても、少なくとも丸1日は、エヴァンゲリオン3機には無人の市街地でランニングする練習時間が必要だったはずです。
「ハイっ、休んでないで高圧電線のハードル10本! ピーッ。」
「ええぇ~!?」
みたいな。とにかく人類の存亡がかかってるんでねぇ。
まぁ、こんな感じで、当日のサハクィエルとエヴァンゲリオン3機との「墜落させてよ!」「いや、させない!!」のがっぷり激突対決のもようはまた次ですな。今回はいろいろ寄り道しちゃったから。
でもたぶん、次回は別の話題だ年末だのごたごたでサハクィエルの話題はやれないから、この『長岡京エイリアン』はサハクィエルのお話で2011年と2012年をまたぐことになるかと……
もう、むちゃくちゃ。