『終わりのクロニクル 第2巻(上・下)』(2003年10・11月刊)
『終わりのクロニクル(おわりのクロニクル)』は、川上稔のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(メディアワークス)より2003年6月~2005年12月に刊行された。単行本全14巻。
川上稔による架空の世界観「都市世界」における「AHEAD」時代を取り扱った作品。総じてページ数が多く、最終巻は1000ページを超えて当時の電撃文庫における最厚記録を樹立した。
あらすじ
マイナス概念による世界の崩壊を防ぐため、全竜交渉部隊「チームレヴァイアサン」の長となった佐山御言が次に相対することになったのは、「2nd-G」と呼ばれる、日本神話の炎竜「八叉(やまた)」を概念核に持つ世界だった。
2nd-G は、60年前の概念戦争ですでに滅び、現在は Low-G、しかも佐山と同じ UCATに帰属しており、交渉は簡単に成立するかに思われた。しかし、過去の遺恨を残した彼らとの交渉は難航し、新たな戦闘へと発展していく。
選ばなければならない未来への2つの道。果たして、2nd-G の人々が、そして佐山が、新庄が選んだ答えとは……
2nd-G
主要概念 …… 名前の意味が力を持つ概念
対応神話 …… 日本神話(『古事記』・『日本書紀』)
対応地域 …… 日本 / 伊豆七島
2nd-G の世界観
何もない空間に地中・地表・空のみで構成される一種の筒状構造であり、天体に関しては明確にされていない。2nd-G の人類は概念核を自然制御装置として地中に置き、2nd-Gを巨大なバイオスフィア(密閉型の人工生態系)として改造した。人種は Low-Gの日本人とほぼ同様である。概念柄、世襲制が中心となり、皇族を中心にして統治されていた。名が一生ついて回る以上、多少の変更は効くものの姓名の意味と能力は一生付き合わなければならない。
2nd-G の概念戦争
戦争に向けた準備は行われたが、炎竜八叉となった概念核の暴走で危機に瀕したため、最も早く Low-Gに恭順した。助力を求められた大城・宏昌の対処も間に合わず2nd-G は焼き尽くされ、Low-G に亡命した2nd-G人類を追って八叉も2nd-G を去ったために2nd-G は滅びた。その後、宏昌は2nd-G の技術者たちと協同して超巨大人型機械「荒王」と概念核兵器「十拳」を開発。荒王の溶解と自らの死を代償にして十拳に八叉を封印した。
作中の専門用語
十拳(とつか)
通称「神剣」。2nd-G の概念核兵器。
2nd-G と Low-Gが共同開発した長剣型の機殻剣(カウリングソード)で、2nd-G の全姓名(八百万種)を打ち込んだ鉄片を束ねて造られた。2nd-G の概念核である炎竜八叉を封印しており、概念戦争後は荒王の艦橋部分に放置されていた。
フツノ
2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。
かつて鹿島・昭緒が技術の粋を賭けて製造したもので、「断ち切る音」を示す名前に由来し、あらゆる物質を切断する。試験運行で過剰な攻撃力を発揮し、鹿島・奈津(当時は高木姓)を巻き込む崩落事故を起こした。その後は壊れたまま封印されていたが、鹿島の手で修復され全竜交渉に用いられる。
火迦具土(ひのかぐつち)/ 武雷剣(たけみかづちのつるぎ)/ 阿武さん
2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。2nd-G 概念下ではそれぞれ炎・雷・水を放つ。
クサナギ
鹿島・昭緒が造った2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。熱田・雪人の後期専用武装。
所有者が存在を明確にすることで、視界にある空間そのものを切断できる。強大な攻撃力を持ち、熱田も両手を用いなければ使用できない。当初は使用回数に制限のある試作品が登場したが、後に制限のない完成品ができた。
機殻弓(カウリングアロー)
弓の形態をとる概念兵器の総称。これに分類されるのは月天弓のみである。
月天弓(げってんきゅう)
2nd-G 皇族専用武装。月読・史弦が使う。
2メートルを超える長大な弓。月読の姓により月光を光の矢に収束して射撃する。弦を引き続けることで溜め撃ちが可能。概念戦争で用いられる予定だったが、実際に使われることはなかった。先代所有者は月読・有人。
荒王(すさおう)
2nd-G 概念対応の Low-G製超巨大人型機械。炎竜八又封印専用の兵器であり、行動力は著しく低い。飛場・美影を反射機構の中核として搭載していた。炎竜八又の封印時に艦橋部が焼滅している。
UCAT空白期
日本UCAT内における、1985~95年の従業員に関する資料が大量消失している事実と該当時期のこと。空白期の後に幹部陣の大刷新が行われており、その時期が日本UCATの旧体制と現体制を分ける分岐点となっている。
関西大震災
1995年12月25日に大阪で突如発生した大規模地震。その禍根は10年が経過した本作においても色濃く残っている。主要人物の親の多くは救助隊として現地に向かい、そこで死亡した。
五大頂(ごだいちょう)
UCAT空白期に旧・日本UCAT に存在していた5名の総称。実際には最前線に立って戦い現場の指揮をとる臨時のチームであった。それぞれが機竜と正面から戦って打ち勝てる程の実力者だったが、関西大震災でディアナ=ゾーンブルクを除く全員が死亡した。該当メンバーは佐山・浅犠、飛場・竜一、ジェイムズ・=サンダーソン、アルベルト=ノースウィンド、ディアナ=ゾーンブルク。
八百万の神々
2nd-G に存在していた姓の総称。多種多様な能力と役目を持っており、その全てを記録あるいは書き込んだ物は強い力を持てる。文字通り八百万種存在する。
軍神
2nd-G において戦闘を司る姓の総称で、武器は戦いの道具であることから転じて剣工の力を持つ。鹿島はその最高位に位置する。いかなる刃にも傷付けられず、自在に使いこなすことができるが、剣で戦うという点に関しては剣神に劣る。
剣神
剣を扱う能力を示す姓の総称で、熱田はその最高位に位置する。姓名が宿す力の度合いにもよるが、剣で戦うことに関しては軍神を上回る能力を持つ。剣でこそ最大の力を発揮するが、メスのような小型の刃物でもかなりの能力を発揮できる。
炎竜八叉
2nd-G の概念核の化身。2nd-G の概念核が自身の抱える世界管理システムの過負荷によって暴走したことで変貌した姿。己の本来の名を失ってしまった八叉は怒り狂って2nd-G を焼き尽くし、Low-Gに出現した際に十拳に封印された。
主な登場キャラクター
佐山・御言
新庄・運
出雲・覚
風見・千里
大城・一夫
大城・至
Sf(エスエフ)
リール=大樹
シビュレ
ロベルト=ボルドマン
ジークフリート=ゾーンブルク
ハジ
戸田・命刻
田宮・詩乃
田宮・遼子
田宮・孝司
飛場・竜徹(ひば・りゅうてつ)
飛場道場の道場主。かつて3rd-G を滅ぼした八大竜王。1919年生まれの86歳。
赤い右目をした小柄な老人。佐山・御言や孫である飛場・竜司に飛場流格闘術を教えた。しかし竜徹本人は全竜交渉には一切参戦しない。
大城・宏昌(おおしろ・ひろまさ)
1906~45年。かつて2nd-G を担当した八大竜王。炎竜八叉の封印時に死去している。
大城・一夫の父で、優秀な技術者だった男。2nd-G の滅亡を太平洋戦争時の東京大空襲に重ね、後に Low-Gに出現するであろう八叉に対抗するべく、荒王や十拳を開発した。鹿島昭緒の祖父とは犬猿の仲として知られていた。東京大空襲の影響で視力を落としていた。
ディアナ=ゾーンブルク
全竜交渉のドイツUCAT 監査。生存する唯一人の五大頂。「母猫」の異名を持つ。
ジークフリート=ゾーンブルクの姪にあたる灰色の髪の女性。不老技術を受けているが延命処置はしていない。現存最高と謳われる女性術式使い(魔女)。ブレンヒルト=シルトとは仲が悪い。大城・至とは旧知の関係である。
ブレンヒルト=シルト
ディアナ=ゾーンブルクと事あるごとに衝突する。
鹿島・昭緒(かしま・あきお)
日本UCAT 開発部主任。タケミカヅチを意味する2nd-G 最高の軍神。
過去に未完成の機殻剣フツノの試作実験で事故を起こし、鹿島・奈津(当時は高木姓)の心身に重傷を負わせた。以降は自分の力を厭い、概念兵器のアドバイザーや出力調整に徹する。責任をとるために事情を知らない奈津を娶った。極度の愛妻家で家族を撮影するのが趣味。
月読・史弦(つくよみ・しづる)
日本UCAT 開発部部長。2nd-G 皇族。
亡父である月読・有人の調査を条件に日本UCAT に所属したため、高齢だが UCAT空白期を知らない。ツクヨミの姓により月光を操り、月天弓と併用して戦う2nd-G の最大戦力。
熱田・雪人(あつた・ゆきひと)
日本UCAT 開発部所属。スサノオを意味する2nd-G 最高の剣神。鹿島・昭緒の旧友。
並外れた戦闘力を持つ機殻剣使いで、複数の相手に対しても「歩法」を発動できる。田宮・遼子の同窓で、彼女を慕うが一向に気付いてもらえない。荒い言動と奇特な歌のセンスから、UCATではある種の禁忌扱いをされている。
鹿島・奈津(かしま・なつ)
鹿島・昭緒の妻で、鹿島・晴美の母。
他ギアの存在すら知らない Low-Gの一般人。過去に昭緒の起こした事故に巻き込まれて左の薬指と小指を失い、重度の降雨恐怖症となっている。良妻賢母を絵に描いたような人物だが、昭緒に対して負目を感じている。父親は日本神話専攻の学者で絵本を出版している。
鹿島・昭緒の両親
いずれも2nd-G人。刀工の道を捨て農業で生活している。鹿島・奈津を「なっちゃん」と呼び溺愛している。飛場・竜徹とは農業仲間。
鹿島・昭緒の祖父
大城・宏昌とは犬猿の仲とされる。2nd-G の滅亡後もLow-G に馴染むことを嫌い、生涯名前に漢字を当てることはなかった。孫の昭緒が学生だった時代に死去している。
長田・竜美(ながた・たつみ)
「軍」の主力。戸田・命刻に戦闘技術を教え、また迷いの多い彼女を諭す。ハジの養女たちの中で年長者的な性格だが、エロに対する免疫が低い。
『終わりのクロニクル(おわりのクロニクル)』は、川上稔のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(メディアワークス)より2003年6月~2005年12月に刊行された。単行本全14巻。
川上稔による架空の世界観「都市世界」における「AHEAD」時代を取り扱った作品。総じてページ数が多く、最終巻は1000ページを超えて当時の電撃文庫における最厚記録を樹立した。
あらすじ
マイナス概念による世界の崩壊を防ぐため、全竜交渉部隊「チームレヴァイアサン」の長となった佐山御言が次に相対することになったのは、「2nd-G」と呼ばれる、日本神話の炎竜「八叉(やまた)」を概念核に持つ世界だった。
2nd-G は、60年前の概念戦争ですでに滅び、現在は Low-G、しかも佐山と同じ UCATに帰属しており、交渉は簡単に成立するかに思われた。しかし、過去の遺恨を残した彼らとの交渉は難航し、新たな戦闘へと発展していく。
選ばなければならない未来への2つの道。果たして、2nd-G の人々が、そして佐山が、新庄が選んだ答えとは……
2nd-G
主要概念 …… 名前の意味が力を持つ概念
対応神話 …… 日本神話(『古事記』・『日本書紀』)
対応地域 …… 日本 / 伊豆七島
2nd-G の世界観
何もない空間に地中・地表・空のみで構成される一種の筒状構造であり、天体に関しては明確にされていない。2nd-G の人類は概念核を自然制御装置として地中に置き、2nd-Gを巨大なバイオスフィア(密閉型の人工生態系)として改造した。人種は Low-Gの日本人とほぼ同様である。概念柄、世襲制が中心となり、皇族を中心にして統治されていた。名が一生ついて回る以上、多少の変更は効くものの姓名の意味と能力は一生付き合わなければならない。
2nd-G の概念戦争
戦争に向けた準備は行われたが、炎竜八叉となった概念核の暴走で危機に瀕したため、最も早く Low-Gに恭順した。助力を求められた大城・宏昌の対処も間に合わず2nd-G は焼き尽くされ、Low-G に亡命した2nd-G人類を追って八叉も2nd-G を去ったために2nd-G は滅びた。その後、宏昌は2nd-G の技術者たちと協同して超巨大人型機械「荒王」と概念核兵器「十拳」を開発。荒王の溶解と自らの死を代償にして十拳に八叉を封印した。
作中の専門用語
十拳(とつか)
通称「神剣」。2nd-G の概念核兵器。
2nd-G と Low-Gが共同開発した長剣型の機殻剣(カウリングソード)で、2nd-G の全姓名(八百万種)を打ち込んだ鉄片を束ねて造られた。2nd-G の概念核である炎竜八叉を封印しており、概念戦争後は荒王の艦橋部分に放置されていた。
フツノ
2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。
かつて鹿島・昭緒が技術の粋を賭けて製造したもので、「断ち切る音」を示す名前に由来し、あらゆる物質を切断する。試験運行で過剰な攻撃力を発揮し、鹿島・奈津(当時は高木姓)を巻き込む崩落事故を起こした。その後は壊れたまま封印されていたが、鹿島の手で修復され全竜交渉に用いられる。
火迦具土(ひのかぐつち)/ 武雷剣(たけみかづちのつるぎ)/ 阿武さん
2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。2nd-G 概念下ではそれぞれ炎・雷・水を放つ。
クサナギ
鹿島・昭緒が造った2nd-G 概念対応の Low-G製機殻剣。熱田・雪人の後期専用武装。
所有者が存在を明確にすることで、視界にある空間そのものを切断できる。強大な攻撃力を持ち、熱田も両手を用いなければ使用できない。当初は使用回数に制限のある試作品が登場したが、後に制限のない完成品ができた。
機殻弓(カウリングアロー)
弓の形態をとる概念兵器の総称。これに分類されるのは月天弓のみである。
月天弓(げってんきゅう)
2nd-G 皇族専用武装。月読・史弦が使う。
2メートルを超える長大な弓。月読の姓により月光を光の矢に収束して射撃する。弦を引き続けることで溜め撃ちが可能。概念戦争で用いられる予定だったが、実際に使われることはなかった。先代所有者は月読・有人。
荒王(すさおう)
2nd-G 概念対応の Low-G製超巨大人型機械。炎竜八又封印専用の兵器であり、行動力は著しく低い。飛場・美影を反射機構の中核として搭載していた。炎竜八又の封印時に艦橋部が焼滅している。
UCAT空白期
日本UCAT内における、1985~95年の従業員に関する資料が大量消失している事実と該当時期のこと。空白期の後に幹部陣の大刷新が行われており、その時期が日本UCATの旧体制と現体制を分ける分岐点となっている。
関西大震災
1995年12月25日に大阪で突如発生した大規模地震。その禍根は10年が経過した本作においても色濃く残っている。主要人物の親の多くは救助隊として現地に向かい、そこで死亡した。
五大頂(ごだいちょう)
UCAT空白期に旧・日本UCAT に存在していた5名の総称。実際には最前線に立って戦い現場の指揮をとる臨時のチームであった。それぞれが機竜と正面から戦って打ち勝てる程の実力者だったが、関西大震災でディアナ=ゾーンブルクを除く全員が死亡した。該当メンバーは佐山・浅犠、飛場・竜一、ジェイムズ・=サンダーソン、アルベルト=ノースウィンド、ディアナ=ゾーンブルク。
八百万の神々
2nd-G に存在していた姓の総称。多種多様な能力と役目を持っており、その全てを記録あるいは書き込んだ物は強い力を持てる。文字通り八百万種存在する。
軍神
2nd-G において戦闘を司る姓の総称で、武器は戦いの道具であることから転じて剣工の力を持つ。鹿島はその最高位に位置する。いかなる刃にも傷付けられず、自在に使いこなすことができるが、剣で戦うという点に関しては剣神に劣る。
剣神
剣を扱う能力を示す姓の総称で、熱田はその最高位に位置する。姓名が宿す力の度合いにもよるが、剣で戦うことに関しては軍神を上回る能力を持つ。剣でこそ最大の力を発揮するが、メスのような小型の刃物でもかなりの能力を発揮できる。
炎竜八叉
2nd-G の概念核の化身。2nd-G の概念核が自身の抱える世界管理システムの過負荷によって暴走したことで変貌した姿。己の本来の名を失ってしまった八叉は怒り狂って2nd-G を焼き尽くし、Low-Gに出現した際に十拳に封印された。
主な登場キャラクター
佐山・御言
新庄・運
出雲・覚
風見・千里
大城・一夫
大城・至
Sf(エスエフ)
リール=大樹
シビュレ
ロベルト=ボルドマン
ジークフリート=ゾーンブルク
ハジ
戸田・命刻
田宮・詩乃
田宮・遼子
田宮・孝司
飛場・竜徹(ひば・りゅうてつ)
飛場道場の道場主。かつて3rd-G を滅ぼした八大竜王。1919年生まれの86歳。
赤い右目をした小柄な老人。佐山・御言や孫である飛場・竜司に飛場流格闘術を教えた。しかし竜徹本人は全竜交渉には一切参戦しない。
大城・宏昌(おおしろ・ひろまさ)
1906~45年。かつて2nd-G を担当した八大竜王。炎竜八叉の封印時に死去している。
大城・一夫の父で、優秀な技術者だった男。2nd-G の滅亡を太平洋戦争時の東京大空襲に重ね、後に Low-Gに出現するであろう八叉に対抗するべく、荒王や十拳を開発した。鹿島昭緒の祖父とは犬猿の仲として知られていた。東京大空襲の影響で視力を落としていた。
ディアナ=ゾーンブルク
全竜交渉のドイツUCAT 監査。生存する唯一人の五大頂。「母猫」の異名を持つ。
ジークフリート=ゾーンブルクの姪にあたる灰色の髪の女性。不老技術を受けているが延命処置はしていない。現存最高と謳われる女性術式使い(魔女)。ブレンヒルト=シルトとは仲が悪い。大城・至とは旧知の関係である。
ブレンヒルト=シルト
ディアナ=ゾーンブルクと事あるごとに衝突する。
鹿島・昭緒(かしま・あきお)
日本UCAT 開発部主任。タケミカヅチを意味する2nd-G 最高の軍神。
過去に未完成の機殻剣フツノの試作実験で事故を起こし、鹿島・奈津(当時は高木姓)の心身に重傷を負わせた。以降は自分の力を厭い、概念兵器のアドバイザーや出力調整に徹する。責任をとるために事情を知らない奈津を娶った。極度の愛妻家で家族を撮影するのが趣味。
月読・史弦(つくよみ・しづる)
日本UCAT 開発部部長。2nd-G 皇族。
亡父である月読・有人の調査を条件に日本UCAT に所属したため、高齢だが UCAT空白期を知らない。ツクヨミの姓により月光を操り、月天弓と併用して戦う2nd-G の最大戦力。
熱田・雪人(あつた・ゆきひと)
日本UCAT 開発部所属。スサノオを意味する2nd-G 最高の剣神。鹿島・昭緒の旧友。
並外れた戦闘力を持つ機殻剣使いで、複数の相手に対しても「歩法」を発動できる。田宮・遼子の同窓で、彼女を慕うが一向に気付いてもらえない。荒い言動と奇特な歌のセンスから、UCATではある種の禁忌扱いをされている。
鹿島・奈津(かしま・なつ)
鹿島・昭緒の妻で、鹿島・晴美の母。
他ギアの存在すら知らない Low-Gの一般人。過去に昭緒の起こした事故に巻き込まれて左の薬指と小指を失い、重度の降雨恐怖症となっている。良妻賢母を絵に描いたような人物だが、昭緒に対して負目を感じている。父親は日本神話専攻の学者で絵本を出版している。
鹿島・昭緒の両親
いずれも2nd-G人。刀工の道を捨て農業で生活している。鹿島・奈津を「なっちゃん」と呼び溺愛している。飛場・竜徹とは農業仲間。
鹿島・昭緒の祖父
大城・宏昌とは犬猿の仲とされる。2nd-G の滅亡後もLow-G に馴染むことを嫌い、生涯名前に漢字を当てることはなかった。孫の昭緒が学生だった時代に死去している。
長田・竜美(ながた・たつみ)
「軍」の主力。戸田・命刻に戦闘技術を教え、また迷いの多い彼女を諭す。ハジの養女たちの中で年長者的な性格だが、エロに対する免疫が低い。
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