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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

マツモムシ(釣査243種目):源流の湿地にて

2019-11-06 11:42:20 | カメムシ・アメンボなどの仲間
2019年11月6日(水)

11月初め、ちょっくら旅に出ててブログ臨時休業。
旅の疲れもとれ、今日から再開しますか。

さてさて、マツモムシ


タナゴ竿・仕掛けでとうとう昆虫の仲間まで釣ってしまった。
これで243種類目である。

10月某日、友と芦田川源流へと出かけた。


源流といっても山深い渓谷ではない。
世羅台地の小高い山々にはさまれた小さな湧水地である。

駐車場から徒歩5分。
かつて、この徒歩5分の区間に湿地帯が広がっていた。
ハッチョウトンボ・モウセンゴケなど、湿地の生き物がそこそこすんでいた。
今や鯉の養魚池が何面も何面も広がっていて、かつての面影は全くない。

チョロチョロ流る源流にサワガニを発見!


海釣りで余らし、冷蔵庫で長期保存のくたれゴカイをそっと垂らす。
見向きもしない。

小さなタマリには養魚池で生まれたウシガエルたちがポチャンポチャン。
再び垂らす。
見向きもしない。

ああ、こうしてくたれゴカイも老いてきた私も見はなされていくんやなあ~。
まさに、百人一首にある

『誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに』(藤原興風)は

そんな心境を詠んだ句なんだなあ、と感慨にふける気もサラサラなく
やってきてくれたのがマツモムシたち。


「おいおいっ! ゴカイ吸うんかいっ!」
マツモムシはカメムシの仲間、セミとも親戚関係にあり、口は管状で体液を吸う。

何度も何匹も懲りずにやってきては吸い付き、ポトンと落ちる。
まるで危機管理ができてない連中だ。
魚たちならとっくにエサではなく危ないワナと察知するのにねえ。

かくして私のバケツにポトンッ!
撮影ケース行き。


背泳ぎが得意だ。

潜水中の背は細かい毛でとどめた空気で銀色に光る。


源流までやってきて何してるのやら・・・トホホホホホ

ま、マツモムシは老いを迎えた私の友になってくれたということや。

ところが、このくたれゴカイ、この後大活躍をするのであった。