私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカネズミ Apodemus speciosus 幼体?

2022-07-02 11:42:01 | 哺乳類
2022年7月2日(土)

アカネズミ Apodemus speciosus?

20220511

眼が大きく少し飛び出てる感じなので、ヒメネズミではなく
アカネズミの幼体なのだろうか?

だとすれば、ほぼ全土に生息する日本固有のネズミだ。

友人の夜散歩中に足元に現れ、じっとしてたそうだ。


何ともうらやましく、心がいやされる話だ。

ま、コイツに出くわして「キャーッ!」とか言いそうになるお方には
ミッキーマウスはどうしたものか?
また、トムとジェリーでは、トムの味方をする方がよろしいものか?
と、そうした矛盾をあらためて問いかけたいものである。

なんてなことをそのうち書こうとしていたら・・・
福山大学の佐藤淳教授たちが次のような論文をつい最近プレスリリースしていた👇
瀬戸内海にはやはり古代河川が存在した~アカネズミのゲノムからわかった島嶼形 成史~

お~っ!
アカネズミのゲノム分析からも
かつて瀬戸内海が陸地であり
西に備後・安芸に端を発し伊予を経て九州へと向かう豊予川と
東に備前・土佐に端を発し淡路を経て紀州へと向かう紀淡川に2分されてたことがわかるんだわ!

ついでに調べてみたら、キシツツジという西日本の川沿いに咲く希少ツツジにも大きく2つの遺伝子があって
その分布はアカネズミの論文とほぼ同様の結果になるらしい👇
希少な花「キシツツジ」の不思議

豊予川と紀淡川という2つの川の存在は、純淡水魚類の世界では地理的分布などをもとに
古くから知られていたことなんだけれど、こうして哺乳類や被子植物の遺伝子分析からも裏付けられるような時代になったんだなあ。

ま、淡水魚類相でいえば
岡山県の旭川・高梁川、広島県の芦田川なんてのは
河川争奪なんかがはたらいて、西に流れたり、東に流れたりとしてたかもしれんな、などと思ったりもしたりして・・・

現生の生き物たちは過去の地史を知る手がかりになるんだから、大きなロマンだよね。
やたら人間の個人の都合で、環境を壊したり、移動させたり、持ち帰ったりはいかんと思うな。
戦争は、その最たるものだ。
コメント
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