私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ナベカ:凶暴なる猛虎?の巻  釣査96種目

2017-06-23 06:14:33 | 周縁魚
2017年6月18日(日) 東方漁港見聞釣録 Part2 の続き。

体長6cmほどのナベカである。


キレイだ。カワイイ。
あまりのカワイさに学生の頃飼ったこともあるくらいだ。

さておき釣り上げた話を。
漁港の階段からの釣りもアミメハギを区切りに終了。

船揚場の斜路(しゃろ)へ。

相棒(かみさんのこと)、再びアイナメの爆釣!
手のひらをはるかに越えるサイズを2ケタ。
わずか30分ほどの間にである。

私は、干潮で現れたすぐ目の前の岩場にはりつくオオヘビガイを見つめてた。
この貝、規律を守ろうとせん不良巻貝なのである。(食うと美味い!)
白い筒状の殻をクネクネと自由奔放に。
この貝殻にナベカというギンポ類がすんでる。

ナベカ見っけ! ハデな黄色がよく目立つ。

十分に釣れることはアミメハギで証明済みでいっ!
後は「飲まさずに釣り上げる」だけだ。

ササクレのごときゴカイの破片をソーッと落とす。
シメシメ、何も知らんで食いにきたぞお~!

「やった~!」のオタケビ・・・・・・、ナベカ足元へポトンッ。
早アワセのためハリガカリが不十分じゃ。
幸いコンクリートの上へ。

これで96種目、すぐに拾って撮影じゃ!
「イテッ!」・・・・・・お前も咬むんかいっ。
咬まれた写真を相棒にお願いするもピンボケばかりで・・・


いつまでも咬まれたままでは、痛い。
イダテンギンポの時みたいな流血事件は避けたい。

「こんなんでしたよお」という再現記録はタオルくんに任せよう。

咬まれた後わかったのは、イダテンギンポと比べ
1.咬む力は弱い。
2.板バネのようにカッコンカッコン式2段構造ではない。
3.頭を向ける筋力は強く、どんな持ち方をしてもキチンと咬みつく。
4.この凶暴な2種が同じナベカ属なのである。

こんな歯なのだ。


おそらくナワバリ争いなのだろう、コイツも咬まれえぐられたキズが数箇所。


私は見た目のカワイさにつられ、40年間もだまされ続けてきたのである。
オオカミウオのサイズだとすれば(オオカミウオはどっかで確かめてね)
コイツらの方がはるかにキバが大きく、はるかに凶暴な危険魚なのである。

さて、撮影しようじゃないか。
クネクネと体を曲げる。
さすがオオヘビガイにすむだけのことはある。


観察ケースを揺らすと隅へスーッ!
ピントが合わん。


落ち着くと尾を曲げ、すぐヒレをたたむ。 


咬みつくわ、チョロチョロするわ、ヒレたたむわ・・・・・・イラつくわあ。

「ええかげんにせんか~!」とつい叫んだために
ホラ、漁港の釣り人たちコッチ振り向いたじゃんか!
コイツのせいじゃ! みんなナベカが悪いんじゃ!

よく見ると黒と黄色のしま模様。
あのしぶとい強敵タイガースじゃないか! (今年のジャイアン・ジャイ子はのび太くんじゃけえな)
「そうか、よおく分かった。
きみはタイガースのまわし者だ。
だから熱烈なるカープファンに歯向かうわけだ。」

フフフ・・・・・・首絞めてっと。 歯を見せてごらん? これでも逆らうのか?
しょせんカープにゃ勝てまい・・・・・・ワハハハハハ。 

アッ! 
タイガースは縦縞、きみは横縞じゃんか! (頭から尾に伸びるのが縦縞)

すまんことした。
ナベカくん、とんだトバッチリじゃったなあ。

  続く

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