私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

コウイカの胚の背側を見たいがために:7/5山海徘徊記⑨

2020-07-11 09:51:56 | 他の無脊椎動物
2020年7月11日(土)

丸一週間かけて、7/5山海徘徊記完結編である。

7月5日に書いた「イカ幟(のぼり)」の理由がここで判明するのだ!(どうでもいいことなのだが)

そもそも丸一日生き物と遊んで、いい加減疲れてる友が
採集してたイカの卵(粘膜に泥が付着してて中が見えない)を手に

「このイカの卵剥いてみるわ!」
「お~っ、きれいじゃきれいじゃ!見てみ?」と
私の撮影ケースに放り込んだことから始まった。


ならば、私も剥いてみようか!
ふ化したてのイカの幼生はプランクトン(浮遊生活者)の立場。
申し訳ないけど、1匹私の体験の犠牲になってもらおうか。

ゆで卵の薄皮を剥くようにツルリと剥けていく。


「コウイカっぽいね?」
「卵のうかな?」
「意外と大きいね」
互いに撮影に夢中で、会話は上の空、つながらない。
お互いコウイカの胚を目の当たりにしたのは初めてなのである。

全部剥いて、黒バットの上で撮影しても、卵がレンズの役割をしてうまく写せない。


撮影ケースに入れ直しても、光量も足りず白っぽく写るだけ。

手に持ち直しても、ツルンツルンと必ず背側を下に向ける。

空へかざしてみる。


ん!まあまあだ!
けど、足の間の袋(卵黄のうかな?)がよく見えない。

「ええいっ!寝転がっちゃえ!」


「きれいやで!」「きれいやなあ!」


これがまた夕日によく映えるのだ!


卵黄をはさむように足と腕が完成してるのもよくわかる。

かくして、江戸時代にあまりにブームとなったため、禁止されてしまった伝説の「イカのぼり」。

再び現在へと甦ったのであった。


(そんなんちゃうわいっ!)

終わってみれば、背中は汗と土まみれ。
ま、一日中しっかり遊べば、最後は脳みそもろくなことを考えないという良い例やね。

ちなみに「チコちゃんに叱られる」によれば

「タコ揚げ」は「イカのぼり」を禁止された庶民があきらめきれずに
「これはイカを揚げてるんじゃない!タコだ!」と主張したことから始まったという。

屁理屈があらたな文化を生んだ良い例かもしれないね。

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6 コメント

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興味深い (Blue Wing Olive)
2020-07-11 14:03:08
ものを見つけましたね。
生命誕生の神秘とか、そういう感じですね。
マゴチをバラした日、帰りに立ち寄った漁港で、コウイカが釣れたという人がいたので見せてもらいました。例年なら産卵していなくなる時期なのだが、今年はまだ残っているみたいと、おっしゃっていました。
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やっぱり (KONASUKE)
2020-07-11 14:42:05
やっぱり元ネタは「チコちゃん」でしたか(笑)
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Unknown (tetsu)
2020-07-11 18:12:29
「イカのぼり」が何なのか、ずっと謎でしたが・・最後の写真は、実に見事ですね!
イカにひもが付いていて、本当に凧揚げをしているかのように感じます。
完結編、最高でした!!
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Blue Wing Oliveさんへ (私魚人)
2020-07-12 08:31:08
コウイカの卵、きれいでした。
普段食べている生き物なのに誕生前の様子も知らなくて・・・お恥ずかしい限りです。
近々、大学の藻場採集の実習に参加させてもらえるのが楽しみでなりません。
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KONASUKEさんへ (私魚人)
2020-07-12 08:33:04
バレバレでしたか!
かなわないなあ。
ま、撮影中はそんなこと考えてないんですけどね。
家に戻ると、ついどんな風にふざけよう、なんて考えちゃうもので・・・
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tetsuさんへ (私魚人)
2020-07-12 08:36:55
最後の写真、言われてみればそう見えますね!
気付きませんでした。
ありがとうございます!
あくまで、ふざけたい一心です。
藻場や磯の生き物、楽しいですねえ。
イソギンチャクやクラゲにも手を出そうかなあ・・・
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