私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

サンタが来ようぞ! ○○ドジョウ!

2018-12-25 18:27:54 | 魚全般
2018年12月25日(火)

クリスマスイブの昨日、久しぶりに友とガサ。
ここ数年、タナゴ類・スジシマドジョウ類の姿もめっきり減ってしまってた川へ。
7月の西日本豪雨によってどんな影響が出てるのか気になったからだ。
行く途中の道路もまだ通行止めのまま、反対側から回り込む。
魚類相の変化を知りたいと思いつつ・・・魚たちがいなくなってる気がしてとっても怖い。

川は堰も埋まり早瀬も消え、すっかり平たく浅くなってた。
踏み込んでみる。
河床は運搬・堆積した土砂でふんわりと軟らかい。

さて、50mほどの流域での2人あわせたタモ網採集の結果は・・・

フナ類 幼魚が数匹


コウライニゴイ 若魚が数匹


ヤリタナゴ 1匹


カネヒラ 1匹


タイリクバラタナゴ 幼魚が数匹


アブラボテ 若魚が数匹


オイカワ 数匹


ヌマムツ 幼魚が1匹


モツゴ 1匹


イトモロコ 若魚が数匹


カマツカ 数匹


ギギ 若魚が1匹


ミナミメダカ 数匹


ドンコ 数匹


シマヒレヨシノボリ 数匹


やはり豪雨とその後の河床の変化は魚たちにずいぶん厳しい仕打ちとなったみたいだ。
とりわけタナゴ類にはかなりなダメージを与えた気がする。
トンガリササノハガイ・イシガイの貝殻が砂底に累々と並んでたしね。
産卵する二枚貝がなくなっちゃったわけだからね。

ドジョウの仲間は、マドジョウ 1匹


チュウガタスジシマドジョウ 1匹


ところがである。
3月には汗をかきかき、固くしまった河床からやっと2匹だけだった
絶滅危惧種1A類であり、局所的にしか生息確認できてなかった
サンヨウコガタスジシマドジョウが・・・

成魚も


若魚も




幼魚も


至る所でかなりな数いた。

推論にすぎないが、ドジョウ類は氾濫原に産卵をする。
豪雨での多量の流水を繁殖のスイッチにし、その後軟らかく堆積した土砂へ産卵したのかもしれない。
人間や他の魚たちにとっては大きな被害を与えた自然災害が
皮肉なことにサンヨウコガタスジシマドジョウにとっては好環境をもたらしたんだろうね。

何か複雑な気分なのである。

サンヨウコガタにだけ、クリスマスイブに「サンタが来た」状態だったのは想像だにしてなかったわ。

ん? タイトルの「サンタが来ようぞ!」をもう一度確かめようじゃないか!
サンタガコヨウぞ? サンヨウコガタぞ?

文字並べ替えなんぞして遊ぶような話じゃないのにね。

ちなみに希少種であること、採集して販売する人もいることから
場所を特定する画像は一切載せないのであしからず。

もちろん私たちは確認さえできればいいので、元の場所へ逃がしておいたよ。

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