私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカハライモリ(釣査253種目):「ひなた3尺」で

2020-06-03 17:39:48 | 爬虫類・両生類
2020年6月3日(水)

アカハライモリ


タナゴ竿・仕掛けで釣った253種類目。

環境省準絶滅危惧種(2006)である。
イモリ(井守)は名の通り、井戸の守り神みたいなもんで、コイツがいる水は生きている。
なかなか姿を見る機会も減ってしまった両生類だ。
沖縄には、シリケンイモリやイボイモリという近縁種もいるから
ちゃんとアカハライモリという名で呼んでやりたいものだ。

ついでに、ヤモリ(家守)とセットにすれば、家内安全・一家安泰なのかもしれんな。

それにしても、つくづくタナゴ竿・仕掛けは、いろんな生き物が釣れるもんだ。

不要不急の外出自粛時の山散策中、こんなタマリを見つけてて


そこに、イモリの姿も確かめていて


後は、いつ釣るか問題だけだったのである。

もちろん、田んぼとかいった有効利用中の私有地じゃない。
さらに、地元の方とフキやワラビなどの山菜も含め、許可もいただいといた。

「そんなん釣ってどうすんな?」と、笑っておられた。

さあ、まずエサの確保だ。

長ぐつ履いて、予測を立てて土をけり


小さなミミズを1匹、手に入れる。(文字通りやで!)


百均で買った習字の筆入れにしまっていた「ひなた3尺」を取り出す。


延ばしてもわずか90cmの竿、これと「ひなた6尺」をポケットに入れとけば
出張や家族旅行・海外旅行のとき
泊まった先の水路・沢・小川・干潟・港・磯だまりで大活躍間違いなし。

エサは、宿の朝食のごくごく一部。
後は、観察ケースとデジカメをポケットに加えとけば一躍ヒーローだ!

へたな観光地めぐりより、はるかに大きな喝采を浴びたりもするんだよね。
見たことのない魚だったり、ペット屋さんで売ってる熱帯魚だったり・・・

タナゴ竿・仕掛けをタナゴ専用と思い込むのは、少々頭が固くなってるかな?

なめてはいけない。
大概の魚は釣れるのである。
小さくて食えないサイズだけどね。
でも、今のタナゴ釣り師たちだって、タナゴを釣って食うわけじゃない。
未知の生き物相手の釣りはワクワクドキドキなのだ。

釣り味だってタナゴよりいい魚はたくさんいるぞっ!
体色のキレイさだってタナゴに負けない魚はたくさんいるぞっ!

何も絶滅危惧種だらけのタナゴ類にこだわることはないのだっ!

と、意気揚々と仕掛けをほどき、ミミズをつけ、糸を垂らす。

イモリ、のそのそやってきてハムハム・・・釣れた~っ!


実にあっけない。
釣り応えもほぼなく、ヌルヌルとあがる。

ちょうど、舌の先端にスレバリがかかってた。
痛いやろうなあ~、申し訳ないなあ~!

すぐはずし、元のタマリへ逃がすことに。

ミミズを掘ってから5分とたってない。

もう、釣りはいい。
1匹釣れることを確かめれば十分だ。

続いて、2匹、飼育水槽用のネット網ですくう。

1匹は、手のひら観察用


なかなか腹の黒玉模様がキレイなやつやね。


はい、お疲れ様、すぐ戻すからね。

もう1匹は、撮影ケース用
できるだけイモリへの負担も少なくしてやらねばと。

お腹を写したり


警戒態勢を写したり


ケースの壁よじのぼりを写したりして


最初の1枚へと戻るのであった。

ここまでの経過時間、約30分。

ね!
タナゴ竿・仕掛けなら、イモリだって簡単に釣れたでしょ!
下調べと地元への根回しさえ、きちんとしておけばね。

法律違反をひけらかすような無法者は問題外、もしくは処罰を受ければいい。
その手前にいる私たちは、地域の方々の理解が得られるような節度のある釣りや採集を心がけたい。

イモリたち、協力ありがとう!

山道に戻ると、かみさんの手にはフキがいっぱい!















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4 コメント

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イモリ (Blue Wing Olive)
2020-06-03 21:04:15
子供のころ、イモリを捕まえて遊びました。家の周囲にはいませんでしたが、少し街を外れると、見つけることができました。
大人になっても見かけることは多く、高低差の少ないなだらかな渓流の流れの緩いところで見かけたり、湿地の水たまりなどでは、意外と標高が高いところにも棲んでいます。
環境適応力は高いと感じますが、汚れた水では見かけませんね。
美女高原の池のコイ釣りの外道で釣ったこともあります。
その気になれば、釣るのは容易ですね。
愛すべき両生類だと思います。
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Unknown (gai6969)
2020-06-03 21:24:09
毎度勉強になります。燃えておられますね!

アカハライモリも地域ごとに遺伝子や繁殖形態が分かれているらしいですし、たかがイモリと侮れないですよね。僕もタナゴは好きですが、タナゴしか目に入らない人種は同じく嫌いです。そういう人が釣り目的で安易な放流や二枚貝の使い捨てをすると思うと反吐が出ます。仰せの通り、タナゴ以外にも魅力的な生き物はいますし、理屈抜きでもったいない気はしますね!
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Blue Wing Oliveさんへ (私魚人)
2020-06-04 10:05:14
コメントありがとうございます。

確かに、小さい頃は遊びの範囲内にいましたよね。
釣った経験があるのはうらやましいです。
私は、初めて釣るまでためらいも、準備への不安もありました。
セトウチサンショウウオ幼生なら釣らないのに、イモリならいいのか?なんて。
結果、釣ったことでまた一つ身近になった気がします。
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gai6969さんへ (私魚人)
2020-06-04 10:10:56
燃えている訳じゃないのですが、
タイバラ釣り師以外のタナゴマニアたちの乱暴狼藉で荒廃してしまった流域をいくつも見たり、聞き取りをしたりしてるとね。
許される範疇越えてる方も数々おられるようです。
反吐を出すのはもったいないから、呑みこみましょうね。笑
節度ある新たな生き物との遊び方としてタナゴ竿、本当に良いですよ。
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