私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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シモフリシマハゼとアカオビシマハゼ : ダボハゼ3兄弟② 次男坊と三男坊

2018-04-10 19:17:35 | 汽水釣り
2018年4月10日(火)

昨日の釣りの続き。

シモフリシマハゼのオスである。


チチブと同じで繁殖期のオスはこのように黒くなる。



続いてアカオビシマハゼ。


残念ながら今回繁殖期の特徴を示すオスは釣れなかったケド。



どちらもチチブ属の魚なのである。
少し前まではどちらもシマハゼという1種にまとめられていたそうだ。

この2種の区別のつけ方は以前も書いたケド
ひっくり返してみると一目瞭然。


白い斑点がちりばめられているのがシモフリシマハゼ。
何にも模様のないツルッツルなのがアカオビシマハゼ。

今回あらためて「そうかもしれんな」と思ったのは
チチブ・シモフリシマハゼ・アカオビシマハゼの繁殖期のオスのカラーリングの違い。

どいつもこいつも黒くはなるのだけれど
チチブのオスは、胸ビレの三日月模様が青白くなり

シモフリのオスは、背ビレ・尻ビレのフチがくっきりと黄色くなり

アカオビのオスは、胸ビレのフチが青白くなるような気がするのである。

(画像は昨年5月に釣ったアカオビの巨大オス)

これらを婚姻色と呼んでいいのかどうかもわからないし
何せ2年前にはロクに区別もできなかったのであるから
間違っててもご容赦いただければありがたいのである。

さておき、このダボハゼ(チチブ属)たちは基本すみわけている。

チチブは川へ川へと遡ろうとした。
河口域から中流域まで広範囲に分布を広げ
ヌマチチブという分家までつくっていった。
いわばフロンティア精神にたけ、勢力図を拡大していったすぐれた長男である。

アカオビは海水にとどまる道を選んだ。
汽水域から淡水の影響をほぼ受けないような海水域まで広範囲に分布を広げ
いつでも誰でも釣れてあげますからと鷹揚にかまえた。
いわば人の良い、人気者の三男なのである。

一方、シモフリは汽水域だけを選んだ。
川へも行かず海にもなじまず河口域という狭い範囲で細々と暮らすことにした。
いわば、肩身の狭い偏屈者の次男なのである。

このダボハゼ3兄弟をわずか畳2畳程度の広さで
ほぼ同じ割合で釣れるポイントがあるのである。


3兄弟が仲良く生活してる場所はここしか知らないのである。

えっ?
何男かって?

私はもちろん次男である。

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4 コメント

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Unknown (まめ吉)
2018-04-10 21:36:22
お疲れ様です。
チチブ以外は存在すら知らなかった魚達です。
解りやすい説明ありがとうございます。
私魚人さんは次男でありましたか!
ということは、へんく・・・
失礼しました!
ワタクシは勢い余って実家を飛び出してしまった長男です。(笑
返信する
こんばんは (Blue Wing Olive)
2018-04-10 21:45:33
チチブ属の進化と棲み分けについての考察、勉強になります。
アカオビの巨大オスのヒレの青い縁取り、綺麗ですね。似たようなものを見たことがあると思って、記憶を辿ったら、一時期飼育していたリコリスグラミィの尾びれでした。
私は男2人兄弟の兄の方であります。
返信する
Unknown (私魚人)
2018-04-11 13:01:59
まめ吉さん コメントありがとうございます。

ええ、私は偏屈者なのでございますよ。
じゃなかったら、こんなテーマのブログを立ち上げる訳がないですもんね。
その偏屈ブログを暖かい目で見守ってくださるまめ吉さんは、さすがすぐれた長男なんですねえ。
返信する
Unknown (私魚人)
2018-04-11 13:08:36
Blue Wing Oliveさん コメントありがとうございます。

やはり長男さんでしたか。
いつもとことん美しい画像を追求されていて、
落ち着いた風格のあるブログを書かれていますもんね。
次男にはとても書けそうもありません。

リコリスグラミィ知らなかっので調べてみました。
確かに縁どりの青白さ、似てますね。
書きそこなったのは、アカオビシマハゼの第2背ビレ・尻ビレ・尾ビレもうすいけれど青白くなるんですよ。


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