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ミスジコウガイビル Bipalium trilineatum ?:きのこ観察会にて

2024-10-18 14:58:42 | 他の無脊椎動物
2024年10月18日(金)

ミスジコウガイビル Bipalium trilineatum

20241013   2~3cmほど

きのこ観察会への参加者は多く、歩みののろい私は、山道を散策しても目立つサイズのきのこ類はほぼ採集されてしまった後になる。
この際、顔なじみの昆虫少年たちの近くを歩くことにした。
案の定、少年たちは山道近くの倒木や岩を裏返し、夏眠中の甲虫などを見つけては喜んでいる。

と、赤松の倒木の下から1cmほどに縮んだナメクジ様の生き物を見つけた少年が
「ミスジコウガイビルかもしれないんですけど・・・」と持ってきてくれたのだった。
とりあえず近くの倒木へ置き

撮影することにした。

コウガイビルは、生物の教科書に「再生」の例としてよく登場するプラナリア(ナミウズムシ)と同じ扁形動物の仲間。
縦でも横でも2つに切ればそれぞれが再生していくという。
ただ、プラナリアは水生の動物だけれど、コウガイビルは陸生で、カタツムリやナメクジなどを捕食しているらしい。

眼は頭部の横にあるのだが、口や生殖器は体の腹部側中央付近にあるそうだから、人間でいうとへそ辺りに口があることになるのかな?
国内には少なくとも3種以上の在来種がいるそうだが、口や生殖器を調べないと種の同定は難しいらしい。


オオミスジコウガイビルなど数種の外来種に比べ、とても小さいことだけは確かなようだが・・・
これも頭部付近でプチンと切れた残り痕ならなんともいえないから。

カタツムリやナメクジよりよほど動きは速く、まともな撮影となったのは数枚。

さて、ここでは、「コウガイビルの1種」と記さず
・体が小さいこと
・扇子のような頭部の張り出しが大きいこと
・体色と筋の模様が似ていること
・少年が教えてくれた名前と気持ちを大切にしたいこと
から、間違いかもしれないが「ミスジコウガイビル」と記させてもらうことにした。

きのこ観察会に参加して、コウモリやらコウガイビルやらに出会えるのも、少年たちを含め知人連中のお陰だ。
きのこ類に深く関心がある連中は、私の周りにほぼいないもの。

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