私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アケビ Akebia quinata :雄花・雌花

2023-04-10 08:42:53 | 植物
2023年4月10日(月)

アケビ Akebia quinata 雄花

20230408 径10mmほど

一昨日、知人たちと地元里山の沢やため池を廻る散歩中に見つけた。
みんな植物は苦手なもので、何の花かわからぬまま記録だけ残すことに。
頂芽辺りに5枚の若葉、そして薄紫色の3枚の萼片と中に6個のコイル状の何かがある花が複数ついていた。


その花たちの根元近くに
アケビ Akebia quinata 雌花

20230408 径30mmほど

同じ3枚の萼片だけれど色が濃く、中に6個の放射状の何かがある花が1つ咲いていた。

最初の花たちより大きくて3倍はある。

いつものように帰宅後調べてみることに。
手元にある『春の野草図鑑』2冊を端から端までめくれど・・・ヒットしない。
当たり前だ。
つる性の木本植物だったのだから。

試行錯誤しながらネット検索中、やまかんで「アケビの花」と入力・・・ビンゴ!
そうかっ!
この花たちはアケビの花だったのか!
雄花のコイル状はおしべ、雌花の放射状はめしべだと知った。
葉が5枚あるからミツバアケビ Akebia trifoliata じゃないことも知った。

幼い頃甘みがうれしくて何度か食べたアケビの実のことはそれなりに知っていたのにね・・・
これまでも見ているのに見えていなかったってこと。
実在する自然は誰でも同じだが、認識している自然は一人一人違うということだ。

本州・四国・九州の日当たりのよい山野に自生。
牧野先生、春『らんまん』ですね!

4/10・9:30追記:ちくしょ~!
今、ゴミ捨てに行ったらステーション横になんぼでも咲いとるではないかっ!

20230410

雄花ばかりで雌花は見つけられなかったけれど。

先日見つけた萼片の薄紫色とは違い、白っぽかったな。
我が家から徒歩100歩、何年も日々通っていても見えてないんだよねえ。

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オオシマザクラ Cerasus speciosa :お気に入りの桜

2023-04-06 09:38:45 | 植物
2023年4月6日(木)

オオシマザクラ Cerasus speciosa かな?

20230328 花径35mmほど

白い大きな花弁と緑のがく・若葉が晴天によく映える。
日本には10数種の野生のサクラ属があるとされる中の1つ。
山歩きならヤマザクラが、花見ならオオシマザクラが、サクラの中では私のお気に入り。


このオオシマザクラ、日本固有種だそうだし、香りも強い。
古くから桜餅を包む塩漬けの葉はコイツの葉、だからモチザクラなどという通称もある。
丈夫でよく成長するから薪にも利用され、タキギザクラとも呼ばれる。
もちろん、花に昆虫もくる。
そして、品種でも交雑種でもないから「果実・種子」もよくでき、鳥や小さな哺乳類の役にも立っている。

至れり尽くせりだと思うんだよね。

ま、日本国中サクラは植林されていて、その大半が
ソメイヨシノ 

20230325

江戸時代末期につくられたオオシマザクラとエドヒガンの交雑種だ。


ソメイヨシノは交雑によってつくられた改良種だから両親の良いとこどり。
だから、コイツはコイツで美しくて丈夫でいいと思う。
思うけど、「お花見」=「桜」=「ソメイヨシノ」みたいな感覚は、多様性を奪っていく気がするんだよなあ。
葉にも花にも香りはほぼないから、桜餅にもできなかったり
交雑種だから実もろくにできず、やってくる鳥たちも偏っていったり
クローンで増やし続けている弊害も生まれてたりもする。

日本のサクラは品種も含めれば何百種もあって・・・
たとえば、この小さめの濃い桃色のサクラ、素人の私には何という名なのかわからない。


オオシマザクラを片方の親とする交雑種も数え切らず
まとめて「サトザクラ」という通称で呼んでいたりするらしい。

そして、地元に30本近く植えられたオオシマザクラ並木があるのはうれしい。

私が最初に載せたオオシマザクラも合っているかどうかはわからないけど
桜ひとつとってもいろんな種類が自生している日本の多様美が私は好きだ。

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通称『マルガモ』♂:マガモ×カルガモ交雑個体

2023-04-04 09:08:41 | 鳥類
2023年4月4日(火)

通称『マルガモ』

20230403

『マルガモ』という名は通称(ニックネーム)で、正式な名(和名)ではない。
同じAnas属であるマガモとカルガモ間での交雑個体・種間雑種のことだ。

昨日、友と干潟周辺を散歩していて、たまたまカルガモの群れにいた。
カルガモの群れにいたということは
コイツが孵化したとき目にした母親はおそらくカルガモで、すり込みによって自分もカルガモ一派だと思っていることになる。


カルガモはオスメスの見分けがつきにくいカモ類なのに対し
マガモのオスは「青首」などと呼ばれる派手な緑色の構造色の頭部でわかりやすい。
と、いうことはコイツの父親はおそらくマガモだ。

調べてみたら、カモ類ではしばしば種間交雑が起きるらしい。

カルガモたち急いで遠ざかっていくから、あわててカメラを構えて・・・

「アカンッ! 尾羽が(画角から)切れた!」

もう一度・・・

「アカンッ! 頭が(画角から)切れた!」

ということで、あらためてマルガモの最初の画像をきちんと説明しておく。
これは、上の2枚の失敗写真から生まれた交雑画像なのである。
つまり、下手くそな合成写真にすぎないからね。

でも、それは実にマルガモらしいではないかっ!
と、へっぽこ鳥見ニストの私としては「上手い言い訳ができた!」と喜んでいるのだった。

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スズガモ Aythya marila :旅立ちの前に

2023-04-02 08:02:03 | 鳥類
2023年4月2日(日)

スズガモ Aythya marila 繁殖羽オス

20230401 50cm弱

日本には冬鳥として、越冬のために海岸に多数渡来するとされる海ガモ。
ただ、私の地域では記録されているのは3か所。
そのうち私が観察しているのは1か所だけ。
割と似ているキンクロハジロが、海・川・池と広く薄くやってくるのに対し
コイツは、海岸から遠く高密度に集まっている。


そろそろ繁殖のために北方へと渡る時期だ。

数も2週間前より半分近く減ったような気がする。

そんな中、群れから離れ海岸近くで、まだ貝類などを潜って食べているヤツらもいて・・・
ペア


オス

背側の羽がすっかり白く、繁殖羽になっている。

メス

口ばし付近の白い羽が良く目立つ。

エクリプスから繁殖羽へと移行中のオスとかもいて


花見は花見でいいけれど

コイツらだってもうじき見れなくなっちゃうんだよ、なんて思ったりもする。

ま、この日、漁港でまだ未撮影のウミアメンボの仲間を見つけ
たまたまそのときカメラが手元になくて、慌てているうちに見失った。

その腹いせ紛れの海岸散歩だったから、私も偉そうなことはとても言えない。

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