関東の桜開花宣言 (ソメイヨシノ) が昨日2010年3月22日に発表されましたが、
3月20日にやや満開を過ぎたような桜が1本。
プレートに啓翁桜 (けいおうざくら)、花期:3月中旬~下旬、とあります。淡紅で
2~3cmほどの小輪一重、実際にはもっと早咲きのようで、去年も梅を撮ってい
るうちに散っていたような記憶があります。なお隣の椿寒桜はもうすっかり散って
しまっていました。
余談ですが、桜開花といってもソメイヨシノだけでは不満だな、と思うのは私だけ
でしょうか。一口に桜といい梅といっても、品種や地域によって花時が随分違い
ます。
最近、連休分散化という法案が話題になっていて、無駄だとか不便だとかいろ
いろ批判がありますが、花好きからすると大いに有意義だと思います。日本は
南北に長く延びた地形に加え、日本海側と太平洋側の気候差もたいへん大きく、
ほとんど異国と思えるほどで、花や紅葉の見頃も1~2ヶ月違うわけです。
ヨーロッパには実施している国もあるのですから、松下幸之助翁にならって、
「やってみなはれ!」 というのが良いのではないでしょうか。何か新しいことを
やろうとすると反対する、というのでは活力が出てきません。
余談が長くなりました。果物王国山形県 によると、啓翁桜は 「昭和5年 (1930)、
(福岡県) 久留米市山本の吉永啓太郎が中国系のミザクラを台木にしてヒガン
ザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてでき
たものです。命名者は久留米市の弥永太郎氏で、吉永氏の名前の一字をとって
啓翁桜とし」 たとのことです。
福岡県生まれの啓翁桜は山形県に導入され、お正月などに切り花として使われ
る名産品となっているとのことです。一度休眠に入った桜の枝を1m30cm程の
長さに切って束にし、40度の温湯に一時間浸漬してその眠りをさまさせ (休眠
打破)、温室で加温し、つぼみを膨らませて開花直前に出荷するのだそうで、この
技術は昭和40年代に山形県園芸試験場で開発されたそうです。
中国系のミザクラというのはシナミザクラのことでしょうか。
「果物王国山形県」 の記述はたいへん詳細で信頼性があります。この開花技術も
広い意味で 「やってみなはれ!」 精神の結実といえるのではないでしょうか。
山形への旅 によると、啓翁桜とは 「支那桜桃と彼岸桜を交配してつくられた桜で、
意外と歴史は古く、江戸城に生花を納めていた花き商が冬に咲かせる手法を編み
出したと言われています。」 とあり、また 「啓翁桜は、いわゆる一般的な桜と違い
太い幹はなく、形の良い枝が何本もまとまって1つの株を形成し、花びらからはさわ
やかな香りを漂わせます」 とあります。
しかし桜を 「冬に咲かせる手法を編み出した」 のが江戸時代の花卉商というのは
出典が不明です。福寿草や牡丹などでは開花時期を調節する技術が開発されて
いたようですが。また 「支那桜桃」 はシナミザクラの中国名ですが、太い幹がない
のは育て方の違いと思われ、花と緑の振興センターではみごとな大木になってい
ます。
(埼玉県川口市 花と緑の振興センター 100320)
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後ろの、太い幹の根元から生えたひこばえの花。
3月20日にやや満開を過ぎたような桜が1本。
プレートに啓翁桜 (けいおうざくら)、花期:3月中旬~下旬、とあります。淡紅で
2~3cmほどの小輪一重、実際にはもっと早咲きのようで、去年も梅を撮ってい
るうちに散っていたような記憶があります。なお隣の椿寒桜はもうすっかり散って
しまっていました。
余談ですが、桜開花といってもソメイヨシノだけでは不満だな、と思うのは私だけ
でしょうか。一口に桜といい梅といっても、品種や地域によって花時が随分違い
ます。
最近、連休分散化という法案が話題になっていて、無駄だとか不便だとかいろ
いろ批判がありますが、花好きからすると大いに有意義だと思います。日本は
南北に長く延びた地形に加え、日本海側と太平洋側の気候差もたいへん大きく、
ほとんど異国と思えるほどで、花や紅葉の見頃も1~2ヶ月違うわけです。
ヨーロッパには実施している国もあるのですから、松下幸之助翁にならって、
「やってみなはれ!」 というのが良いのではないでしょうか。何か新しいことを
やろうとすると反対する、というのでは活力が出てきません。
余談が長くなりました。果物王国山形県 によると、啓翁桜は 「昭和5年 (1930)、
(福岡県) 久留米市山本の吉永啓太郎が中国系のミザクラを台木にしてヒガン
ザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてでき
たものです。命名者は久留米市の弥永太郎氏で、吉永氏の名前の一字をとって
啓翁桜とし」 たとのことです。
福岡県生まれの啓翁桜は山形県に導入され、お正月などに切り花として使われ
る名産品となっているとのことです。一度休眠に入った桜の枝を1m30cm程の
長さに切って束にし、40度の温湯に一時間浸漬してその眠りをさまさせ (休眠
打破)、温室で加温し、つぼみを膨らませて開花直前に出荷するのだそうで、この
技術は昭和40年代に山形県園芸試験場で開発されたそうです。
中国系のミザクラというのはシナミザクラのことでしょうか。
「果物王国山形県」 の記述はたいへん詳細で信頼性があります。この開花技術も
広い意味で 「やってみなはれ!」 精神の結実といえるのではないでしょうか。
山形への旅 によると、啓翁桜とは 「支那桜桃と彼岸桜を交配してつくられた桜で、
意外と歴史は古く、江戸城に生花を納めていた花き商が冬に咲かせる手法を編み
出したと言われています。」 とあり、また 「啓翁桜は、いわゆる一般的な桜と違い
太い幹はなく、形の良い枝が何本もまとまって1つの株を形成し、花びらからはさわ
やかな香りを漂わせます」 とあります。
しかし桜を 「冬に咲かせる手法を編み出した」 のが江戸時代の花卉商というのは
出典が不明です。福寿草や牡丹などでは開花時期を調節する技術が開発されて
いたようですが。また 「支那桜桃」 はシナミザクラの中国名ですが、太い幹がない
のは育て方の違いと思われ、花と緑の振興センターではみごとな大木になってい
ます。
(埼玉県川口市 花と緑の振興センター 100320)
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後ろの、太い幹の根元から生えたひこばえの花。