つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

並行すれど交わらず。

2015年09月26日 11時02分09秒 | 不可思議な光景
今日はまず、この写真をご覧いただきたい。

春のある日、津幡川沿いで撮影した一枚。
やや薄雲がかかっているものの、青空も垣間見える。
さざ波も立たない川面には、岸に並んだ家々の姿がキレイに写り、
風がなく、穏やかな様子が窺えるのではないだろうか。

…だが、実はこれ「逆転世界」。
上下が入れ替わった視点が、本来の見方である。
正しいのはコチラ。

空に見えたのは、実は川だった。
空を背景に建っていると思えた家々は、水鏡に写った実体のない映像だった。
どちらが現実で、どちらが仮想なのか。
2つの写真をじっと見比べていると判然としない奇妙な気持ちになる。

少々趣は異なるが、こうした並行で交わらぬ2つの世界を表す概念が
「パラレルワールド」だ。
つまり、次元を超え、今いる世界とそっくりなもう一つの世界が、
時間的に並行して存在しているとする考え方である。
もしあの時、別の選択をしていたら、今どうなっていたのだろう?
人生でそう思う瞬間は、少なくない。
進路、就職、結婚、あるいは離婚などの大事から、
昼飯は牛丼じゃなくカレーにすればよかったとか、
12Rは1-5じゃなくて3-5にすればよかったなどの小事まで、
違う道を選んで入れば、異なる未来が開けていたはず。
結果と比較した良し悪しは別にして。

パラレルワールドは、フィクションにとって使い勝手がいい。
SF小説、架空戦記物、歴史改変ドラマなど、
多くの作品ジャンルが成り立つ。
「筒井 康隆」の筆による『時をかける少女』や
「半村 良」が著した『戦国自衛隊』は、多くの人が知る典型。
両者ともに面白い。

パラレルワールドを空想すれば、思いは膨らむばかりだが、
現実に選べる時間軸は1つだけだ。
たとえ辛くとも。たとえ哀しくとも。
浮き世は憂き世であり、憂き世もまた浮き世なのである。
お互い張り詰め過ぎずに生きていきましょう。

<追 記>
先回投稿したとおり、23日に、金沢競馬場での「サンクスホースデイズin金沢」へ行ってきた。

障害飛越競技のデモンストレーションあり。
金沢競馬所属騎手たちのトークショーあり。
ポニーの体験乗馬あり。
他にも「馬と触れ合う催し」が開かれ、普段の場とは違った雰囲気。
和やかなのである。
そして、昼食には場内食堂「たこ勝」の「肉ペア(大盛)」をいただいた。

大きな鉄板で焼いた「そば」と「お好み」のコンビネーション。
これぞ鉄板の組み合わせである。旨かった。
コメント
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