つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

大時計と腹時計。

2018年05月13日 08時33分45秒 | 賭けたり競ったり
どの競艇場でも必ず目にする設備が「発走信号用時計」。
文字盤の直径3メートル以上、いわゆる「大時計」だ。
これなしに、競技は成り立たない。

時計の針は2種類。
「一回転1分」の白針。
「一回転12秒」の黄針。
掲載画像は、ちょうど白と黄色が重なっているところだ。

競艇のスタートは「フライングスタート方式」。
回転を始めた大時計の黄針が、文字盤の頂点「0を越え、隣の1を越えない」うちに、
スタートラインを通過しなければならない。
早くても遅くても失格となる。
だから、選手は、大時計の針の動きを見ながらアクセルを握るのだ。

最初にして最大の見せ場、スタートを司る重要な大時計だが、
誕生した頃の姿と殆ど変わっていない。

競艇が産声を上げようとしていた当時、
主催者の長崎県・大村市は「服部時計店(現セイコー)」に製作を依頼。
しかし、届いた見積もりは予算を遥かに上回る高額。
しかも、これほどの大型のサイズは実績がない…という注釈入り。

頭を抱えた関係者を救ったのは、地元・大村の「松永鉄工所」だった。
日本屈指の時計メーカーの20分の一の価格で請負い、初開催10日前に完成。
以来、半世紀を超え、全国の競艇場でレースの要として活躍している。

…さて、今回の投稿は、先頃「三国競艇場」で撮影したものだ。
レース運行中は、大時計を睨みながら競技の行方を見守る。
固唾を飲む他、何にも口に入れない事もしばしば。
一日の区切りを迎える頃には「腹時計」が鳴る。

…という事で、この日、本場を後にした僕は、近隣の食堂に立ち寄った。
福井と石川の県境、国道8号線沿いの店…「丸太」である。

北陸の山間部にあるドライブイン。
なのに「本場 沖縄そば」の幟。
軽く戸惑いながら、一歩、店内に足を踏み入れ、賑やかさに驚く。

ご当地・福井メニューあり、定番アリ、沖縄系グルメもアリ。
初訪問のため勝手が分からず、豊富な張り紙に狼狽する。
迷いながら、二度、三度と、辺りを眺め回して目に留まったのはコレだ。

「丼ランキング」上位6傑から1号艇「ブタバラ丼」を指名。

細切りの玉ねぎ&パプリカ、ニンニクの芽と共に、甘辛味の豚バラ肉がオン・ザ・ライス。
漬物、小松菜のお浸し、大振りの味噌汁が付いて、お値段600円は大満足。
懐は寂しかったが、お腹いっぱいになりました。
ご馳走様でした。
次回は、2~3品頼めるように頑張りマス!(笑)
コメント (2)
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