前回の投稿から2日が経ち、わが津幡町の桜が咲いた。
毎年、鑑賞するのを楽しみにしている、本津幡駅前の「一本桜」。
開き具合は、三~四部咲きといったところか。
<花は桜木、人は武士>
--- とは、室町時代のお坊さんが遺した言葉。
とんちの「一休さん」としても知られる、
「一休宗純(そうじゅん)」の口跡。
花の中で最も散り際が美しく潔いのは桜。
人の中で心根が清く優れているのは武士。
瀬戸際でも誇りを失わずに美しくいたい。
日本の「古来の死生観」に合致する例えと言えるかもしれない。
しかし、その言葉がクローズアップされたのは、案外、古くないかもしれない。
今や桜の代名詞となる「ソメイヨシノ」が、
品種改良によって誕生したのは、江戸末期。
全国各地へ拡大したのは、明治になってからと聞く。
<貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く
咲いた花なら散るのは覚悟 みごと散りましょ国のため>
有名な軍歌に代表される「軍国主義時代の流れ」が、
ソメイヨシノの普及と、一休さんの言葉の浸透に一役買っている気がする。
一斉に咲く姿は確かに華やかだが、
一斉に散り去る様は儚く、寂寥感を覚えるのは僕だけだろうか。
--- ま、しばらくは花を愛で、目で春の訪れを味わうとしよう。
津幡銀座商店街のワンコディスプレイも、
桜をバックに新入生たちの行き来を見守り祝っている。
今年は、暖かくなったり、急に真冬に戻ったりと、ワラビスタン・三学院のしだれ桜も気がつくと葉桜に、慌ただしく春が駆け抜けていく感じです。
コロナ、ウクライナと、先の見えない混沌が続きますが、季節だけは、確実に移り変わっていきますね。
それでは、また。
追)津幡商店街のワンコディスプレーを見て思い出しました。りくすけ君、体調は、如何でしょうか?
おっしゃるとおり、人の世の動きとは関係なく
時は流れ、季節は移ろいます。
寒暖差の激しい春。
こちらの桜はようやく見頃を迎え、
今週末辺りが満開ピークになりそうです。
愛犬りくすけ、病気は回避したようですが、
先日、階段を3~4段滑り落ち、
情けない声を上げておりました。
骨折はしていませんが、打撲少々。
彼もシニアになってきました。
お気遣いありがとうございます。
では、また。