前回投稿の旅打ち続編。
愛知県・常滑市は「焼き物の町」である。
街中を散策すれば、其処ここでオブジェを目にすることは珍しくない。
「招き猫」の大産地でもあり、猫モチーフが多いのが特徴だ。
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その歴史は古く、5世紀頃、大陸~朝鮮半島を経て「窯」の技術が伝えられ、
平安末期には、常滑を中心に知多半島各地で焼物が盛んになった。
当時の主な窯元は、瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前・越前。
「日本六古窯(こよう)」と呼ばれる。
中でも、中世常滑窯は大規模な生産地だったという。
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やがて、鎌倉・室町期には、大きな瓶(かめ)や壼など大型貯蔵具が中心に。
江戸時代になると、茶の湯や生け花、普段使いの器まで幅広く製造。
鉄分含有量の多い「朱泥(しゅでい)」が発見され、
常滑焼を代表する赤い急須が作られるようになった。
明治に入ると頑丈で硬く引き締まり気密性の高い常滑焼は、
土管をはじめ工業製品としての需要が拡大。
大正期には建物用のタイルで、一世を風靡。
機械化大量生産時代の後、今ではハンドメイドも増え、
種類・質・用途は多岐に及ぶ。
僕も、ある作家のマグカップ、飯碗、湯飲みなどを購入し、
日ごろから愛用している。
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今回、手土産を求め、やや郊外の「常滑焼セラモール」に立ち寄る。
軒を連ねる12店舗の専門店では、
テーブルウェアから縁起物、屋外用の大型陶器などを販売。
あれこれ物色して回り、なかなか楽しい時間を過ごした。
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中心部へ戻る道すがら「大野城址」に立ち寄る。
そこは「浅井長政」と「お市の方」の三女「江姫」最初の嫁ぎ先。
11年前、NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」放映時に脚光浴び、
現在は公園として整備されているとのこと。
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破れた幟が哀愁を誘う。
土地勘のない者には、大変分かりにくい場所。
車一台が通れる程度の道幅しかない住宅街の高台に、
天守を模した展望台が建っていた。
一昔前のしょぼい観光スポットだろうと高を括った訪問。
しかし---。
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何と展望台前には50人余りの列。
皆さん、城の名前が印刷された半紙「御城印(ごじょういん)」が目当て。
令和4年1月限定版の販売会が行われていた。
「御城印」は、長野県の国宝「松本城」天守登閣記念で発行されたのが皮切り。
以来、各地で出回るようになり、その収集が流行っているらしい。
知らなかった---。
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さて、肝心のレースである。
3日間の短期決戦で、トーナメント勝ち上がり方式の企画レース、
「ボートレース バトルトーナメント ファン感謝3デイズ」2日目。
僕の成績は7つのレースに賭けて、的中3。
収支は、マイナス。
呵々大笑(かかたいしょう)を夢見たが叶わず。
やや肩を落として津幡町に帰ってきた。
性懲りもなく、今日(2022/1/10)の優勝戦で逆転を狙うつもりだ。
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