飛騨の山猿マーベリック新聞

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★米輸入制限、日本も対象か 例外なし、中国の迂回輸出標的

2018年03月03日 21時06分09秒 | ●YAMACHANの雑記帳

米輸入制限、日本も対象か 例外なし、中国の迂回輸出標的

 【ロンドン、ワシントン=共同】トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を発動する方針を表明したことを受け、欧州連合(EU)は実際に発動された場合、米国からの二十八億ユーロ(約三千六百五十億円)相当の輸入品に25%の報復関税を適用する検討を始めた。ロイター通信が二日、報じた。複数の関係者の話としている。

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018030302000262.html

 米ホワイトハウス高官は二日、記者団に対し、対象国に「例外はない」と明言。日本製品も対象となる可能性が高まった。輸入制限は来週、正式決定される見込みで、貿易摩擦が激化するのは必至となった。トランプ氏は「貿易戦争でも結構だ。簡単に勝てる」とツイッターに投稿、輸入制限の発動方針を撤回する考えがないことを明らかにした。EUが米からの輸入品に報復関税を適用する場合、ハーレーダビッドソンの二輪車、バーボン、リーバイ・ストラウスのブランド「リーバイス」のジーパンなどが対象になる可能性があるという。EUが日本を含む他国と世界貿易機関(WTO)に一斉に提訴する戦術も想定される。また、米国の措置による鉄鋼などの流入急増を防ぐため、緊急輸入制限を実施する可能性もある。輸入制限の主な標的とされる中国は、他の国を経由して大量の鉄鋼やアルミを米国に輸出しているとみられる。トランプ政権は全ての国を輸入制限の対象とすれば、中国の迂回(うかい)輸出にも対抗できるとみているようだ。中国は過剰生産した鉄鋼を安価な値段で日米欧などに輸出し、通商問題となっている。日欧は米国と協調して中国に対する措置を協議していただけに、トランプ政権の一方的な輸入制限は日米欧の協力関係を阻害するだけでなく、逆に米国の孤立を招くともいえる。トランプ氏は国内産業の保護を目的に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課す方針を表明。WTOが安全保障を理由とした輸入制限を例外として認めていることを根拠の一つにしているが、WTOのアゼベド事務局長は二日、米国の輸入制限に「明確な懸念を持っている」と指摘した。EUも米製造業の保護が目的であり保護主義だと批判しており、中断している米国との自由貿易協定(FTA)交渉の再開も見通せない。二〇一七年のEUから米国への鉄鋼の輸出額は約五十三億ユーロで、アルミは約十一億ユーロ。EUは米国が鉄鋼の輸入を制限した際は、損失額が同等になるよう対抗措置を講じる構えだ。

◆ホンダが米批判

 【ニューヨーク=共同】ホンダは二日、トランプ米大統領が表明した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限の発動方針について「輸入品だけでなく国内製品の値上がりも誘発しかねず、米国の消費者に無用な負担を強いることになる」と批判する声明を出した。

◆深まる孤立 米にも損害

 <解説> トランプ米政権による鉄鋼・アルミ製品の輸入制限に、EUや国際機関などからの反発が鳴りやまない。「自国第一」の貿易政策を掲げる米国に対し、EUなどは報復措置も辞さない構え。各国が関税で応酬し貿易戦争が激化すれば、米国はもちろん世界にとって不毛な結果をもたらす恐れがある。「われわれは自国の労働者を守らなければならない。もし鉄を失えば、国を保てなくなる」。トランプ氏は二日のツイッターでこう述べた。トランプ氏が輸入制限を主張する背景には、安価な鉄鋼・アルミの輸出攻勢を仕掛ける中国などをけん制する狙いがある。さらに、自国の鉄鋼産業や労働者を守る姿勢を強く打ち出し、十一月の中間選挙へのアピールにも利用する思惑もある。内向き思考は、トランプ政権の看板となった。WTOのほか、国際通貨基金(IMF)も「外国だけでなく米国経済に損害となる」と指摘した。懸念の声は国際社会に広がる一方だが、トランプ氏に耳をかたむける姿勢は乏しい。米国は孤立の道を深めようとしている。(ワシントン・石川智規)

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☆裁量労働制 先送りやめ きっぱり断念を

2018年03月03日 14時17分24秒 | ●YAMACHANの雑記帳

論戦ハイライト

写真

(写真)安倍首相らに質問する小池晃書記局長(右端)=2日、参院予算委

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-03/2018030303_01_1.html

裁量労働制 先送りやめ きっぱり断念を

小池書記局長が追及 参院予算委

 日本共産党の小池晃書記局長は2日の参院予算委員会で、森友学園疑惑、裁量労働制と「残業代ゼロ制度」、「攻撃型空母」の保有問題を取り上げて、安倍政権の姿勢をただしました。

残業代ゼロ 年6000時間も違法にならず

加藤厚労相「労働時間規制する規定ない」

小池氏は、安倍晋三首相が「法案の大きな柱の一つ」としてきた裁量労働制の対象拡大を法案から切り離した問題を追及しました。

小池 偽りの答弁を3年も繰り返してきた。総理の責任は重大だ。

安倍首相 私の答弁を撤回し、おわびした。データは厚労省で精査する。

 自らの責任にふれない安倍首相に対し、小池氏は「首相の責任を明らかにしないと前に進めない」と批判しました。

 小池氏は、高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)の導入について、「裁量労働制と根は同じで、さらに危険が大きい」と指摘。裁量制では残業の三六協定の締結と割増賃金の支払い、休日・深夜労働で割増賃金の支払いが必要になります。小池氏が「残業代ゼロ制度ではどうなるか」とただすと、山越敬一労働基準局長は、いずれも「適用されない」として、長時間労働に歯止めがないことを認めました。

 小池氏は「残業代ゼロ制度は、年次有給休暇以外の労働時間規制をすべて適用除外するもので、異次元の危険性がある」と告発し、迫りました。

小池 法律上104日休めば、年間6000時間を超える労働をしても違法にならない。

加藤勝信厚労相 それ自体を規制する規定はない。

 小池氏は、「実際に過労死が起きている。それを止める仕組みが労働基準法だ。こんなことでは労働者を守れない」と批判。安倍首相は「これからつくるので問題が起きているわけではない」と弁明しました。

 小池氏は、経団連の榊原定征会長が年収要件1075万円以上の緩和を求めていると指摘。「残業代を含めて1075万円を超える人は、残業代ゼロ制度の対象になるか」と聞くと、加藤厚労相は、「残業代を含め1100万の方が高プロに変わり、1100万払うのなら(要件を)クリアする。800万円なら対象外」と述べ、適用のさいの年収に残業代も含まれると認めました。

 残業代ゼロ制度や裁量制について、安倍首相が「自律的な働き方」と語っていることについて、小池氏は「自らの裁量で決定できるのは、業務の遂行手段、時間配分だけだ。業務量は自ら決定できない」と指摘。加藤厚労相は「使用者から与えられる業務量は、働き手が裁量的に決められるものではない」と認めました。

裁量制

実労働時間を把握せず

加藤氏「データは白紙に、新たに調査」

図

 小池氏は、裁量労働制を導入しているトヨタ自動車の実態を示しました。

 2016年10月からの半年間、みなし労働1日9時間の対象者は370人。うち、限度を超えた長時間労働のため裁量制の適用除外になったのが11人、健康診断を受けるなど健康に懸念を感じる人が309人、8割にも上ります。残業の最大は企画業務型で月95・4時間、専門業務型で月100・5時間。「過労死ライン」を超えています。

小池 自律的に働けるような環境ではない。先送りでなく、きっぱり撤回すべきだ。

首相 裁量労働制については法案から削除した。厚労省で現状を把握した上で判断していく。

 裁量制に関しては、安倍首相の「裁量制の方が労働時間が短い」とする答弁の基となった「労働時間等総合実態調査」にデータの誤りが次々と見つかり、安倍首相は答弁撤回に追い込まれました。

 小池氏は「答弁だけでなくデータも撤回せよ」と要求。安倍首相は「精査して判断したい」と撤回を拒否しました。

 小池氏は「そのデータは精査に耐えるものなのか」として、データにある「平均的な者」とはどういう定義なのか、実労働時間を調べたのかと質問。厚労省の山越敬一労働基準局長は、調査は使用者による報告で「必ずしも実労働時間と一致しない」と答弁、実態を反映していないことを認めました。

小池 裁量労働制は労働時間を把握しなくていいから調査もできない。調査のやり方から考え直さない限り、実態はつかめない。

首相 実態把握は、小池委員も指摘されたように、今までの調査の仕方でいいのかも含め、考える。

厚労相 (データは)白紙とし、新たな調査を実施する。

 加藤厚労相がデータを事実上撤回することを表明したことで、裁量制と残業代ゼロの前提が崩れました。小池氏は「労働者を対象とした調査を行うべきだ」と強調しました。

小池氏「強引な決定、首相の責任」

 小池氏は、裁量労働制が一般労働者より労働時間が長いことを示す労働政策研究・研修機構(JILPT)のデータが労政審に示されなかった問題を追及しました。

 安倍首相が議長をつとめる産業競争力会議で、2013年に決定した「日本再興戦略」では裁量労働制の拡大などが盛り込まれ、それを受けて開かれた労政審分科会で「実労働時間を調査する」と説明されていました。

 しかし、JILPTの調査結果は関係機関に報告されず、14年6月の「日本再興戦略」では、次期通常国会に「残業代ゼロ制度」とともに法案提出が決められました。

 小池氏は、当時の厚労省課長が「2014年の日本再興戦略で1回リセットになった」「JILPTの非常に貴重な調査を使えなかった」と語ったことを指摘し、こう迫りました。

小池 今回の事態は、安倍首相による強引な政策変更、政策決定の圧力の中で起きた。首相自身の責任は極めて重大だ。

首相 提案はしたが、労働者の代表も入る労政審で判断している。

 安倍首相は、ここでも言い訳に終始し、みずからの責任を認めませんでした。

 小池氏は、今日の事態を招いたのは、裁量制では「みなし労働時間制」のため労働時間を把握する仕組みがないからだと指摘。「労基法には、職場全員の労働時間の客観的な把握・管理を義務づける規定はあるか」と追及すると、山越局長は、すべての労働者が対象ではないと認めました。

 小池氏は、労働基準監督官へのアンケートで、労働時間規制の最も有効な対策は「実労働時間の把握義務の法定化」だと指摘。「すべての労働者の労働時間管理簿を法律で義務づけることが必要だ」と強調。安倍首相は、「実労働時間を把握し、管理することは健康確保の観点から大変重要」と答えました。

 小池氏は、週15時間、月45時間、年間360時間を例外のない残業時間の上限として法令化し、連続11時間のインターバル規制の導入が必要だと求めました。

「いずも」でF35Bの運用を検討

小池氏質問で明らかに

憲法9条改定で海外での制約なき戦争へ向かう危険

国の在り方変える重大答弁

図

 小野寺五典防衛相は、小池氏の追及に対して、海上自衛隊最大の艦船であるヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」で、対地攻撃を主任務とするステルス戦闘機F35Bの運用に関する調査・研究を行っていることを初めて明らかにしました。政府は従来、「攻撃的兵器」の保有は憲法上できないとしてきました。その例として、多数の対地攻撃機を主力とする「攻撃型空母」をあげています。

 これに照らせば、「いずも」でのF35Bの運用は憲法9条違反となります。小池氏は、政府が「いずも」の空母化を検討し、F35Bの導入を検討しているという報道が相次いでいることに言及。小野寺防衛相が2月8日の衆院予算委員会で、「いずも」に艦載する「新種航空機」を研究していると答弁したことにふれ、見解をただしました。

小池 大臣の念頭にある「新種航空機」のなかにF35Bは含まれるのか。

小野寺防衛相 短距離離陸、垂直着陸機の代表例としてF35Bを調査している。

安倍晋三首相 さまざまな検討は当然だ。危機が生じてから装備を導入しようというのはまさに泥縄式だ。

 F35Bの「いずも」への導入の検討を認めた発言に小池氏は「根本的なこの国の在り方を変えるということを検討していることを認めた重大答弁だ」と批判しました。

強襲揚陸艦とほぼ同じ規模

 小池氏は、11年からF35Bの離着陸訓練を開始し、1月には佐世保基地(長崎県)に配備された米軍の強襲揚陸艦「ワスプ」と「いずも」の概略図を示したパネル(図)を示し、両艦の規模がほぼ同じだと指摘。小野寺防衛相が14年7月、米海軍サンディエゴ基地を訪れ、最新鋭の強襲揚陸艦「マキンアイランド」を視察し「このような輸送艦について検討することを決めている」と述べたことに言及し認識をただしました。

小池 ワスプのような強襲揚陸艦であれば、憲法上保有は可能であるということか。

防衛相 ワスプが憲法に抵触する攻撃型空母に該当するかは、その時々の国際情勢を踏まえる必要がある。大規模災害対応や水陸両用作戦における能力向上を図れるのではないかと考え、視察した。

 政府は“災害対応”を口実に強襲揚陸艦の保有を否定しませんでした。

 しかし、強襲揚陸艦は海兵隊が敵地へ上陸する場合、兵員や物資を迅速に陸揚げするため、兵員、戦車、火砲などの上陸部隊、それを揚陸する舟艇やヘリコプター、さらには上空から援護する航空部隊をワンパッケージで運べる機能を持ち、海外遠征での「殴り込み部隊」の中心を担います。F35Bが導入されれば、海外で攻撃される前に敵国の基地を破壊する敵基地攻撃能力の保有が実現します。

 また小池氏は、15年の安保法制に関わる質疑の際に入手した自衛隊のヘリ空母から米軍ヘリが給油や整備のため離着陸し対潜水艦戦を行う旨を記載した内部文書に言及しF35Bも自衛隊の空母を利用する危険をただしました。

米軍と一体の軍事行動展開

小池 この米軍ヘリがF35Bに置き換わっても、法制上は実施可能か。

防衛相 具体的に想定していないので、法制上可能かも答えられない。

小池氏は「『専守防衛』の建前さえ投げ捨てた。米軍と一体となった軍事行動を展開しようとしている」と批判。「戦争法を強行し、歯止めなく軍拡を進め、この上に憲法9条に自衛隊を書き込んでしまえば、何の制約もなく海外で戦争することになってしまう」と指摘し「9条改憲のための国会発議は絶対に許さない」と表明しました。

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【リテラより転載】「宇予くん」だけじゃない“ドラ息子の集団”JCのトンデモ改憲計画! 戦争放棄も男女同権も削除

2018年03月03日 12時07分17秒 | ●YAMACHANの雑記帳

「宇予くん」だけじゃない“ドラ息子の集団”JCのトンデモ改憲計画! 戦争放棄も男女同権も削除

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削除される前の「宇予くん」のTwitterアカウント 

公益社団法人日本青年会議所(通称JC)が、Twitter上で「宇予くん」なるキャラクターを通じ、ネトウヨ丸出しの暴言を連発していたことが発覚した問題。あらためてはっきりしたのは、JCという組織のトンデモぶりだ。まずは簡単に騒動を振り返っておこう。「宇予くん」のアカウントは今年に入ってからツイートを始めた。中国と韓国について〈日本はこのバカ二国と国交断絶、もしくはミサイル攻撃したほうがいいど〉と戦争を煽り、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」に登場した一般市民や購読者に対し〈完全に頭がやられているど〉〈間違いなく狂ってるど〉〈これ読んで騙されるのはガイキチだけだど〉などと誹謗中傷を繰り返していた。アカウントにはJCの企画であることが明記されていなかったが、先月、ネット上でJCによる憲法改正運動について記した企画文書とみられる画像が流出。「宇予くん」についても触れられており、JCの「憲法改正推進委員会」が企画したアカウントである疑惑が浮上した。そして、こうした画像などの情報を元に、ネットメディアの「Buzzap」が「日本青年会議所(JC)が憲法改正に向けて正真正銘本物のネット工作」などと題して、複数記事で問題を追及した。また同時期、JCが運営する「ニッポンサイコープロジェクト」なるどうかしているとしか思えない名称のホームページが公開した“憲法改正ウェブ漫画”も一部で話題になった。漫画は、芸人のブルゾンちえみを模したキャラクターが「新しい男(憲法)作りたくない?」などと喧伝するという理解しがたいシロモノで、こちらもネットで批判の声があがった。波紋が広がるなか、TBSラジオ『荻上チキ・Session-22』がJCに問い合わせるなどし、番組で騒動を取り上げた。こうした事態を受け、JCは2月28日、ホームページに「お詫び」を掲載。〈かかるキャラクターは、元々は当会が憲法改正論議をより充実させ、憲法改正への契機とすべく、国民レベルでの議論をツイッター上で巻き起こす目的で企画致しました〉〈同じく、関連の HP 等で掲載された「憲法漫画」第1話登場のキャラクター等において、一部不適切な掲載がありました〉などと説明した。また、3月1日には「調査結果のご報告」と題した文書も同HPに掲載している。

次のページ 「宇予くん」は確信犯、〈対左翼を意識し、炎上による拡散も狙う〉

 
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◇貿易戦争勃発かも(笑)

2018年03月03日 11時40分08秒 | ●YAMACHANの雑記帳

米の鉄鋼関税に中国は反発「損害を押し付けるな」(18/03/03)

トランプ氏 輸入関税計画で「貿易戦争も構わない」(18/03/03)

ANNnewsCH
 アメリカのトランプ大統領は、鉄鋼やアルミニウムに高い関税を課す計画について、「貿易戦争になっても構わない」という考えを示しました。 トランプ大統領は、ツイッターに「アメリカは事実上、すべての国々との貿易で何十億ドルもの損失を出している。 ・・・記事の続き、その他のニュースはコチラから! [テレ朝news] http://www.tv-asahi.co.jp/ann/
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☆郷原信郎が斬る “逆らう者は逮捕する”「権力ヤクザ」の特捜部

2018年03月03日 10時31分57秒 | ●YAMACHANの雑記帳

“逆らう者は逮捕する”「権力ヤクザ」の特捜部

東京地検特捜部は、リニア新幹線建設工事をめぐる「談合事件」で、大成建設の元常務と鹿島の担当部長を独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで逮捕した。

昨年末に出したブログ記事【リニア談合、独禁法での起訴には重大な問題 ~全論点徹底解説~】で詳細に述べたように、この事件は、「独禁法違反の犯罪」で刑事責任を問うような事件ではない。

捜査の対象となったスーパーゼネコン4社のうち、課徴金減免申請を行って「談合を認めた」とされた大林組、清水建設に対して、大成建設、鹿島が徹底抗戦の姿勢を貫いたのは当然だった。

リニア談合捜査「特捜・関東軍の暴走」が止まらない】で述べたように、特捜部は、その徹底抗戦の2社のみを対象に、再度の捜索を行い、その際、大成建設では、法務部に対する捜索で、弁護士が捜査への対応・防禦のために作成していた書類や、弁護士のパソコンまで押収し、さらに検事が社長室に押しかけ「社長の前で嘘をつくのか」「ふざけるな」などと恫喝したとして、大成建設側が「抗議書」を提出したところ、その日の夜、同社だけに「3度目の捜索」を行うなど、抵抗する社を捜査権限で踏みつぶそうとしてきた特捜部。その暴走は止まらず、とうとう、この「特捜部に逆らう2社の担当者を逮捕する」という暴挙に出た。大成、鹿島も、4社間の協議や情報交換等の「外形的事実」は認めた上で「独禁法違反には当たらない」と主張しているとのことだ。そのような法的主張をしている大成、鹿島の担当者について、なぜ「罪証隠滅の恐れがある」ということになるのか。単に、「検察の主張に反対して抗戦している奴らは、検察の捜査権限を使って徹底排除する」という、身勝手極まりない検察の論理による逮捕のように思える。昔、赤塚不二夫氏の漫画「天才バカボン」にしばしば登場する警察官の「本官さん」が、「タイホだ!タイホだー!」とわめきながら、空に向けてピストルをぶっ放す絵が印象的だった。今、特捜部がやっていることは、そのレベルだ。取材してきた記者によると、特捜部は、逮捕についての副部長の記者レクを開いたが、「品川駅舎建設工事、名古屋駅舎建設工事が対象」と説明しただけで、質問には全く答えないとのことだ。そもそも、独禁法違反の「不当な取引制限」は、「一定の取引分野における競争を実質的に制限する『相互拘束性』のある競争事業者間の合意があったこと」が必要だ。東京名古屋間のリニア工事“全体”というのであれば「一定の取引分野」と言えるだろうが、品川と名古屋の駅舎建設工事だけでは「一定の取引分野」の競争制限ではない。個別の物件の談合“的”行為に過ぎない。仮に「品川と名古屋の駅舎建設工事」を「一定の取引分野」ととらえるとしても、受注しているのは大林と清水だけであり、大成、鹿島は、「協力しただけ」の立場だ。この場合に、「相互に(持ちつ持たれつの)関係を持って合意を実行する」という「相互拘束の関係」があったとは考えられない。被疑者の逮捕にまで至った以上、起訴しないことは考えにくい。しかし、この事件の公判で、検察がまともに「独禁法違反の犯罪」を立証できるとは到底思えない。それでも、敢えて、逮捕・起訴を行う特捜部や検察の幹部には、「無謀な起訴も、やってしまえば責任を問われることはない」という「打算」がある。起訴さえしてしまえば、公判は一審だけでも数年がかかり、最終的に結果が出るのは現在の検察幹部がすべて現場を離れてから、退職してからのことなので、現時点の特捜幹部・検察幹部にとって、責任を問われることはないという「責任回避のシステム」がある。だから、無謀極まりない特捜の起訴も、決して思いとどまろうとしないのだ。独禁法は、経済社会における「公正かつ自由な競争」を法目的とする法律だ。その罰則の適用は、法目的実現の手段の一つだ。しかし、特捜部にとっては、独禁法という法律も、自らの都合で捜査権限を行使するための手段の一つに過ぎないと考えているのであろう。大阪地検不祥事による批判を受け信頼を失墜しても、全くめげることも、反省することもなく、組織の体面維持と責任回避のために、捜査権限を私物化する「権力ヤクザ」そのものの特捜部の「独善」の実態が、今回の逮捕で改めて露わになったと言えよう。

*【中日社説】リニア談合逮捕 どこまで続く悪弊か

リニア中央新幹線工事を巡る談合事件で、大手ゼネコン元幹部らが東京地検に逮捕された。相変わらずの談合体質が明るみに出た印象だ。決別宣言は嘘(うそ)だったのか。徹底的な捜査を望むしかない。南アルプスを貫くリニア中央新幹線は当初から巨額な費用と難工事が予想された。JR東海は二〇二七年の品川-名古屋間の開業を目指している。総工費は実に九兆円超で、そのうち三兆円は国から財政投融資の形で支援を受ける。まさに「国家プロジェクト」でもある。談合の疑いは、大手ゼネコンの大林組、鹿島、大成建設、清水建設の四社。関係者によると、四社の元幹部らは、国が着工を認可した一四年から一五年に受注調整することで合意。JR東海側から工事情報を入手し、情報交換を通じて落札する企業を決めていたとされる。とくにリニア関連工事のうち、品川駅や名古屋駅の新設工事について、会合を開くなどして、入札で競合しないよう受注調整していた疑いがあるといわれる。東京地検は昨年十二月の家宅捜索以降、担当者の事情聴取を重ね、公正な競争を妨げる独占禁止法違反に当たると判断した。いわゆる「不当な取引制限」に該当するとし、逮捕に踏み切った。大林組と清水建設は容疑を認め、課徴金減免制度に基づき公正取引委員会に違反の自主申告をした。違反を自ら申告すれば、課徴金の減免と刑事告発をも免れうる制度である。一方、鹿島と大成建設は「受注調整はしていない」と争う姿勢だ。逮捕されたのは、この二社の元幹部らだ。減免制度を考慮した関係かもしれない。それでも外見上は「見せしめ」のようにも映る。発表内容だけでは、違反の理由が明確には分からないからだ。だから、東京地検は否認するゼネコン側を証拠により、どう切り崩せるかが課題となる。それにしても戦後日本は「土建国家」の異名で呼ばれ、談合は必要悪という人もいたほどだ。しかし、談合でつり上がる建設費は結局は税金で賄われる。だから、談合事件がどんどん摘発され、〇五年に業界が「談合決別宣言」をするに至ったのだ。震災復興や東京五輪などの特需に建設業界は沸く。ひょっとすれば、決別宣言などとうに忘れ、土建国家時代の悪弊が蘇(よみがえ)ってはいないか。リニア談合事件は氷山の一角なのかもしれない。

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2018030302000123.html

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☆世論無視の榊原経団連会長 出身「東レ」にブラックな過去

2018年03月03日 10時15分52秒 | ●YAMACHANの雑記帳

世論無視の榊原経団連会長 出身「東レ」にブラックな過去

過労死を助長…(C)日刊ゲンダイ

過労死を助長…(C)日刊ゲンダイ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224312

「高プロ制(高度プロフェッショナル制度)も白紙撤回すべき。高プロはスーパー裁量労働制、残業代ゼロの最たるものだ」(中原のり子・東京過労死を考える家族の会代表)――。

 データ偽装の発覚で全面削除を余儀なくされた「裁量労働制」の適用拡大。だが、これでオシマイというワケにはいかない。安倍政権が国会提出を目指している「働き方改革関連法案」には、残業代ゼロ法案=高プロ制度が残っているからだ。

 年収1075万円以上の「高度専門職」の残業代をゼロにする高プロ制度は、10年以上前に「ホワイトカラー・エグゼンプション」の名前で検討されたのが始まり。導入は財界の宿願だ。

■時間外労働が常態化

 今回も、過労死遺族が撤回の声を上げる中、経団連の榊原定征会長は「(法案は)時代に即している」と、世論批判など一切無視だ。実は、榊原会長の出身企業である東レグループは、社員に長時間労働を強いていたことが発覚している。

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