小沢一郎氏「貴重な第一歩」3選挙野党勝利評価 広島2度応援も
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は26日までに、自身のツイッターを更新し、菅政権発足後、初の国政選挙となった25日の衆参2補選と参院再選挙の3選挙で、野党候補が3戦全勝したことを高く評価した。
「全てにおいて、野党共闘候補が勝利いたしました」とした上で「権力の私物化と政治の腐敗を止める上での貴重な第一歩です。引き続き政権交代と民主主義の再生に向けて、全力で取り組んで参ります」と記し、打倒菅政権への決意を示した。
選挙のプロといわれた故田中角栄元首相の薫陶を受け、豪腕幹事長だった自民党時代から「選挙の小沢」で知られる小沢氏。現在、党で特段のポストには就いていないが、選挙対策への手腕発揮に向けた期待は、立民だけでなく野党全体に強い。
小沢氏は今回、3選挙の中で最大の与野党激戦区となった参院広島選挙区には告示直後の14日と、投開票直前の23日の2度にわたり応援に入った。連合と懇談したほか陣営を訪れてスタッフを激励し、広島で野党候補が勝つことの重要性を訴えた。次期衆院選の前哨戦であることを踏まえた行動で「選挙の小沢」ぶりを発揮し、話題になっていた。
宮古島に陸自ミサイル弾薬庫完成
陸自、ミサイルの搬入時期を説明せず 宮古島・保良弾薬庫で住民見学会
陸上自衛隊「保良訓練場内」に設置されたテントで防衛局職員の説明を受ける住民ら=25日午前、宮古島市城辺保良(琉球新報社)
宮古島】沖縄防衛局は25日、宮古島市城辺保良で整備する陸上自衛隊「保良訓練場」の住民見学会を開いた。地元の保良・七又両地区の住民が訓練場内で説明を受けた。ミサイルの搬入時期や施設内の弾薬保管量などについて明確な説明はなかった。参加した市民からは「アリバイづくりだ」など批判の声も上がった。見学会は保良・七又の住民限定で開かれた。午前と午後で約60人が訓練場内に入った。参加したミサイル・弾薬庫反対住民の会の下地博盛代表は見学後に会見し、「危険な施設だと改めて感じた」と振り返った。下地代表によると、住民は訓練場内を巡らずに弾薬庫前に設置されたテントに案内された。テント内で防衛局職員が雨水・汚水処理施設や弾薬庫、射撃場など施設概要を30分ほど説明した。質疑も含め約1時間で終了した。 下地代表は、ミサイル搬入時期や火薬類の保管量、集落との保安距離など「住民が最も心配する事、重要なものは何一つ明確にしなかった」と批判した。不慮の事故や有事の際の地域住民の避難計画についても「県、市と連携して対応する」とだけ回答した。 下地代表は「市民の安全をどう守るのか明確にされなかった。従来通りの回答でしかなく、不誠実で大変残念だ」と語った。住民の会として「今後も全市民対象の説明会を求めていく」と強調した。