9条改憲 狙いは米軍を守ること 日米首脳会談で明確に
東京・中野 志位委員長が訴え
日本共産党の志位和夫委員長は30日、東京都・中野駅前で行われた、青年・学生後援会のリレートークの中で、トランプ米大統領と安倍首相との日米首脳会談を通じて「9条改憲の狙いが、日本を守るためではなく、米軍を守ることにあることがはっきりしました」と告発し、「こんなことは絶対に許すことはできません。憲法をないがしろにする政治を変え、9条を生かした外交努力こそ必要です」と訴えました。
志位氏は、トランプ大統領が現在の日米安保条約を「不公平だ」として、「いまの制度では、日本が攻められたときに米国はたたかわなければならない。しかし、米国が攻められたときに日本はたたかわなくてもいい。だから変えなくてはいけない」と語ったと指摘しました。
「米国の狙い、9条改憲のねらいがはっきり見えてくる」と語った志位氏は、「米国が攻められたと言っても、米国本土の話ではありません。全世界に展開している米軍が攻撃を受けた場合、“日本の自衛隊が一緒にたたかえ、肩を並べて血を流してたたかえ”。これがトランプ大統領の言い分です」と述べました。
この主張は安倍首相自身の主張そのものだとして、かつて安倍氏が「日本がもし外敵から攻撃を受ければ、アメリカの若者が血を流します。しかし、日本の自衛隊は、少なくともアメリカが攻撃されたときに血を流すことはない」(『この国を守る決意』)として、集団的自衛権の行使が必要だと主張していたと指摘。「安保法制、集団的自衛権の行使、9条改憲の本当の狙いは、日本を守ることでもなんでもない。全世界の米軍を守るために、自衛隊が一緒に血を流してたたかうということです。日本の若者が一緒に血を流してたたかう。日本を守るためではなく、米軍を守るためにたたかう。こんなことは絶対に許すわけにはいきません」と強調しました。
その上で、「いま変えるべきは憲法ではありません。憲法を守らない、憲法をないがしろにする政治です。いまこそ9条を生かし、9条の精神にたって、北東アジアの平和、朝鮮半島の非核化と平和、そのための外交努力こそやるべきではないでしょうか」と力を込めると、大きな拍手に包まれました。
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