★勤務実態のない公設第1秘書の妻を公設第2秘書として届け出て、国から給与をだまし取った疑いで東京地検特捜部から家宅捜索を受けた自民党参議院議員・広瀬めぐみが先月30日、自民党を離党した。離党を受け党幹事長・茂木敏充は「今回のような事態に至ったことは極めて遺憾です。現在、捜査が進んでいる状況ですが、今後、広瀬議員にはしっかり説明責任を果たしてもらいたいと考えています」とコメントを出した。だが、7月28日から今月4日まで、茂木はフィリピンなどアジア4カ国歴訪の真っ最中。広瀬のような事案が今どきあるのかというような不祥事も驚くが、幹事長が総裁選挙用の外交アピールで外遊中だったのも輪をかけて情けない。幹事長不在を知っての東京地検特捜部の家宅捜索着手も異例だろう。
★外遊中に応じたインタビューで「日本はいま危機的な状況にある」「誰がリーダーになっても、これまでにない重い責任が伴う」と話した茂木だが、党内からは「党が危機的な状況なのに外遊では話にならない」との声も聞かれた。広瀬の地元自民党岩手県連は「擁立した自民党県連にも責任がある」としたが、幹事長の責任はどうなるのか。
★立憲民主党の代表選挙は9月7日告示、23日投開票となったが、同党・小沢一郎は「政権取るには、まず野党協力態勢を作っていかなきゃならない。泉君は(代表を務めた)3年間、野党との協力態勢がうまくいってない。(野党を)まとめきれる代表、幹事長でなきゃだめだ」とし、前党代表・枝野幸男、元首相・野田佳彦、元国交相・馬淵澄夫、前政調会長・小川淳也、江田憲司、重徳和彦らと相次いで面会。「その中から選ぶ以外にない」とする一方、党代表・泉健太と幹事長・岡田克也ではダメだと批判した。岡田は党が政治資金パーティー全面禁止を訴えながら、自身はパーティーを計画し、直前に中止するなど泉を支えるどころか迷走が続く。党代表選も党内をリードするだけの精彩にかけ、執行部も持て余している状態。どこも幹事長の扱いには苦労している。(K)※敬称略
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