〈衆院選〉与野党対決・身内同士の戦いも… 新潟“新4区”に現職3人が名乗り “支持拡大”への戦略は? (23/10/10 19:03)
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区割りが新しくなった新潟県内の衆議院小選挙区。各区の情勢を伝えるシリーズ、今回は「新4区」です。新たな選挙区で、どのように支持を広げるか、各陣営の戦略を取材しました。 新4区は、これまで5区だった旧長岡市などを中心に柏崎市や見附市など6つの市町村で構成。現職3人が名乗りを上げています。 柏崎市の街頭で朝の挨拶をするのは、旧5区選出の立憲民主党・米山隆一衆院議員。柏崎市など、新たに選挙区に加わった地域での浸透を図ります。 【立憲民主党 米山隆一 衆院議員】 「顔や名前を見てもらって、覚えてもらって、そして検索してもらうというようなきっかけにもなると思うので、これ(手振り)は、これからも大事な活動だと思う」 出雲崎町では、妻で作家の室井佑月さんとイベント会場を訪問。2人で歩き、イベントを楽しんでいるだけで来場者から次々に写真撮影を求められます。 【立憲民主党 米山隆一 衆院議員】 「男性と女性が楽しそうにしていると声をかけやすいというのもあると思う。じかに見ていただく機会や、じかに接する機会を増やしていくのが、まず第一」 毎月開く国政報告会ではネット配信も実施。この日は300人近くが視聴しました。米山議員は、こうしたネットやSNSの活用も組織力のある自民への対抗策だと話します。 【立憲民主党 米山隆一 衆院議員】 「後援会組織みたいなものには入らない、緩やかな支持層を広げていくのが、こっちの戦法だと思う」 一方、着々と組織を固めるのは前回、比例単独で当選した自民党の鷲尾英一郎衆院議員です。 【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】 「小千谷市内に“鷲尾”というポスター、見たことがないという方、どれくらいいらっしゃいますか?すみません、あとでそちらの地域に貼らせていただきたい」 9月20日の小千谷市を含め、新4区では6か所で新たに後援会を立ち上げ。旧市町村単位で18ある地域のうち、山古志を除く17か所で後援会を設置済みです。 そんな鷲尾議員の新4区での戦いを支えるのが、選挙区内の地方議員です。10月9日は、長岡市の県議と市議4人と自転車街宣を行いました。 【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】 「自分たちが一致結束して、一生懸命行動するということをアピールするために、自転車も活用して活動している」 7月には新4区の市町村議員による「鷲尾議員を支援する会」も設立。連携を強めていく方針です。 【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】 「(県議・市町村議には)地域に入り込むお手伝いをしていただいているというところが一番大きい。いい形で選挙戦に入れたらありがたいなと思っている」 そして前回、旧5区から出馬し、比例復活した自民党の泉田裕彦衆院議員は党本部から支部長には選ばれませんでしたが、新4区からの出馬の意思を崩しておらず、街頭での活動やSNSでの議員活動の発信などを独自の取り組みを続けています。 そして、新たに選挙区に加わる柏崎市・刈羽村を念頭に、県が始めるとした原発の再稼働議論に言及。議論の前に、避難体制の整備が必要と訴えています。 【自民党 泉田裕彦 衆院議員】 「ヨウ素剤はどういうふうに配るのか、誰が配るのか。いざというときに、誰が壊れた道路を直してくれるのか、交通整理するのか。そして、バス・トラックの運転をしてくれるのか。(屋内退避する際)誰が食料と水を届けるのか、ちゃんと避難できる態勢(を構築する)、分かっている課題について対応すると。それからでないと議論できないと思っている」 与野党対決の構図に身内同士の戦いも加わる三つ巴の新4区。新たな区割りの中でそれぞれが支持拡大に奔走しています。
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