4月の統一地方選と合わせて実施される衆参5補選(4月11日告示、23日投開票)は下馬評よりも面白い展開になるのか。岸田自民党の全勝がほぼ確実視されているが、無風どころか大荒れの予兆が見えてきた。自民と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の癒着追及で知られるジャーナリストの有田芳生前参院議員の参戦が浮上しているからだ。
補選が行われるのは、「政治とカネ」をめぐる問題で自民党の薗浦健太郎前衆院議員が辞職した千葉5区、野党系前職が知事選に転出した和歌山1区、岸前防衛相が体調不良で辞職した山口2区、安倍元首相の死去に伴う山口4区。そして、野党系現職が知事選転出を狙う参院大分選挙区だ。
千葉5区は自民候補に対し、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党
自民は和歌山1区に門博文前衆院議員、山口2区に岸前防衛相の長男・信千世氏、山口4区に安倍系の元下関市議の吉田真次氏の公認を決定。両県とも小選挙区の区割り変更「10増10減」の対象で、次の総選挙で和歌山は3から2、山口は4から3に減る。勝ったところで選挙区を維持できるのは信千世氏くらいだ。
現状、この3選挙区で野党が公認候補を立てたのは維新の和歌山1区だけだが、ここへきて立憲が山口4区に有田氏を擁立する方向で調整。実現すれば、岸田自民も安倍・岸一族も真っ青の統一教会旋風が吹き荒れるのは必至だ。
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