年明け? 選挙の顔にならない菅/政界地獄耳
★就任以来、口では、いや原稿では、コロナ対策が最重要課題としていた首相・菅義偉だが、対策など何もせずコロナ対策と経済の両輪を回すという名の経済対策ばかりを優先。Go Toトラベルの推進で、既に第3波ともいえるコロナの猛威に襲われクラスターの発生が相次いでいる北海道と札幌市に対しての判断にも、遅れが出ているといわざるを得ない。
★9日、官房長官・加藤勝信は「ある都道府県がステージ3相当と判断された場合には当該事業にかかる感染リスクを総合的に考慮して、当該都道府県を(Go Toトラベルから)除外することも検討していただきたいという提言を(分科会から)いただいている」と発言。遠回しに分科会判断と責任を回避しているが、前厚労相として事態を予見する能力を身に付けていただきたい。北海道の警戒ステージが2から3に上がった7日以降は「店を開けてもほとんど客は来ない」というが、政府はこれが第3波の入り口と認識すべきだ。
★年末年始にかけて、飲食業では「年が越せない」という悲鳴にかわるだろう。一部では、年明けの衆院解散・総選挙がささやかれるが「こんな時に選挙などできるのか」とは、自民党若手。これから米国がトランプ政権とは違ってコロナ対策に力を入れれば、日本もまね事を始めるだろう。まねといえば自民党中堅議員が言う。「選挙になったら首相は、選挙中一切街頭演説をしなかった大嫌いな都知事・小池百合子の選挙をまねて、コロナ対策があるとして全国遊説を一切やらないのではないか。予算委員会を見ていて、あれほどしゃべれないとは思わなかったが、選挙の顔にはならない。だがほかの議員は選挙区を回らないわけにはいかない。年明けの選挙は妙な形の選挙になりかねない」と懸念を示す。これが1年間だけの暫定首相の役割か。(K)※敬称略
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