与謝野氏献金疑惑 首相を直撃 『西松で反攻』狙い崩れ
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009062590070617.html
政権ナンバー2に浮上した「政治とカネ」の問題が、内閣支持率の急落で八方ふさがりの麻生太郎首相を直撃した。経済運営のかじ取りを一手に担う与謝野馨財務相側の迂回(うかい)献金疑惑。首相は問題視しない考えだが、西松建設の巨額献金事件で民主党に反転攻勢するシナリオは修正を迫られそうだ。 (佐藤圭)
与謝野氏は二十四日午後、首相も出席した衆院決算行政監視委員会で疑惑を否定した。首相も与謝野答弁について官邸で記者団に「(与謝野氏は)しっかり説明していた」と述べ、説明責任は果たしたと評価した。
財務に加え、金融、経済財政の経済三ポストを兼務する与謝野氏は、首相が最優先する景気対策の取りまとめや消費税増税論議を主導してきた。鳩山邦夫氏の総務相辞任後は、名実ともにナンバー2として内政全般を取り仕切っている。首相としては何としても与謝野氏を守らなければならない。
政府・与党でも今のところ、「与謝野氏の進退問題には発展しない」(政府関係者)と楽観視する向きが多い。
とはいえ、足元で「政治とカネ」の問題が発覚したのは大きな痛手だ。
「西松とは違う。西松とは同じにはできない」
首相は、国会内で河村建夫官房長官らと対応を協議した際、民主党の小沢一郎代表代行の事務所による談合への関与が指摘される西松事件との違いを強調した。
首相周辺は「財源論と安全保障政策で民主党を攻めるのが理想だが、あまり浸透していない。政治とカネが一番分かりやすい」と明かす。日本郵政社長人事などで失点を重ねる中、「政治とカネ」に絡めた民主党攻撃は、政権浮揚への数少ないカードというわけだ。
実際、首相は衆院決算行政監視委でも、西松事件をめぐる民主党の第三者委員会の報告書を引き合いに「国民の疑問に全く答えていない」と語気を強めた。
与党も十九日の西松事件の初公判と結審を受け、民主党提出の政治資金規正法改正案の国会審議に来週にも応じる方針だった。
三年後の企業・団体献金を禁止する改正案の審議を通じ、「なぜ民主党がこの法案を出したか聞かなければならない」(自民党の大島理森国対委員長)と、小沢氏の参考人招致もちらつかせていた。
しかし、“身内の問題”が浮上し、返り血を浴びかねない。与党からは「これで民主党と相打ちだ」という声も漏れ、追及意欲はそがれつつある。
(東京新聞)
*大島の馬鹿が小沢氏の参考人招致をちらつかせたらしいが、やってもらおうじゃないか。何等問題がない。(^v^)
にほんブログ村