総選挙にむけた協力のための協議開始で一致
志位委員長、立民・枝野代表と党首会談
日本共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の枝野幸男代表は27日、国会内で会談し、総選挙にむけた協力のための協議を開始することで一致しました。会談は枝野氏が呼びかけ、共産党からは小池晃書記局長、立憲民主党からは福山哲郎幹事長が同席しました。
会談では冒頭、枝野代表が、25日に投開票された三つの国政選挙での共産党の協力に「心からの感謝」を表明しました。志位氏は、「三つの国政選挙で野党が一本化して勝利をかちとったのは重要な成果であり、大変喜んでいる」と表明。3国政選挙で野党の一本化が大きな成果をあげたことで認識が一致しました。
志位氏は「同時に、3国政選挙をたたかって、お互いの力をさらに発揮できるような共闘への発展が必要だと痛感している」と発言。とくに政党間での共闘は「対等平等」「相互尊重」を基本姿勢として貫くことが大事だと述べ、「そうしてこそ、お互いの力を発揮して自民・公明とその補完勢力に打ち勝ち、菅政権を倒して、政権交代を実現する道が開かれる」と強調しました。
これに対し枝野氏は「お互いの立場を尊重し合いながら、やっていかなければならない」と応じました。
今後の協議については、志位氏から「共通政策、政権のあり方、選挙協力の三つの分野で協議を行っていきたい」と提起。枝野氏は、「両党は当然のことながら、政策の一致している部分、違っている部分があるので、一致している部分がどこか、そのことを両党で話し合っていくことをはじめ、いろいろと話し合いを進めていきたい」と表明しました。
志位氏は会談後の記者会見で、「全体として、三つの国政選挙を踏まえて、総選挙の協力にむけた協議の開始という点で合意をしたことは、たいへんに重要な前進だと考える。ぜひこの確認を大事にして実らせたい」と話しました。
コロナ封じ込めのための取り組みでの協力を確認
また、会談では新型コロナウイルス対策についても意見交換し、コロナ封じ込めを共通の目標に両党が協力して取り組んでいくことでも合意。コロナ封じ込めのため、十分な補償、大規模検査と保護、病床確保のためのあらゆる手だて、医療従事者をはじめとするワクチン接種の迅速な実施などを政府に強く求めていくことで一致しました。
志位氏は会見で、「政府がいうような感染拡大の波が繰り返し現れるのが当然とする考えでなく、十分な補償、大規模検査などでコロナを封じ込めるのが政治の責任だという基本的な考えで一致を得たことは重要だ。国民の命を守るための取り組みを大いに進めていきたい」と述べました。
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